語学学校とファームステイを体験し、【新しい環境に何度も立ち向かった】Yukaさんインタビュー
Yukaさん
東京都出身
学生ビザ
オンタリオ州・トロントに語学留学、一般英語からビジネスや英語教授法を学ぶ。その後、オシャワでファームステイを体験。
【背景】
日本では都内の大学に通う大学生。3年修了後に大学を1年間休学し、カナダ留学を実現。
”留学中に新しい環境への変化を何度も経験。どんな困難な環境であっても周囲の力を借りながら適応し、乗り越える自信を身につけることが出来た”
就職活動を目前に、就職前に留学を経験したいという強い思いから、通学する大学を1年休学してトロントに留学。語学だけではなく、Wwoofを利用してファームステイを体験したYukaさんのストーリー。
- カナダの大学・カレッジ進学に興味がある
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目次
中学・高校では苦手だった英語。大学で英語に魅了され、英語で会話をしたいと思うように
大学3年の夏に就職活動を開始したものの、働き始める前に留学をしたいと思い立ち、4年生が始まる前に1年間休学してカナダのトロントへ渡航しました。
中学、高校時代は英語があまり好きではなく、テストのためだけに仕方なく勉強をしていましたが、大学の授業でall Englishの授業を履修したのを機にコミュニケーションツールとしての英語の魅力に気がつき、英語を使ってたくさんの人と会話ができるようになりたいと思うようになりました。中学生の頃から、これほど長い年月をかけて学んできたのだから、英語を使い物にならないままにはしたくないという思いもありました。
それと同時に、パンデミックの影響で約2年間自由に身動きが取れなかった反動から、就職をする前に何か大きな挑戦をしてみたいと思ったことも理由の一つです。
条件を絞り込んで決めた留学先
都市を選ぶ際に重視したポイントは
- 学校の質の高さ
- 気候
- 日本人の数
の3つだけだったと思います。
大きな都市であればあるほど語学学校の数も増え、そして先生たちの質も高くなるというお話を聞いたため、まずはバンクーバーとトロントの2都市まで絞り込みました。その上で、「バンクーバー=雨の日が多く、日本人も多数」「トロント=寒い。日本人が比較的少ない」という気候と日本人比率の2条件を比べました。私は雨嫌いで日本人のなるべく少ない都市を好んでいたので、トロントを選択しました。
留学前から基礎英語+専門プログラムの受講を目標に留学
私はStafford House (現 Bayswater) に約6ヶ月、SGIC (St. George International College) に1ヶ月通いました。
まずStafford House (現 Bayswater) を選んだ理由は、
- 先生の質が高い
- 日本人の割合が少ない
- English only policyやテストのスコアに対する厳しさがある
- 中規模校
- 駅/ショッピングセンターから直結
という5つの点に魅力を感じたからです。
先生の質は高いに越したことはないと感じますし、せっかく留学に行くのであれば日本人の少ない環境で海外の生徒とたくさんコミュニケーションを取り様々な文化を知りたいと思っていました。また、日本人のいない環境の方が恥を恐れず自分の殻を破れるとも考えました。さらに、私はある程度しっかり力を入れて英語を勉強したいと感じていたので、English only policyやテストのスコアに対する厳しさを持った環境にも惹かれました。また、そのような厳しさを持った学校であれば、私と同様、しっかりと勉強をしようという意思を持った生徒が集まり、自分にマッチした友人にも出会えるのではないかという期待もありました。
プログラムは、ESLコースとビジネスコース、スピーキングコースを取っていて、約7ヶ月間通っていました。ESLコースに関しては7段階のレベルのうちLevel5からスタートし、最終的にはLevel7まで行くことができました。
実際に通った感想としては、放課後や週末は学校のみんなでレストランに行ったりビーチに行ったり、とカナダライフを思い切りエンジョイしつつも、週に一回(金曜日)のテスト/プレゼンテーション前は遊ぶのを控え、学校のロビーで一緒に勉強をする、という非常にバランスのとれた生活を送ることができました。
中規模校を選んだ理由としては、アットホームな環境で濃い人間関係を築きたかったからです。Staffordの先生方は生徒全員の名前を完璧に覚えていて、一人一人としっかり向き合ってくれましたし、生徒数に関しても多すぎず少なすぎずの程よい人数で、学校のほぼ全員と顔なじみになれました。まるで第二のお家のような心地よさでした。また、駅直結のおかげで雨の日もストレスなく通うことができましたし、ショッピングセンターや映画館などの周辺施設も非常に充実していて快適な日々を過ごすことができました。
SGICを選んだ理由
私は留学に来る前から、ESLである程度の英語力を身につけた後は、自分の興味がある事柄を英語で学びたいと考えていました。教育に関心があったので「英語教授法」という、「英語を第二外国語とする人に英語を教える方法」を学べる学校に強い興味を抱き、トロント内で唯一それらの講座を開講していたSGICへの入学を決めました。最終的に子供向けの英語教授法(TYCP)を1ヶ月、大人向けの英語教授法(i-TESOL)を1ヶ月、計2ヶ月間通いディプロマを取得しました。
