TESOL(英語教授法)習得。現地の仲間と過ごしたトロント生活

“カナダ滞在を通して確実に変化した英語力。自分の感情を伝え、自分らしく過ごせるように。”

めぐさん
出身地:兵庫県
留学都市:トロント
ステータス:ワーキングホリデー
日本で小学校教員として7年間勤務後、オーストラリア留学を経て、トロントでのワーキングホリデーを選んだめぐさん。「TESOLの取得」を目指して学校に通いながら、現地でサーバーや日本語学校の講師としても活躍しました。多国籍な環境やカナダ独自の文化に触れながら、「自分の気持ちを言葉で伝える力」を身につけたと話します。もう一つ目標としていた、「現地の友達作り」もご自身の行動により実現させることができました。そんな濃密で実りある1年を振り返っていただきました。
- カナダの大学・カレッジ進学に興味がある
- ワーホリで働きながら留学したい
- カナダで就職・移民が気になる
- Co-op、看護師留学など多数取り扱い
あなたに合った留学のカタチをご紹介します。留学のご相談は無料です。

Table of Contents
留学前
ーカナダ留学前の経歴について教えてください。
小学校教員を7年、その後オーストラリアへ7か月学生ビザで留学し、4か月間日本で過ごし4月にカナダへ留学しました。
留学の理由、目標
ーカナダ留学のきっかけや目的、また都市や学校を選んだ理由について教えてください。
私がカナダに来たきっかけの一つは、弟がカナダに住んでいたことです。以前、オーストラリアの都市に滞在した経験がありますが、その都市はかなり田舎で自然豊かで楽しかった反面、生活の便が悪いと感じることもありました。その経験を踏まえ、今回は都市部であるトロントを選びました。学校については、TESOL(英語教授法)を学べることを重視し、SGICを選びました。
ー留学中に学ぼうと思っていたこと、目標などを教えてください。
私はTESOLのディプロマを取得することを目的に留学を決めました。また、私生活の面では、現地の友達を作り、充実した生活を送ることを目標にしていました。
留学を振り返って
ーカナダでの文化やライフスタイルにはどのように適応されましたか。違いに驚いたことや適応するために工夫したことなどあれば、教えてください。
カナダの人々は、良い意味でマイペースに生きている方が多いと感じました。また、カナダの文化が何であるかはっきりと理解できているわけではありませんが、自分の生きたいように生きている人が多く、日本のように人目を気にせず自由に暮らしている印象を受けました。
多国籍国家ならではのさまざまな国のレストランがあり、多くの国の料理を楽しむことができました。また、さまざまな国のフェスティバルも開催されており、その国ならではの雰囲気を感じることができました。
これらは日本との違いを感じた点ですが、むしろ良い印象で、違和感はありませんでした。ただ、レストランに行くと、サーブされる量が多すぎて食べきれないことも多く、そのたびにテイクアウト用の箱をもらうことがありました。値段もそこそこ高いため、半分の量で価格も半分くらいになれば、いいなと思ったことはあります。




ー学校生活について教えてください。
最初の4週間は、ESLクラスを受講し、英語に慣れることと、学校と仕事の両立に慣れることを目的としていました。ESLは、Period3までは自分のレベルに合わせたクラスで、主に単語や文法などを学習しました。Period4では、近いレベルの学生とミックスで、各個人の目的に合った内容のレッスンを受けることができました。私の場合は、発音の授業を受けていました。
ESLの後は、まずTYCPを4週間受講し、そのまま続けてi-TESOLを4週間受講しました。TYCPは、幼児向けの英語教育の方法を学べるコースです。毎週1回ほど、模擬授業のような課題があり、指導案も作成しながら、実践的に学ぶことができました。i-TESOLは、教材がTKTの試験対策用だったため、TYCPに比べると座学の時間は多いですが、SGICの先生方のクラスを参観しレポートを提出したり、模擬授業を行ったりと、こちらも実践的な内容が含まれていました。
TYCPとi-TESOLの先生は同じ方ですが、とても親身になって教えてくださり、優しく素敵な先生でした。質問すればするほど丁寧に答えてくださり、安心して学ぶことができました。アクティビティは主にWelcome Partyが中心で、週に一度、放課後にconversation classも開催されていました。また、不定期で仕事探しのサポートとして「Job Ready」というプログラムもあり、ある時期には先生が生徒を集めてバスケットボールをしに行くこともありました。ただ、その先生が辞めてしまったため、現在の状況はわかりません。その他、校内には卓球台があり、自由に使える環境でした。
