vol.6 夢は変わってもいい。留学がくれた気づきと目標の描き方

※この記事は2021年に執筆したものですが、2025年に加筆・構成を見直しました。
迷ったときに読みたい、留学コラム
留学中やその前後に、多くの人が直面する迷いや不安について、現場経験から感じたことをまとめています。MYNDS代表・海野芽瑠萌による、実体験に基づく留学コラムです。
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年末に見つけた、15年以上前の“自分ノート”
掃除をしていましたらも20代の時に書いた書き込み式の自己分析本が出て来ました。
カナダに持って来たのは、日本で処分して、誰かの目に触れるような事態になったら恥ずかし過ぎて死ぬ!と思ったからなのですが、カナダでもなぜか捨てきれず、奥底にしまい込まれていたようです。
いかがですか、この名前入りの強烈な表紙!

自分の青臭い文章と、貼られた写真たちの濃い化粧に、「もうお願い、やめて!」と悶絶を繰り返しながら、読み切りました。
当時の私は、2005年にたった3か月だけ行ったカナダ留学が忘れられず、寝ても覚めても「カナダに帰りたい」と言っていて、洋楽や海外ドラマにハマっては、やたら英語を話したがる、Youtubeなどでよくネタにされている、「留学帰りあるあるグラサン女」な24歳でした。
叶った夢、叶わなかった夢。
24歳の私は、カナダへの再留学、そして、5年後までに「通訳案内士(※外国人の日本旅行を英語でアテンドする仕事)になる」という目標を掲げていて、まずそのために、「渡航費用100万円」を短期目標に掲げていました。そして、それ以外にも、小さな夢をたくさん書いていました。
- 来年、カナダに行く
- 生徒が二十歳になったら一緒に飲みに行く(元々塾講師だったので)
- 英語ペラペラ、TOEIC900オーバー(ボキャブラリーが貧弱ですね···笑)
当時描いた夢は、もちろん叶わなかったものもありますが、↑のように、確かにきちんと叶った夢もありました。
※ただ、「体重〇キロになる!!!(←悲願の目標体重)」は、「ごめん、叶ってないよ···」と、心に突き刺さりました。
元々は「日本に帰る」ことを想定していた人生設計でしたが、最終的には15年以上経つ今も、カナダに住んでいます。
ただ、もし当時、早々に帰って通訳案内士としての経験を積んでいたら?もしかしたら、今のインバウンド需要で引く手あまたかもしれません。
日本であったかもしれない人生と、カナダで歩いて来た人生、「どっちも」を経験することはできませんが、どっちも楽しいだろうと思います。
「夢が叶った!」報告
先日、20代でフライトアテンダントを夢見てカナダに進学・渡航した弊社のお客様から、「30代になってはじめて念願叶いました!」との報告をもらいました。
彼女は、進学後、直接希望の仕事にはつけなかったのと、まずはカナダの永住権を取る!という目的のために、全く異なる職種で仕事をしていました。
まずはカナダでの最初の仕事は日系の会社、そこから職歴を積んで永住権申請、その後で都市を移動、そして今回の就職、と10年ほどで1つ1つ、ステップを積み上げた結果が、10年越しに夢を叶える所に繋がったのです。
夢の途中では、「本当にこれ、大丈夫かな?」と不安になったこともきっとあったのだろうと思いますが、その過程の中で、「シェアハウスを出て一人暮らしをする」など、たくさんの小さな夢も叶えて来たことを私は知っています。
結果だけではなく、10年間、そこに向かって歩き続けたことが本当に素晴らしいと思います。
今、あなたが描いている夢は?
叶った夢、叶わなかった夢、どちらもありますが、今、皆さんはどんな夢、目標を描いていらっしゃいますでしょうか。
コロナが終わった頃は少し留学の気運が盛り上がりましたが、その後、物価高・円安などの環境や、24~25年のカナダの学生ビザ等の変更で、どちらかというと向かい風の状況です。
さらにAIツールの台頭もあり、「語学」というものを、わざわざお金を使って海外で学ぶべきかと迷うこともあるとは思います。
留学は“完璧な計画”じゃなくていい
留学エージェントとしての私たちは、本当にいろんな成功例·失敗例を見ていますから、それを受けて、アドバイスがやはりお節介になりがちです。
また、世の中に溢れる情報を見ていると、自分もなんだか素晴らしい留学プランを練って、目標を持って渡航してこなければいけないような気持ちにもなります、
でも、私も実は全く同じように、カナダのことなんて右も左も分からないまま渡航して来た留学生であることを改めて思い出すと、無謀だろうが何だろうが、まずはやりたいことをやる、やれることからまず始める、ということが大事だなと思う次第です。
最初に描いた夢が、本当にすべてその通りになるわけではないし、仮に思ったのと違っても、それはそれで良い経験であり、その人の人生が豊かになっていくのだと思います。例えば、カナダ留学を後回しにして、先に何か別の目標にアプローチする、ということも可能だと思います。
また、オンラインの利点を活かして、日本から受講する、というようなこともできるようになりました。留学は、これからもっと自由に、もっと柔軟に変わっていくと思いますので、ぜひ諦めないで頂けたらと思います。
留学プランニングを通して「今」の目標だけではなく、そして、3年後、5年後のあなたの目標や夢をぜひ考える機会としてみてくださいね。
また、弊社を通して留学された方のインタビューをウェブサイトにたくさん載せています。
タイトルだけ見ても、皆さんの留学のキーワードは本当に様々。留学の魅力は「英語」だけではありません、ぜひ参考にしてください。

