カナダで仕事に応募しても返事がない理由は?「ゴーストジョブ」の実態と対策【2026年版】

カナダ留学・ワーキングホリデー等、カナダでは外国人に就労の機会が与えられています。しかし、就労するとなると立ちはだかるのが、就職活動の方法が異なることをはじめ、文化や言葉、経験の壁と様々です。
こちらではMYNDSが提携するMiyaco Inc.の代表・カナダ就活アドバイザー、渡辺さんよりカナダでの就労や就職活動に関してご案内いただきます。
応募先から返事がない…本当に採用活動をしているの?
カナダで仕事探しをしていると、何十社にレジュメを送っても全く返事が来ないという経験をしたことはありませんか?あまりにも返事が来ないと「企業は本当に誰か採用する気あるの?」という疑いの気持ちも湧いてくるかもしれません。
しかし実は、求人サイトに載っていても採用していないポジションがあることをご存知ですか?
この記事では、最新の採用トレンドを踏まえカナダでレジュメが通らない意外な理由と、本当に採用している求人を確かめるコツを分かりやすく解説します!

渡辺さん
カナダでレジュメが通らない意外な理由と、本当に採用している求人を確かめるコツについて解説します。
- カナダの大学・カレッジ進学に興味がある
- ワーホリで働きながら留学したい
- カナダで就職・移民が気になる
- Co-op、看護師留学など多数取り扱い
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レジュメを送っても返事が来ない「意外な理由」
カナダで求人に応募しても返事が来ない場合の一般的な理由は「企業が使うATS(候補者管理システム)で落とされているから」または「スキルや経験がポジションとマッチしていないから」です。
カナダの多くの企業はATSと呼ばれる候補者管理システムを使用し、書類の一次選考を自動化しています。レジュメが適切なフォーマットで書かれていなかったり、特定のキーワードが入っていない場合は、システムによって自動的に落とされてしまうのです。またシステムを通過したとしても、スキルや経験がマッチしていないと採用担当者が判断すれば、見送りにされてしまいます。
ここまでは、よくある不採用の原因です。
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しかし返事が来ないのには、これらとは全く別の理由が潜んでいる可能性があります。それは、その求人が「ゴーストジョブ」もしくは「エバーグリーン求人」だということです。

蔓延する「ゴーストジョブ」の実態
ゴーストジョブ(Ghost Jobs)とは、企業が実際には採用を行う予定がない(空きポジションがない)にもかかわらず、公開されている架空の求人のことです。
実はカナダのオンライン求人の31%が、このGhost Jobsだと言われています。
「Ghost Jobs in Canada 2025: 31% of Job Postings Are Fake (Complete Detection Guide)」
https://www.jobs.ca/blogs/ghost-jobs-in-canada-2025-31-of-job-postings-are-fake-complete-detection-guide
あなたが時間をかけてレジュメを書き、必死に求人を探して応募したその企業は、そもそも誰も雇うつもりがなかった…なんてことがカナダの就職活動では起きているのです。
企業がゴーストジョブを投稿するのはなぜ?
企業がゴーストジョブを出すのには、以下のような理由があります。
- ● 企業が成長しているように見せるため:「常に求人を出している=事業が拡大している」という印象を、競合他社や投資家、顧客にアピールするため。
- ● 市場調査のため:現在どのようなスキルを持った人材がいるのか、また求職者がどのくらいの給与を求めているのかなど、採用市場のトレンドや相場を把握するため。
- ● 社内アピールのため:人手不足で疲弊している社員に対し、「今、新しい人を募集して面接もしているからもう少し頑張って」と見せかけ、離職を防ぐため。
将来の採用に備えるエバーグリーン求人
ゴーストジョブと一緒によく聞く求人の種類に、「エバーグリーン求人」というものがあります。エバーグリーンとは、植物の「常緑樹(常に葉が緑であること)」を意味し、求人市場においては「長期的に募集をかけている求人(常時募集)」を指します。企業は「とりあえず優秀な人がいれば会ってみたい」「離職率が高いポジションだから常に候補者をストックしておきたい」という理由でエバーグリーン求人を出します。
したがって、エバーグリーン求人からすぐに返事がなくても、数ヶ月後に急にポストが空いた際に連絡が来る可能性があります。企業側に最終的に採用の意思があるというのが、ゴーストジョブとの違いです。

2026年1月施行!オンタリオ州のゴーストジョブ対策
ゴーストジョブは、労働市場の透明性と公平性を損なうものとして問題視されてきました。そこで首都オタワやトロントのあるオンタリオ州では、2026年1月1日より労働基準法(Employment Standards Act)にて、「一定の条件を満たす雇用主はその求人が現在実際に空いているポジションなのかどうかを明記すること」を義務付けました。
Job posting information
8.5 (1) Every employer who advertises a publicly advertised job posting shall include in the posting,
(a) a statement disclosing whether the posting is for an existing vacancy or not; and
(b) such other information as may be prescribed. 2024, c. 19, Sched. 2, s. 1.
Exception
(2) Subsection (1) does not apply to a publicly advertised job posting that meets such criteria as may be prescribed. 2024, c. 19, Sched. 2, s. 1.
オンタリオ州Employment Standards Act : https://www.ontario.ca/laws/statute/00e41
今採用しているポジションの確かめ方
法律改正にならって、実際に採用しているポジションなのかを記載する求人が増えてきました。以下の記述は、私も実際にIndeedで記載されていることを確認したものです。今すぐ仕事を見つけて働き始めたいという方は、求人検索の際にこれらの記述に注目してみてください。
This posting is for an existing vacancy:「既存の欠員のための求人です」
Future opportunities:「将来の欠員のための募集」
This posting is open until filled:「空きが埋まるまで募集している」
This is an evergreen posting:「これはエバーグリーン求人です」
We are building a talent pool:「候補者のプールを構築しています」

まとめ
今回の記事を通して、「レジュメの返事が来ないのは、必ずしも自分のせいだけではない」ということをお分かりいただければ嬉しいです。カナダでの就職活動は不安や労力のかかるものなので、現在採用している求人なのか・ゴーストジョブ・エバーグリーン求人なのかを見極めるコツを、アプローチの効率化に少しでもお役立てください!
採用中のポジションに応募しているはずなのに、返事が来ないのはなぜ?
「採用しているポジションに応募しているはずなのに、レジュメがなかなか通らない」と思ったら、レジュメの書き方や応募の仕方に改善する余地があるかもしれません。事務職から航空機エンジニア、バリスタまで、カナダでの就職活動をサポートしてきたアドバイザーが
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執筆者のご紹介
Miyaco Inc.
Kyo Watanabe – カナダ就活アドバイザー
Instagram: https://www.instagram.com/kyo.miyaco/
・Career Professionals of Canada の Career Development Foundations Course 修了
・飲食・航空・オフィス系等、多岐にわたる業界で日本人の就職活動を支援
・ハミルトンのマクマスター大学で9か月間の交換留学経験あり
・日本で3年のIT営業を経てカナダ・トロントに移住、現地で証券会社アシスタント職を経験
Miyaco Inc.のサービス、渡辺さんへのインタビューも併せてご覧ください▼