ーめぐさんは日本語学校で講師をされていましたが、業務はどのようなものでしたか。日本の教育と比べて気づいた点や勉強になった点などはありましたか。
日本語学校の講師の仕事は、教員免許を持っていたことや、担任をされていた方が急に辞めてしまい空きが出たことで、運良くいただくことができました。
業務内容は、週に一度土曜日に、8時45分から16時15分まで(定時)勤務し、平日にはローカルの学校に通う子どもたちに日本の小学校と同じように教科を教えるものでした。教える内容は、日本の学校と同じように、低学年には国語、算数、生活科を、中学年以上には国語、算数、理科、社会を教えていました。
また、幼稚部や中等部、高等部の子どもたちもいて、年齢層は幅広かったです。私はクラス担任もさせていただき、2年生の子どもたちの国語を3時間、生活科を1時間、朝の会や帰りの会も担当していました。
2年生のクラスは2つあり、隣の先生と協力しながら、授業で使うワークシートや教材について相談しつつ、日本の教科書を使って進度を合わせて授業を進めていました。また、宿題の丸付けやお手紙を連絡袋に入れる作業、学期ごとの成績付けなども行っていました。
日本と比べて気づいたことは、1クラスあたりの子どもたちの人数が少なく、週に一度だけの授業だったため、ストレスなく授業準備や丸付けができたことです。子どもたちの背景もさまざまで、生まれも育ちもカナダの子、日本で暮らした経験のある子、外国を転々としている子、韓国やタイの子など、多様な子どもたちと接するのはとても面白く、楽しい時間でした。ただ、その一方で、授業を進める上での難しさも感じました。
ーお仕事はどのように探されましたか。就職活動で実践して良かったこと、逆にこうしておけば良かったと思うことがあれば教えてください。
就職活動期間:1週間
希望していた業界やポジション:サーバー
応募数:20程
学校が始まってからだいたい1週間くらい経った頃に、仕事を探し始めました。見つけたところに電話をかけると、運よくトレーニングに来てほしいと言われ、その2日後にトレーニングを受けて、最初の仕事に就くことができました。そのため、特に仕事が見つからないなどと苦労した経験はありません。ただ、仕事が決まった後もいくつか応募はしてみました。 メールを送るだけでは返事がもらえなかったり、返事が来ても面接で終わってしまったりすることもありました。私の場合、スマートサーブを持っていませんでしたが、面接を通して、相手の反応から、持っているかどうかが結果に大きく影響していると感じました。また、英語力もある程度は重視されると思います。英語があまり話せなくても仕事は見つかることはありますが、チャンスの数には差が出ると思います。さらに、カナダで働きたい職種がある場合は、経験重視の国なので、日本での経験を積んでおくと良いと思います。
ーお仕事のポジションとお仕事内容を教えてください。
レストランでは、サーバーとして働いていました。お客さまのオーダーを取ったり(電話でも対応しました)、料理を提供したり、会計をしたりといった業務を行い、シェフとお客さまをつなぐ役割を担っていました。また、サイドジョブとして、在庫の確認や不足しているアイテムの注文、お寿司屋さんだったのでワサビやしょうが、醤油などをテイクアウト用に小分けの器に入れて在庫を管理したり、ドリンクの補充や掃除も行ったりしていました。
学校では、日本の学校と同じように、ホームルームや国語、生活科の授業を担当し、授業の準備(教科書を基にワークシートを作ることもありました)、宿題の丸付け、成績付け、会議への参加なども行っていました。
ーカナダでの生活費や収入面について、予想と現実のギャップはありましたか。
レストランの仕事ではチップをもらえることもありましたが、残念ながらオーナーが半分を持ち去る仕組みで、また働いた時間をみんなで平等に割り振る形だったため、稼ぎとしてはあまり良いとは言えませんでした。ただ、昼と夜の賄いがついていてほとんど食費がかからず、学校の方からもしっかりと給与をいただいていたので、生活に困ることはありませんでした。学校の仕事を始めてからは、月に10万から15万円ほど貯金することもできました。
ー留学前の準備期間についてどのようなことをしたか教えてください。
準備期間は特にこれといった取り組みはしていませんでしたが、もっと英語の学習をしておけばよかったと感じることが多いです。また、日本のカフェで働いた経験のある友達は、バリスタなどのポジションで採用されていたので、そういった経験があれば良かったなと思うこともありました。
ーカナダ滞在中の印象に残った出来事を教えてください。
