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留学のカタチ

認定留学

認定留学とは

日本の大学に在籍している学生が、書類作成や渡航手配などの留学手続きを自分自身で行うことを前提に、学位授与権のある海外の大学から自由に留学先を選択できる留学制度です。
交換留学(協定留学)や派遣留学と比較されることが良くありますが、これらは在籍している大学が持つ海外の交流協定校に留学先が限られていることに対し、認定留学は交流協定校に限らず、自分の行きたい国や大学に留学することが可能です。留学準備は大学に頼らず、自発的に進める必要がありますが、より自由度の高い留学計画を立てることができます。交換留学と同じく、留学先で修得した単位は在籍大学の単位として認定されます。

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グローバル人材の需要と期待される大学生の留学

IMD世界競争力センターが発表した2023年版世界人材ランキングでは、日本の人材競争力は主要64ヵ国・地域中43位と、2005年の調査開始以来で最低を記録。特に「上級管理職の国際経験」は最下位、「語学力」は60位という結果でした。
グローバル化の進展や先端技術の高度化により、目まぐるしく変化する世界において、グローバル人材の育成がますます重要とされています。

2023年、日本政府が公表した教育未来創造会議第二次提言においては、2033年までに日本人学生・生徒の海外留学者数を全体で50万人にまでに引き上げることを目指すとされており、高校段階からの留学促進とともに、大学・大学院での中長期留学者数の拡大を図っています。このため、『トビタテ!留学JAPAN』をはじめ、官民が協力して、若者の留学をサポートする取り組みが施されており、各大学も学生の海外留学を支えるべく、留学制度やサポート体制を整備しています。

このような方におすすめ

  • 大学生のうちに海外留学を経験したい
  • 日本の大学を休学せずに留学したい
  • 海外の大学で言語や専門分野を本格的に学びたい
  • 留学先やプランは自分で決めたい

交換留学、認定留学、休学留学の比較

交換留学、認定留学、休学留学は多くの大学が提供している留学制度ですが、一見違いが分かり難く、どの方法が自分に適しているのか迷ってしまいます。もちろん制度や細かい規定等は大学によっても異なりますが、それぞれの大まかな特徴を見てみましょう。

交換留学 認定留学 休学留学
留学先 日本の在籍大学の協定校 日本の在籍大学の協定校に限らず、留学先の大学を自由に選択できる(ただし、学位授与権のある海外の大学に限る) 日本の在籍大学の協定校に限らず、語学学校や専門学校など含め、留学先を自由に選択できる
日本の大学の登録 在籍扱い 在籍扱い 休学扱い
期間 半年~1年 半年~1年 半年~2年
選考 日本の在籍大学で書類・面接等の審査がある。協定校が定める資格や条件を満たす必要がある 日本の在籍大学での選考はない。留学先大学が定める資格や条件を満たす必要がある 日本の在籍大学での選考はない。留学先教育機関が定める資格や条件を満たす必要がある。語学学校の一般英語プログラムの場合は特別な英語力条件はない
準備 留学手続きは在籍大学を通じて行う 留学手続きは自分で行う
※留学エージェントを利用することが可能です
留学手続きは自分で行う
※留学エージェントを利用することが可能です
学費 日本の在籍大学へ学費を納めていれば、留学先の大学に学費を納める必要はない 日本の在籍大学へ学費を納めるとともに、留学先の大学へも学費を納める必要がある(日本の大学によっては学費が免除されることや、学費支援が受けられることもある) 日本の在籍大学には学費を納める必要はないが、留学先の学費は全て自己負担(大学によっては学費支援を受けられる)
単位移行 単位移行できる場合が多い
※大学の条件を満たす必要がある
単位移行できる場合が多い
※大学の条件を満たす必要がある
単位移行できない場合が多い
卒業 4年で卒業できる 4年で卒業できる 4年で卒業できない

認定留学に際しては在籍大学の規定が全て

上記のように、交換留学、認定留学、休学留学等があるものの、各大学によって申請資格や条件は様々です。また、これらの他にも派遣留学や短期留学等の機会を提供している大学もあります。留学の目的によって、どの留学制度が適しているのかは異なりますので、まずは大学の留学制度について確認し、必要であれば、大学の留学センターや大学の留学制度を利用した先輩にお話を聞いてみるなどして、自分に適した方法を選択しましょう。
また、単位認定を目的とした留学では、事前にその条件をしっかりと把握しておくことが重要です。単位移行ができると思って留学したのにも関わらず、帰国後に単位認定の条件を満たしていないことが判り、単位移行が認められなかったとなってしまっては、せっかくの留学や掛けた費用・時間に損失が生じてしまいます。特に、在籍大学で過去に単位認定実績のない海外の大学やカレッジを留学先として選択したい場合は大学側との入念な確認をおすすめします。

▶認定留学の条件例

例①
・成績(GPA)、英語力ともに基準がある(GPA2.3以上、IELTS5.5以上)
・はじめから学部に留学する必要がある

例②
・成績(GPA)、英語力の基準はない
・はじめから学部に留学する必要はないが、留学期間中に学部の科目を最低1科目は履修する必要がある

例③
・成績(GPA)、英語力の基準はない
・学部留学だけでなく、語学留学でも認定可能

この他、大学に共通する条件としては以下のような項目が挙げられます。
・大学に1年以上在学している
・所定の単位を修得している
・心身ともに健康である
・留学に必要な経済力を有している

