留学道⑪‐使命というもの
カナダに初めて留学に来た時、英語の勉強のために映画を見ようと思ったのですが、難しいものだとハードルが高すぎるので、ディズニー映画など子供用のDVDを見まくっていた時期がありました。
子供向けだからこそ、シンプルで分かりやすい教えがたくさんあります。
そのうちの1つ、カンフーパンダで見た中で私がとても印象に残っているのがこのQuotes(格言)です。
Yesterday is history, tomorrow is a mystery, today is a gift of God, which is why we call it the present.
日本語にすると、
昨日は、過去のこと
明日は、未知のもの。
今日は、ギフト。だから、(英語では、現在のことを)プレゼントと呼ぶんだよ。
という感じでしょうか。gift=present、おぉぉ!!!と、っても感動したのですが、皆さんはいかがですか?
先のことって気になりますよね。
実際、人が気にしていることっていつも、将来や未来への不安(=分からないこと)から起きるものだと感じます。
でも、正直、先のことなんて、今は何も分からない。
だからこそ、毎日をギフト(贈り物)だと思って、大事に大事にしていけるといいなと思います。
こんな風に、日本語でも意味としては分かっているつもり・・・なんだけど、英単語でポンと前に出されると、「うぉぉい!なるほどね」と、一気に腑に落ちることがあるのも、私が英語という言語を好きな理由の1つです。
さて、本日のメインは、英単語【calling】です。
辞書を引いてみると、呼ぶことという文字通りの意味から派生して、天職、(神の)お召し、強い衝動、欲求などが挙げられています。
以前のブログで【自己実現】についてもお話しましたが、私ってどんな人なんだ?誰なんだ?何ができる人なんだ?という問いって皆さんお持ちだと思うんですね。学生の方なら、就職活動に向けて、いわゆる【自己分析】とやらをすると思うのですが、その時に1度、人生経験の棚卸しをします。
なぜ、私は○○をやってきたのだろう?(例:クラブ活動、趣味など)
なぜ、私は〇〇に心が魅かれるんだろう?
と色々と自分に問いかけていくわけですが、留学というトピックは、その自己分析の中でも、結構大きな割合を占めることが多いのではと予想します。
なぜ、英語なの?
(なぜ、カナダ/海外に来たの?)
これらの答えを探した時、
- 就職に役立ちそうだから
- 周りに自慢できると思ったから
- みんなやってるから
- そういうものだから
- 親に言われたから
・・・などなどを排除していき、
「わかんないよ、でも、なんとなく、やりたい(行きたい)と思ったんだもん」
「なんとなく、得意なことだったから」
「なんとなく、そうしたほうがいいかなって思って」
この、【なんとなく】を大事にして頂きたいと思います。いわゆる、【生まれてきた使命】や【天職】なんて、若いうちに分かっていることは稀です。まず、この【なんとなく】を見つめてみると、実は、全く理由もない、たまたま、の「なんとなく」ではなくて、それが、うまく説明はつかないけど、私がこの世の中に存在する理由である【Calling】であることが多いと思います。
ちなみに、私の話をすると、高校の時の進路選び、それから、大学生の就職活動に向けてした自己分析でも、この答えはきちんとは出ませんでした。なぜ出なかったか、と考えると、今、自分が持っていない能力にばかり目が行って焦るばかりで、自分が今、何が得意で何が好きなのか、が見えていなかったかな、と振り返ると思います。
最初の話に戻りますが、明日以降はmystery(分からない)なんですね。
確かなことは、過去と、今日のことだけです。
明日以降のことは、今日という日を1つずつ、大事に積み重ねて行った先にしかないので、いくらでも変わります
今日を大事にしなければ、未来はそれなりの結果にしかなりません。
でも、今日を一生懸命大事にすれば、自分が思ってもいないような未来ができる可能性があります。
まずは、自分としっかり向き合ってみる。他人とは比べず、自分の良い所を認め、まず自分とは何か?の答えらしきものを見つけた時、そこではじめて、社会や他人に対して何かをしよう、という気持ちになれるのかな、と思います。
留学という1つの経験を通して、皆さんがまた1つ、使命に近づくことを願います。
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