実録、本当にあったトラブル~カナダ入国編~
日本人は旅行が好き、旅慣れしていると言われています。いくら旅行が好きで、何度日本から海外に渡ったことがある方でも、出入国審査は少なからず緊張すると思います。旅行ではなく、留学や就労となると出入国審査で提示する書類などの数が増えるため、より慎重に準備をしないといけません。さらに、2020年よりコロナウイルスの影響で世界各国で国境規制が施され、新たな提示書類や登録アプリが加わりました。
いくら日本のパスポートが世界最強と言われていても、いくらビザ発行のためのレターを持っていても、その他の準備が整っていない場合、出入国の審査官次第ではゲートを通してもらえないこともあります。
トラブルに見舞われないためにも、出入国の規定をしっかりと確認して入念な準備をすることが大切です。
こちらでは実際に過去にあった入国審査でのトラブルをご紹介します。誰にでも起こり得ることですので、ぜひ参考にしてみてください。
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目次
カナダで何をしますか?
友人が既にカナダでワーキングホリデー滞在しており、それを頼りにビジターで渡航したAさん。インターネットやSNSで検索すると、「カナダのビジターは6か月出るようだし、住む所は友達が手配してくれているし、友達が紹介してくれた学校に1か月だけ申し込んであるから、とりあえず行ってから色々考えよう!」と思って渡航しました。入国時に審査官から入国目的を聞かれ、「Sightseeing」と回答。すると、「具体的には何を?」とさらに質問されました。
「・・・」
友達が知っていると思って実はガイドブックもろくに見ず来てしまったため、何も分からなかったAさん。しどろもどろになってしまい、
「特に希望もないなら、短くていいでしょう。残りたいなら延長しなさい」と3か月の観光許可しかおりませんでした。
【補足】
半年の観光許可が出るのはあくまで慣例で、日本人の権利ではありません。確定ではなくても、どこに行きたい、何をしたい、ということは下調べしておくと安心です。
例:
9月になったら秋の紅葉を見にモントリオールに行きたいです。
7月にロッキー山脈を見る予定です。
例のように、時期や場所が言えるとより説得力があります。
※このケースでは、審査官の言う通り現地でのビザ延長は可能なため、3か月で帰らなければいけないということではありません。
痛恨の充電切れ
書類関係の印刷はしていませんでしたが、スマートフォンの中に入れて渡航したBさん。機内で充電できると思っていたら座席の関係で充電できず、入国審査前に電源が切れてしまいました。
【補足】
学生ビザやワーキングホリデービザは、ビザの『発給許可証』を見せて入国審査を受けますが、これが、『事前に申請して、許可を得ていますよ』という大事な証拠です。カナダ移民局側でも履歴で確認できるようですが、それに頼らず、自分でしっかり提示しましょう。
思いがけないスマートフォンやタブレットの故障、充電器を乗り換え空港で忘れて来た、携帯をすられた、など、予想外の事態は起きるもの。大事な書類は印刷して機内持ち込み荷物の中に入れておくことをおすすめします。
性別が違う!?
ワーキングホリデーの発給許可証を審査官に見せて、無事にビザの発給を受け、入国したCさん(男性)。その後、各種手続きでパスポートとビザの提示をしたところ、担当者に、「あなたのビザの性別はFemale(女性)になっています。パスポートと異なるのでこれでは手続きできません。」と指摘を受けました。
【補足】
他にも、名字と名前が反対になっていた、MayとMarchを見間違えたと推測される発行期限、などの間違いもあります。特に多く見られるのが、『ワーキングホリデーの発給許可証は、書類自体が1年間有効で、ビザが渡航日から最長1年出るはずなのですが、書類の有効日までしかワーキングホリデービザが出ない』というケースです。
審査官も人間ですから、書類発行時にミスが起きることがあります。英語の書類でよく分からないから、と受け取ってそのままゲートに出てくるのではなく、自分の分かる範囲で書類が正しいかどうか必ず確認しましょう。
様々な手続きが発生する出入国審査にあたっては事前準備や事後確認がとても重要です。「なんとかなる」ではなんとかなりませんし、「他人(友人や審査官など)に任せる」のではなくきちんと自己の責任で各手続きを行いましょう。
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