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カナダでキャリアを築きたい人のためのワークショップ

2024年4月27日、日本人を対象としたキャリア系ワークショップがトロントで開催され、60名近くの参加者が集まった。このワークショップは、弊社MYND代表の海野が企画運営にも携わり、当日は非営利団体「TNO」で移民の就職活動の支援に携わるノーテブンめぐみさんと新移住者を対象にコーチングやワークショップを行う「Hiyaku Coaching」 のJohn McGrawさんによるワークショップが開催された。

前半はノーテブンさんによるカナダと日本の労働市場の比較が案内されたほか、エレベーターピッチという自分のプロフェッションをアピールしながら相手と交流をする練習も行われた。McGrawさんによる後半の部は、好まれるメールの文章やカナダ社会ならではの適切な褒め方などプロフェッショナル・コミュニケーションについて参加者とディスカッションを交え進行した。

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JOB HUNT WORKSHOP IN CANADA

今回イベントを企画したのは、自身が新卒としてカナダでの就活が大変だった経験を持つ吉澤杏梨さん。吉澤さんは、カナダに住むという夢を抱く熱意いっぱいの日本の若者たちが、景気や就職困難などの厳しい現実を目にし、挫折して帰国するという話をよく聞く中で、自身の経験をもとに熱意があってもリソースにアクセスがない人に機会を提供し、日本人の活躍の場を増やすことができればと今回の開催に至ったという。

非営利団体「TNO」のめぐみさんはワークショップを振り返り、トロントにいる日本人の就職における熱意を感じた一方で、カナダでの就職活動に必要な戦略、心構え、リソースなどを学ぶ機会がほぼ皆無であることを示していると感じたという。「今回は、一歩前に踏み出せないでいる人を揺さぶるためのショック療法も多少含めたつもりです。ここから自分たちでリソースを求めたり、行動を起こす起点となったのではないかと思います。」と振り返ってくれた。ちなみに、TNOは永住権保持者であれば無料で就職相談ができるので、ぜひ積極的に活用してみよう。

「Hiyaku Coaching」 のMcGrawさんは、カナダの職場文化におけるコミュニケーションを説明するために作った頭字語「PEPTA」が、就職活動のプロセスだけでなく、いかに効果的に仕事を続けられるかにも影響すると教えてくれた。「カナダが移民で繁栄しているのは、新移民者がもたらす多様な視点や経験によるものでもあります。異なる視点はイノベーションにつながります。英語やフランス語が苦手だったり、文化的に難しいと感じることがあるからといって、自分の価値を過小評価せず、職場だけでなく地域社会でもあなたが貢献できる価値はたくさんあるでしょう。」と励ましのメッセージをもらった。

ワークショップを振り返って

カナダでキャリアを築いていきたいと考える人に、何らかの形でサポートができればと常に考えているという弊社代表の海野のコメント

ワークショップをサポートするに至ったきっかけとその想い

今回の企画立案者となった吉澤さんには、去年に弊社で主催したジョブフェアの会場でお会いしています。そこから約半年、非常に優秀な彼女でもカナダでの就職にとても苦労したこと、そして、その経験から他の方の手助けとなるような機会を提供したい、というお考えを聞いて、二つ返事でサポートを決めました。ちょうど卒業シーズンで、MYNDSを通して進学した方からも就職に関するご相談を多く頂戴していましたし、それとは別に、元スタッフや元担当の学生で、カナダへの移住者を果たした方のキャリア相談も頂くことがあります。カナダでキャリアを築いていきたいと考える方に、何らかの形でサポートができればとは常に考えています。

ワークショップ全体を振り返っての感想など

参加者の中には事前タスクをプリントアウトしてしっかり準備してきた方、ご質問からも今まさにアクティブに就職活動をしているのだなと感じる方など熱意を感じました。日系のイベントの多くは、日本語で行われることが多いと思いますが、今回は全て英語で情報提供する試みを実施しました。企画段階では、日本語資料の用意や、ノーテブンさんのパートは日本語で行うか、というような議論もありましたが、カナダで・カナダ式の就職活動を行うのでむしろ日本語を介せず行こう、と決まりました。恐らく面食らった方も多かったと思いますが、コンフォートゾーンから抜けて挑戦するぞ、という気持ちを持って頂く一助になれたら嬉しいなと思います。

これからお仕事探しや現在就活中の方に向けて

私自身は移民してから起業という抜け道を選んでしまったので、キャリアの若い段階ではカナダでの就職活動をほとんど経験していません。ただ、コロナの時期に学校へ行ったのですが、プラクティカム(研修)が必須のプログラムだったため、40歳を目前に改めて就職活動を行いました。たくさんレジュメを作り、たくさん落ちました。年下の上司、リモートワークと新たな環境を経験できとても良かったです。また通っていた学校で、私の登録をした方とキャリア担当の方が、私が仕事探しでレジュメを提出した後に、留学の仕事をしているのを知って、学校で働かないかと仕事をオファーしてくれました。自分のビジネスがあるので、とお断りにはなりましたが、「おぉ、本当にカナダはコネクションや内部から仕事に繋がるんだ!」と実感した経験でした。誰もが、いきなり思うようなキャリアに到達できないかもしれませんが、1つ1つ積み上げて、頑張って頂ければと思います。


<参考ノート>

◾️無料オンデマンド講座「PEPTAでカナダの労働文化を読み解く」
https://hiyakucoaching.com/

◾️カナダでの人脈作りに必須のLinkedInプロフィール作成のコツ



◾️非営利団体TNO(The Neighbourhood Organization)
https://tno-toronto.org/

◾️トロント発キャリアにつながるカナダ留学情報「MYNDS」
https://mynds-canada.com/


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