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留学道⑫‐因果応報

本日のテーマは、「因果応報」としました。

ぱっと見て、ぎょっとした方もいるのかもしれません。というのも、この言葉は、「悪いことをすれば罰があたる」と悪い方だけに理解されることがあります。ただ、実は、原因としての善い行いをすれば、善い結果が得られるというように、単純に原因と結果を表す言葉なんですね。

同じく誤解されやすい、「情けは人の為ならず」という言葉も、「(甘やかすので)人の為にならない」という意味ではなく、人に親切にすれば、その相手のためになるだけでなく、やがてはよい報いとなって自分に戻ってくる、という意味です。

ここ数回の記事でお伝えしてきたことの重要なテーマとしては、全ては「自分」ということです。

自分らしさ、自己実現、本当の自分・・・色々な言葉で表されているので迷ってしまいますね。

こういった自分に対する期待から、自分はもっとできるはずだ、これはまだ本当の自分ではない、他人には負けたくない・・・、など現状に対して、色々な焦りも生まれます。また、他人に対して、もっと認めてほしい、負けたくない、気遣ってほしい、好きになってほしい、と求める気持ちも生まれます。

今、目の前で行う本当に小さな仕事、親切、その1つ1つは、今すぐには返ってこないかもしれません。でも、「因果応報」「情けは人の為ならず」の言葉通り、1年後、5年後、もしかしたら30年後に、とても大きな何かになって自分に戻ってくる、一度そう信じてみます。そうすると、全て未来の自分へのギフトになりますよね。そう考えることができたら、仕事にせよ、人間関係にせよ、少しだけワクワクして取り組めるような気がします。

 私は、「和」を尊ぶ日本の文化は素晴らしいものだと思います。ですが、この「和」が邪魔をして、自分(または他人)の自由を奪ったり、選択肢を狭めたり、奉仕するばかりになって皆さんが疲れてしまっていることもあると思います。

我儘(自分の“まま”で改めない、変えない)ではいけませんが、もう少し、「我」を出していいのではないか、と思います。1つの方法としてカナダに来て、「個」を主張・尊重する文化に触れて、「自分」が主役であっていいのだ、他の誰かのために生きなくていいのだ、ということをより多くの日本人に知って頂きたいと思います。

皆さんの新しい1年も素晴らしいものでありますように。

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