留学道②‐道をひらく

カナダに渡航して、半年ほどが経った皆さんへのメッセージを書かせて頂きます。
あなたはいま 何をもとめて日々努力し
日本はいま 何を目指して進んでいるのだろうか
ともに育ち ともに暮らしているこの国を愛し
日本人自身のすぐれた素質を大切に思うならば
政治家も経営者も 勤労者も家庭の主婦も
おたがい ほかにのみ依存する安易な心をすてて
みずからが果たすべき責任にきびしく取り組もう
この国日本の 百年の計をあやまらないために引用元:「道をひらく」 著者: 松下幸之助 より
松下幸之助さんの名言を集めた書籍はとても多く出版されていますが、私が何度も読み返しているのは、この「道をひらく」です。ビジネス書を読んだことのある方でしたら、似たような題名の名著、「道は開ける(D.カーネギー)」を連想する方もいらっしゃるかもしれません。どちらも、人生の指針になる教えが溢れていますのでぜひ読んでみてください。
カナダに来て、様々なことに悩みながら、皆さん、色々なことを学ばれていると思います。ただ、半年や1年という縛りの中で、【何を優先すればいいの?】【時間が足りない!】と焦ることも多いのではないでしょうか。また、【周りがだらけていて、やる気が出ない】【流されている】と感じることもあるでしょう。
そんな時、1度立ち止まって考えて頂きたいのですが、皆さんが、
カナダに留学/ワーキングホリデーに来たのは何故でしょうか?
留学を希望する方にお聞きすると、
- 日常英語は最低できるようになりたくて
- 世界中に友達を作ってみたくて
- ボランティアがしたいと思って
- TOEICで750は突破したくて・・・
と色々な答えが返ってきます。最近はもっともっと突っ込んで
- 認定留学で、カナダで音楽を学びたいのです
- 農業を学びたいので、まずはカレッジから大学に進学しようと思います
- 求める特定の業種や企業への就職を具体的にするために、インターンシップでポジションを得たいと思うのです
- と、非常に具体的なご希望も頂きます。
また、
- 人生を変えたい
- 自分が情熱を持てる何かを見つけたい
- 自由な環境がほしい
というお声も頂きます。
以前の繰り返しになりますが、【正しい留学】というものはありませんし、留学に勝ちも負けもありません。
結局の所、あなた自身が何をしたいと思って来ていて、その目標・ゴールに対して努力し、一歩一歩進んでいるか、さらに、自分は着実に進んでいるのだという実感があるか、ということが一番大事なのではと思います。
若い時は、やりたいこと、やれることのための時間は、目の前に無限に広がっているように感じます。『明日からやろう』と40回言うと夏休みが終わります、というコピーが昔ありましたが、留学も同じこと。「そのうち」、「これが終わったら・・・」、と言っている間にも時間はどんどん過ぎていきます。
そして、同じことが人生にも言えますよね。
自分の時間も、能力も、有限です。
あなたのやりたいこと、目指すものを得るためには、あなたには、今、何が必要でしょうか?さらに、それにかかる時間、かけられる時間はどれだけでしょうか?そのためには、具体的に、何を、いつまでにしないといけないでしょうか?
- 満足のいく英語力?
- 豊富な人脈?
- 信頼できる友人?
- 潤沢なお金?
- 自由な時間?
- 誇れる仕事?
- 優れた人格?
- 愛するパートナー?
待っていても、闇雲に頑張っても、これらは手に入りません。そして、残念ながら、あなた以外には、他の誰もあなたのための答えは持っていません。
今、思うように進まないのは、自分以外の誰かや何かのせいでしょうか?カナダだから、英語が下手だから、いい仕事が見つからないから、時間が短いから、お金がないから・・・・。
自分の周りの人や環境に不満足で、それを変えたとしても、結局、自分が変わり、具体的な目標のために具体的な一歩を取らなければ、自分の未来も変わっていきません。
まずは一歩ずつ進んでみましょう。
ただ、矛盾するようですが
焦らないでください。焦りから生まれた性急な判断は、後で必ずあなたを苦しめます。
そして、
1人でできることは限られています。周りの人を信じて、助けてもらいましょう。
せっかくのカナダの滞在期間、しっかり自分を見つめ直して、未来のために、最大の効果を生む活動をして頂ければと思います照れあなたの人生が少しでも豊かなものになりますように願っています。
そんな目標を持って頑張る皆さんと、カナダでお会いできたらと思います。
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