認定留学に際しては在籍大学の規定が全て

春募集(海外大学へ秋入学) 秋募集(海外大学へ翌年春入学) 日本での動き
できるだけ早く~4月頃 できるだけ早く~10月頃 認定留学に向けた準備期間(留学先探し、語学試験の受験、留学アドバイザーとの相談)
4月末 11月末 大学へ認定留学希望を出す
できるだけ早く~5月頃 できるだけ早く~12月頃 入学手続き、ビザ申請などの渡航準備
6月末 1月末 大学へ入学許可証や留学届等の提出
6月下旬 1月上旬 留学についてのオリエンテーション
8月中旬~ 2月中旬~ 出発

※注意※
● 認定留学で留学先として認められるのは、学位授与権のある大学のみです。そのため、大学に附属しない語学学校、専門学校などは認定留学先として認められていないことがほとんどです。
● 留学手続きを行う前に必ず在籍大学の認定留学規定をしっかりと確認しておきましょう。単位移行が可能かどうかが分からない場合は大学の留学センターなどにも相談してください。
● 留学先の大学では半年~1年の留学で受講できる授業が限定されている場合があります。言語プログラムはもともと留学生の受け入れをメインとしていることもあって充実していますが、専門教科を学びたい場合はどの授業が受講可能か確認しましょう。

おすすめの学校

トロント大学(University of Toronto)

一般英語クラスではコアクラスとスキルクラスに分かれており、それぞれから授業を選択して時間割を組み立てられます。選択クラスの中には「都市を通して学ぶ英語」「カナダ研究を通して学ぶ英語」といったユニークなクラスもあり、カナダについて理解を深めることができます。
また、ボランティアに特化した”Volunteer Experience Program”も開講しています。こちらのプログラムでは、前半にボランティアに必要な言語スキルを学び、後半は非営利組織でボランティア体験をするというプログラムで、学校のサポートも含まれていて安心です。

・Academic English
1ターム12週間で週20時間。大学で行われる授業を理解できるリスニング力や自信をもって発表できるスピーキング力の向上、論文読解に必要なリーディング力、複雑な文章を書くためのライティング力を向上させるプログラムです。

・English for Effective Communication
1ターム4週間で週20時間。英語の4技能を高めることはもちろん、スピーキングやリスニングに焦点を当てたプログラムとなっており、英語で話すことへの自信を高め、円滑にコミュニケーションを行う力を養います。

・English for Business Communication
1ターム4週間で週20時間。英語でのビジネスの進め方やビジネスをトピックとしたリーディングやリスニング、ライティングを実践的に学び、国際的なビジネスシーンで必要となる英語の能力を養います。

トロント大学(University of Toronto)

オタワ大学(University of Ottawa)

オタワ大学はカナダの首都オタワにある世界最大の英仏バイリンガル大学です。カナダで唯一の公用語バイリンガリズム研究所(OLBI: Official Languages and Bilingualism Institute)と提携しており、言語学に力を入れていることでも名高い教育機関の一つです。

English Intensive Program(EIP)
English Intensive Programは1ターム14週間で構成されており、年に3回(1月、5月、8月)開講されています。大学本科への進学を希望する学生が、本科でも通用する英語技能を総合的に向上させるコースですが、英語留学や認定留学を目的にEIPを受講している学生も少なくありません。レベルは初級から上級までの5段階に分かれており、上級クラスの学生は希望によりコミュニケーション学科コースの聴講が可能です。クラスには2名の教授の他、アシスタントがついているため、学生への目が行き届きやすくなっています。
日本人が少ないイメージのオタワですが、専属の日本人スタッフや卒業生によるチャットサポートもあるため、安心して準備や留学期間を過ごすことができます。

オタワ大学(University of Ottawa)

レイクヘッド大学(Lakehead University)

レイクヘッド大学はカナダで最も美しいキャンパスを持つ大学と言われ、周囲は大自然に囲まれています。レイクヘッド・テクニカル・インスティテュートが母体となって設立されたという背景があることから、アート、サイエンス&テクノロジーの分野での研究が盛んです。

Academic English Program (AEP)
Academic English Programは1ターム13週間。レベルは初級から上級までの5レベルになっており、英語技能の向上とともに、レベルが上る毎によりアカデミックな内容を学習し、大学本科でも必要となる、クリティカルシンキングや探求力、プレゼンスキル等を身に付けていきます。
レベル5ではAEP受講中に本科プログラムを1単位受講する資格が得られます。

Visiting International Student Programs (VIP)
Visiting International Student ProgramsではAEPを受講しながら、英語レベルによって本科のコースを3単位まで受講することができるプログラムです。(IELTS 5.5で1コース、IELTS 6.0で3コース)
4ヶ月プログラムと6ヶ月プログラムがあり、個人の場合は4ヶ月、10名以上のグループの場合、6ヶ月プログラムの受講が可能です。カナダの大学の中でも数少ない学部受講が可能な大学とあって、認定留学の留学先として選ぶ方が増えています。

レイクヘッド大学(Lakehead University)

 

カナダの公立大学・カレッジ附属語学学校についてはこちらもご確認ください。

 

認定留学についてはMYNDSまでお気軽にご相談ください。

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