コースの内容は非常に充実していて、英語の教え方を学びつつ、自分の英語もスキルアップできる一石二鳥な非常に楽しい2ヶ月でした。また、新しい環境で気分もリフレッシュすることができ、長期間留学をする際は途中で学校を変えて見るのもアリだと感じました。
その後はWwoof というウェブサイトを通じてファームを探し、そこでファームステイのような体験を1ヶ月していました。現在はファームからトロントに帰ってきて英語の勉強を続けつつ、友人と遊んだりと最後の1ヶ月を楽しんでいます。
ホームステイ経験で、海外に第2の家族ができた
私はホームステイをしていました。最初のホームステイは、エージェントと学校を通じて手配してもらったもので、そこには1ヶ月だけ滞在していました。
1つ目のホームステイはおばあちゃんが1人と、その他に留学生が4人ほど暮らしていたお家でした。立地も部屋の大きさも申し分なかったのですが、おばあちゃんと他の留学生との相性がイマイチだったので引越しを決めました。
2つ目の滞在先は自分で探しました。Emapleやkijijiなどのウェブサイトを通じて探そうとしていましたがなかなか見つからず、最終的には学校で知り合った日本人の友人に紹介してもらったホームステイ先に移りました。結果としてそのお家の環境は非常に恵まれていて、本当にラッキーだったと感じます。
ホームステイをしていると、アパートメントのように何もかも自由にできるわけではなく不自由さを感じることもありますが、家に帰っても英語で会話をできる点や、海外に第2の家族と呼べる存在が持てる点、カナダ現地のイベントを存分に楽しむことができる点などは非常に価値があることだと思いますし、「今日は寒いからちゃんとコートを着ていくのよ」と言ったような些細な会話で心が温まることもあります。そのため、個人的にはホームステイを選んで良かったと感じています。
他の留学生と違う経験をしたいという思いからファームステイを体験
語学学校を卒業した後は学校以外の場で英語を使ってみたいという思いや、他の留学生とは異なる経験を得たいという思いから、Wwoofというサイトを通じて牧場でボランティアをしていました。簡単に説明をすると、Wwoofとは農場や牧場でボランティアとして働く代わりに、食事と部屋を提供してもらえる仕組みで、このサイトは農場・牧場とそこで経験を得たい人々の出会い系サイトのようなものです。サイト上でキーワードなどを入力して見つけた(気に入った)牧場に自らメッセージを送り、受け入れの可否を確認していきます。
1ヶ月の滞在期間中には週に5日間、朝の8時から夕方の16時まで、馬やアルパカ、ヤギなどの世話の他、牧場に併設されたカフェのお手伝いなどをしていました。
学校の友人たちと離れなければいけなかったことがすごく悲しかったのと、新しい環境に馴染むまでの期間は泣きそうになることもありましたが、牧場ならではの体験をたくさんさせてもらえた上に、新たな出会いもあり、やること全てが初めての環境で毎日充実した日々を過ごすことができました。また、ネイティブに囲まれた環境で自分の英語の力を見つめ直すこともできました。語学学校にいた際はほぼ不自由なく英語が使える気になっていましたが、本場の英語は全くの別物で、自分の英語の未熟さに気がつくことができ、今後の勉強のモチベーションになりました。
ファームステイの詳細は事前にオーナにも確認
カナダ、オンタリオ州のオシャワ(Oshawa)でファームステイを体験しました。私を含めて7人のWwooferがいました。女性が6人、男性は1人でした。しかし、話を聞いたところ通常は2〜3人ほどしか受け入れていないようでした。私と入れ替わりで牧場を離れる予定だった4人のWwooferが訳あって滞在を延長した結果、このような大人数になってしまったそうです。他の牧場に関しても、1人から3人程度の受け入れが一般的なようでした。
牧場のオーナーと同じ建物で生活をしていて、部屋は個人部屋でした。シャワーはWwooferしか使っていなかったと思いますが、トイレはいくつかあって全てオーナーと共用でした。キッチンも共用でご飯は基本全員で一緒に食べていました。リビングルームなども共用で自由に使えたので、夜にはよく他のWwooferと映画を見たりゲームをしたりして遊んでいました。牧場によっては他のWwooferと部屋をシェアしたり、オーナーとは別の建物に滞在したり、様々なパターンがあるようです。これらの詳細は大抵Wwoofのウェブサイトに記載がありますし、もし記載がない場合は事前にチャットでオーナーに確認できるかと思います。
ファームステイへの移動、荷物の保管について
ホームステイ先からユニオン駅まではTTCを使い、ユニオン駅でGoトレインに乗り換えて牧場の近くの駅まで行き、そこから牧場まではオーナーに車で迎えにきてもらいました。トロントへ帰る際は、たまたまトロントに用事があったWwooferの車に乗せてもらってダウンタウンまで移動し、そこからTTCで帰宅しました。
