もうすぐクリスマス!~ギフト・贈り物に関する英語とマナー~

カナダで使えるギフト・贈り物の英語表現と文化
ハロウィーンが終わると、街中が一気にクリスマスムードに包まれるカナダ。
11月にはサンタクロースパレードやツリーの点灯式が始まり、あちこちでホットチョコレートの香りが漂います。
この時期、カナダでは「ギフトを贈る・受け取る」機会がぐんと増えます。
家族や友人だけでなく、職場や学校、ホストファミリー、ボランティア仲間など、“贈り物” は、感謝や思いやりを伝える大切なコミュニケーションツールにもなっているようです。
こちらの記事では、そんなクリスマスや日常の贈り物シーンで使える英語表現と、カナダならではのギフト文化・マナーをまとめてご紹介します。
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Table of Contents
買い物中に使える英語フレーズと豆知識
Can I get a gift receipt?
ギフトレシートもらえますか?
カナダでは、ギフトを贈る際にギフトレシートを同封する習慣があります。万が一サイズが合わなかったり、好みでなかった場合に返品・交換ができるため、贈る側も受け取る側も気まずくなりません。
※店員さんが “Would you like a gift receipt?” と聞いてくれることもあります。
Can I get it gift-wrapped?/ Will you gift-wrap it?
ギフトラッピングしてもらえますか?
カナダでは自分で包装する人も多く、クリスマス前になるとモールやショッピングセンターにチャリティのラッピングブースが登場します。募金の一環で、学生ボランティアなどがきれいに包んでくれることもあります。もし「不器用で包むのが苦手…」という方は、こうしたサービスを利用するのもおすすめです。
Is this final (sale) ?
これ、返品・交換できない商品ですか?
店員さんが “This is final.” と言ったら、それは「返品・交換不可」という意味です。セール品や季節限定の雑貨などは final sale(最終売り尽くし)であることが多いです。買う前に確認しておくと安心です。
店員: Hi there! Can I help you find anything today?
客: Yes, I’m looking for a Christmas gift for my host family.
店員: Oh, that’s nice! Do you want it gift-wrapped?
客: Yes, please! And can I get a gift receipt as well?
店員: Sure! Would you like to include a message card?
客: That would be great. Thank you so much!
カナダでは11月後半から12月にかけて、お店や街のあちこちで “Merry Christmas!” や “Happy Holidays!” というあいさつが聞こえるようになります。
“Merry Christmas!” は、もともとキリスト教の祝日「クリスマスをお祝いする言葉」ですが、最近では宗教に関係なく、家族や友人など親しい人への温かいあいさつとして使われています。一方、“Happy Holidays!” は より広く・誰にでも使えるあいさつ。カナダは多文化社会で、宗教や背景がさまざまな人が暮らしているため、職場や学校、買い物などではこちらがよく使われます。
よく知っている親しい相手なら “Merry Christmas!” と言っても問題ありませんが、迷ったときは “Happy Holidays!” を使う方が良いでしょう。
ギフトを渡す・もらうときの英語表現
I have something for you.
渡したい物があるんだ。
日本語の「つまらないものですが…」のような謙遜表現は英語にはありません。代わりに “I have a little something for you.”(ちょっとしたものだけど)など、控えめな言い方をすると自然です。
I hope you like it. / What do you think?
気に入ってくれるといいんだけど。/どう?
プレゼントを渡したときに添えるフレーズ。もらった側は、“I love it! Thank you so much!” “That’s so thoughtful of you!”(心がこもってるね!)などと返すと、英語らしい温かいやりとりになります。
A: I have something for you. Merry Christmas!
B: Oh, thank you! You didn’t have to! That’s so sweet.
A: I hope you like it.
B: I love it! Thank you so much!

カナダのギフト文化・マナー
贈り物のマナー
- 高価すぎる贈り物は避ける
クリスマスは「気持ちを贈る」文化。あまりに値段の高いものは相手に負担を感じさせてしまうこともあります。$10〜$30程度の気軽なギフトが一般的です。 - 宗教・文化的な配慮を忘れずに
カナダにはキリスト教以外にも、イスラム教、ヒンドゥー教、シーク教など、さまざまな信仰の人が暮らしています。宗教によっては豚肉・お酒・革製品などを避ける場合もあるため、相手の文化背景が分からないときは無難な品(文具・雑貨・お菓子など)を選ぶのがおすすめです。 - 香りもの(香水・キャンドル)には注意
アレルギーや香りの好みが理由で、“fragrance-free(無香料)”を好む人も多いです。贈る際は「無香料タイプ」や「自然な香りのもの」を選ぶと安心です。 - お酒のプレゼントは大人向けのみ
カナダでは飲酒年齢(州によって18〜19歳)が厳格に定められているため、未成年やホストファミリーの家庭には避けましょう。 - ギフトを開けるタイミング
カナダでは、その場で開けて “Thank you!” とリアクションするのが自然です。日本のように「後で開けますね」と言うと少しよそよそしく聞こえることも。その場で開けて、喜びを伝えましょう。 - お礼の一言を忘れずに
“Thank you so much! I love it!” や “That’s so thoughtful of you!” など、相手の気持ちに対してお礼を伝えるフレーズを添えると、より温かく感じられます。
Secret Santa(シークレット・サンタ)とは?
カナダの学校や職場では、12月になると “Secret Santa(シークレット・サンタ)” というギフト交換イベントがよく行われます。
ルールはシンプル。参加者全員の名前を紙に書いてくじ引きをし、それぞれ「誰にプレゼントを贈るか」がランダムに決まります。贈り主は「秘密(Secret)」のままプレゼントを用意し、クリスマス直前に交換します。プレゼントの金額は事前に「$20以内」などと決めるのが一般的で、気軽に楽しめるのがポイント。文房具・お菓子・マグカップなど、誰でも使えるアイテムが人気です。
当日には、もらった人が「誰が自分のサンタだったのか」を当てるゲームになることもあります。会話のきっかけにもなり、留学生にとっても楽しい文化体験です。
ブラックフライデーとサイバーマンデーを活用!
カナダでは、11月第4木曜日(アメリカの感謝祭)の翌日が “Black Friday(ブラックフライデー)”。この日は1年で最大のセール日といわれ、モールやブランド店で大幅割引が行われます。
さらに、その翌週の月曜日は “Cyber Monday(サイバーマンデー)”。オンラインショップ(Amazon・Best Buyなど)で同様のセールが行われ、ギフトや日用品をお得に購入できるチャンスです。
カナダでは「クリスマスプレゼントはブラックフライデーにまとめて買う」という人が多く、11月末から12月頭にかけてショッピングモールが最も混み合います。

まとめ:ギフトに込めるのは「気持ち」
カナダでは、贈り物そのものよりも、「相手を思って選んだ気持ち」を大切にします。相手を思い浮かべながらプレゼントを選び、その気持ちを言葉で伝えることが何よりの贈り物になります。たとえ小さなギフトでも、そこに “I thought of you.”(あなたのことを考えて選んだんだ)という気持ちがあれば、それだけで十分。贈り物を通じて、文化や言葉の違いを越えて心がつながる瞬間こそが、ホリデーシーズンの本当の“magic”かもしれませんね。
この季節、英語の表現とともに「贈る楽しさ」「感謝を伝える温かさ」を味わってみてください。
皆さんのカナダでのクリスマスが、心温まる素敵な時間になりますように