多国籍な国だけあって、さまざまな国のフェスティバルが開催されているのが印象的でした。また、各国の本場の味を楽しめるレストランも多いと感じました。さらに、コミュニティセンターなどでは、無料でジムやヨガ、ダンス、バドミントンなど、施設によって異なりますが、多くのアクティビティに参加できるほか、地元の方々と交流できるのも非常にありがたいと感じていました。そして、カナダ国内をいろいろと旅行しましたが、イエローナイフで見たオーロラは本当にきれいで、忘れられない思い出です。
ーカナダ滞在中の失敗談があれば教えてください。
英語のスピーキング力が不十分でうまく言葉が伝わらず、カナディアンの友達に悲しい思いをさせてしまったことです。
ーオーストラリアとカナダとで、生活や学校、お仕事など、異なると感じられたことはありますか。
オーストラリアは、住んでいた場所が田舎の方だったため、都市部とは異なる環境でした。一方、カナダのトロントは都会で、気候もトロピカル気候から雪の降る寒冷な気候へとほぼ真逆の生活を送っていました。そのため、両者にはさまざまな違いがありますが、ケアンズとトロントを比較すると、トロントの方が多国籍で、人口やお店の種類も多いと感じました。また、両国とも日本と比べると、仕事においては経験重視で、自分の考えをきちんと伝えることが大切だと実感しました。日本のように曖昧に感情を示しても伝わらないことや、嫌なことは嫌だと言うことに対して後ろめたさを感じる必要はないと感じました。
ー留学して自信につながったことや成長したと感じること、留学前の自分とは変わったと思う点などはありますか。
留学前後で変わったなと感じることは、まず英語力です。まだまだ未熟ですが、トロントではローカルの友達もでき、鍛えてもらえました。また、今まで嫌なことに対してはなかなか気持ちを伝えられなかったのですが、自分の感情を伝えられるようになってきたと思います。良い意味で、自分らしく過ごせるようになったと感じています。さらに、たくさん人の優しさに触れることで、私もそうありたい、周りに返していきたいと強く思うようになりましたし、自分の言動をより俯瞰して見られるようになったと感じています。
ー留学・ワーキングホリデーの経験を今後の就職転職やキャリアに活かしたいと思いますか。
今後活かしたいと考えています。特に、私がしたように留学しようかどうか悩んでいる人の背中を押していきたい。と思ったり、TESOLのディプロマを取得したので教育分野で英語を活かすことができたらと思ったりもしています。
ーカウンセラーの進路アドバイスや留学サポートはいかがでしたか?
困ったときにお尋ねすると必ず返信をくださって助けていただけました。感謝しています。
これからカナダへ来る留学生へ
ーこれからカナダ留学を考えている人にメッセージをお願いします。
行こうかどうか迷っている気持ちが少しでもあるなら、ぜひ行くべきだと思います。「やらない後悔よりやった後悔」という言葉もありますし、留学やワーキングホリデーを通じて、人生の経験値を大きく広げることができます。現地の方や他国の方と交流できるだけでなく、日本にいると関わることの少ない日本人の方とも出会うことができます。人との出会いを大切にすることで、さまざまな縁がつながり、帰国後もその縁をきっかけに視野が広がったり、新しいことに挑戦できたりします。また、出会った方たちとただ懐かしさを感じて会うこともできるので、迷っているならぜひ行くことをお勧めします。
【一問一答】
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- 留学後はどんな仕事や企業に就職したいですか?
英語を活用できるお仕事に就きたいと考えています。 - 留学に際して役に立ったツールやアプリ、SNSなどあれば教えてください。
インスタはよく見て情報を収集していました。 - 英語力はどのくらい伸びたと感じますか?
リスニングの方がスピーキングよりも伸びてる気がします。洋画を見ていても、聞き取れる内容が増えたのが実感できてうれしいです。ただ、理解するには英語字幕が必要ですし、それでも難しいことが多いですが…(笑) - 留学中つらかったこと、きつかったこと
仕事先のベトナム人の方と合わなかったときは、一緒に働くのが少ししんどかったです。
語学学校のESLの先生も、あまり良い当たりではなかったみたいで(1か月でいなくなりました)、その期間、授業にお金を払うのがもったいないなと感じながら過ごしていました。 - 留学中うれしかったこと、楽しかったこと
勇気を出して行ったビーチバレーでローカルの友達ができました。それからは、その友達グループと一緒にインドアバレーボールやバドミントン、スノーボードをしたり、CNEやハイキングに行ったり、ジャックオランタンやジンジャーブレッド作りをしたりいろいろなイベントを楽しめました。 - 留学ライフを一言で表すなら?
最高!!!
- 留学後はどんな仕事や企業に就職したいですか?