トロントのホームステイは契約したままで、1ヶ月分の荷物だけを持って牧場に行きました。荷物が非常に多かったので、その保管のために部屋が必要だったのと、牧場から帰ってきた後も帰国までの残り2ヶ月はトロントに滞在する予定だったので、家は撤去せずに家賃を払い続けていました。
非日常的なファームステイ経験、牧場の厚意で満喫した最終週
牧場での出来事は些細なことも含めて全てが非日常であり印象的でしたが、牧場を去る直前の1週間は特に記憶に残っています。
最後の週は、もうすぐ牧場を去るのだから遊び尽くしてから帰りなさい、ということで、いつもなら働いているはずの時間に仕事を休憩して、観光客向けに提供されている体験にたくさん参加させてもらいました。牧草を運ぶトラックのような乗り物に乗って牧場を1周したり、アルパカのお散歩体験に同行したり、馬に乗って牧場内をまわったり。。観光に来た人たちが楽しそうにしているのを見ていつも羨ましく思っていたExperienceを遂に体験できたということが嬉しかったですし、勤務時間中に、本来ならお金を払わないとできないことを無料でやっているという喜びも加わって (笑) 大変充実した1週間となりました。
新しい環境に飛び込む勇気、乗り越える自信をつけた今、今後のキャリアの展望は
留学中は自分の殻を破ってとにかく話しかけまくること/新しい環境に飛び込むことを意識していました。このおかげでかなり度胸がついたと思いますし、環境の変化を何度も経験したことから、新しい環境に適応するまでの自身の心情の変化の過程を理解できるようになりました。その結果、どんな環境に行っても周囲の人の力を借りながら、日々を価値あるものにしていける自信や、困難な状況に直面しても客観的かつ冷静にそれを乗り越えていける自信がつきました。
留学を経て、海外の多くの人々が日本にポジティブな印象を持ってくれていることや、「日本」と「日本の高品質な製品、カルチャー」を結びつけて覚えてくれていることを知りました。この経験から、日本の良さを生かした物/サービスに関わる仕事に携わってジャパニーズブランドの維持発展に貢献したいという思いや、世界規模で影響を与えられる仕事に携わりたいという思いが強くなりました。また、この10ヶ月間で、新しい環境に飛び込む勇気や一人でなんとか乗り越える力、適応力、視野を広く持つ力などが一層鍛えられたというように感じます。これらの力も、今後キャリアを積む上で大切な糧となり、自分の可能性の幅を広げてくれるのではないかと期待しています。
これからカナダに来る留学生へ
留学をする前は色々な事に不安を抱く方も多いと思いますが、飛び込んでしまえばもうこちらのものです。やる気があればなんとかなります。自分からたくさん動いて、後悔のない留学ライフを過ごしてください!
【一問一答】
- 留学後の予定は?
日本に帰国後は大学の4年生をスタートさせると同時に、就職活動も行なっていく予定です。
- 役に立ったツールやアプリ、SNS
留学準備期間の不安解消には、留学経験者のブログ、Instagram。
留学中の連絡手段はWhatsApp。
英語学習にはPod cast。移動時間の質を格段にあげてくれます。オススメはEmmaちゃんのanything goes。 - 英語力の向上
スピーキング、リスニングはほぼ0の状態から、友人と冗談を言い合えるぐらいまで、かなり伸びたと思います。ただ、海外ドラマや洋楽は呪文に聞こえることもあるので、これからもトレーニングを続けたいです。グラマーは”知っている/書ける”だけの状態から、日常会話でスムーズに使える状態まで伸びました。 - うれしかったこと、楽しかったこと
最初は助けてもらってばかりだったクラスメイトと次第に英語で会話ができるようになって、最終的には親友になれたことが一番嬉しかったです。その他にも世界中に友達ができたこと、新しい体験をたくさんできたことなども非常に価値ある、貴重な体験でした。 - 留学中つらかったこと、きつかったこと
初めの2ヶ月ほどは先生の英語を聞き取ること、テキストを素早く読むこと、授業中に発言をすることなど全てがチャレンジングな環境でかなりきつかったです。入学テストの文法の点数が良かったのと、スピーキングテストもノリでいい感じに答えてしまったことで、発展レベルのクラスに入ってしまい、まず授業についていくことが大変でした。
結果的に自分を追い込んで成長することができたので良かったですが、初めのうちはペアワークをする度にペアの子にも申し訳ない気持ちになったり、自分のできなさに落ち込んだりでよく泣きそうになっていました。笑
その後はこれといって大きな出来事はなかったと思いますが、小さなことが積み重なって急に心が弱ることが数回ありました。 - 留学ライフを一言で表すなら?
多くの変化や感情を経験しながら成長できた、濃い10ヶ月 - カウンセラーの進路アドバイスや留学サポート
素晴らしかったです。初めての留学は分からないことだらけなので、困ったらMYNDSに聞けば大丈夫、という環境に自分を置いておくだけでも気持ちがかなり楽になると思います。また、実際に困って連絡をした際にも親身になって相談に乗っていただけたので非常に感謝しております。
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