自分のできることからコツコツと。Registered Practical Nurse 瀬山美樹さん 山口県出身・トロント在住|キャリア目標のあるカナダ留学

「キャリアにつながる留学・進学」をサポートするMYNDS。私たちがこれまでにカウンセリング・留学サポートをし、現在は社会人としてカナダで活躍する方々にスポットを当てていきます。

- カナダ滞在歴… 約6年
- 卒業校… Humber College, Pre-Health Science(1年)、Practical Nursing(2年)
- カナダの好きなところ… ノーサービス残業!
- 目標・目的を達成するために大切なこと… 何事に対してもポジティブな姿勢!
目次
ーRegistered Practical Nurse(以下、RPN)のお仕事内容を具体的に教えてください。
日本の看護師と同様、投薬、日常のケア、医師・薬剤師との調整等を行っています。カナダで看護師というと、主にRegistered Nurse (RN) とRegistered Practical Nurse (RPN) の2種類に分かれています。一般的にRNはICUやER等で状態が不安定な患者、RPNは慢性期の病棟等で状態が安定している患者のケアをすることが多いです。
ーお仕事は過酷なこともあると思いますが、やりがいは何ですか?
患者さんから“ありがとう”と感謝される時です。どんなに疲れた日でもこの一言で家に帰って美味しくご飯が食べられます!また先輩の手助けなく一人で出来ることが増えた時は、成長を実感しやりがいを感じます。
- カナダの大学・カレッジ進学に興味がある
- ワーホリで働きながら留学したい
- カナダで就職・移民が気になる
- Co-op、看護師留学など多数取り扱い
あなたに合った留学のカタチをご紹介します。留学のご相談は無料です。

留学前
北米文化への憧れが忘れられなかった瀬山さん。
日本での看護師の仕事を辞めて、カナダ留学を決意。
ー日本ではどのようなお仕事をされていましたか?
看護師である叔母の影響で高校生の頃には看護師を目指すようになり、熊本の大学の看護学科を経て、千葉の大学病院にて看護師として5年間働きました。
ー充実した日本でのお仕事を辞めてカナダ留学を決めた理由は何ですか?
音楽やダンスが好きで、アメリカの文化に憧れていました。ニューヨークに旅行した際、世界の大きさに圧倒され、北米への留学に興味を持ち始めました。看護師として5年働いた後、新しい挑戦をしたいと留学を決意し、MYNDSからアドバイスを受けながら、29歳(いわゆるギリホリ!)でトロントへ来ました。
当初の目標は「英語が話せるようになること」。お母様からの一言で、カナダで看護師を目指すことに。
ーカナダで看護師を目指すようになったきっかけは何ですか?
当初は日本で“英語が話せる看護師“になろうと意気込んでいました。しかし留学中に母から「英語で看護をしたいのならもっと勉強しなさい!」と言われました(笑)。その後Humber Collegeのオープンキャンパスにふらっと参加したことをきっかけに、私のお尻に火がつき、カナダで看護師の免許を取得しようと決めました。海外で看護がしたいという思いはずっとあったのですが、遠い夢だと決めつけていました。母から現実を突きつけられたことと、頭の隅にあった理想が重なり、今に繋がっています。英語力証明、高校の書類等、カレッジ申請の進め方が分からず、MYNDSのサポートで入学まで導いて頂きました。
留学中
ーカレッジではどのようなことを学びましたか?

Humber CollegeのPre-Health Sciencesプログラム(以下Pre-Health)で1年、Practical Nursing プログラムで2年間勉強しました。Pre-Healthは今後看護や救急等の医療系プログラムを目指している方が通うコースです。Pre-Healthでは数学、生物学、心理学等、Practical Nursingでは解剖学、生理学、薬理学等、看護師に必要な知識を学びました。
プログラムの中には420時間の病院実習があり、看護師管理の下で患者を受け持ちます。実習時点で最低限のスキルを身を持って学ぶことができ、入職後すぐに一人の看護師として働けるようにプログラムされていると感じました。
ー英語で医療分野を学ぶのは大変だったのではないでしょうか?
カレッジでは読み書きの量の多さに圧倒されていました。授業の内容を理解するのも一苦労で、授業の前にテキストを読むなどの工夫をしていました。エッセイ課題の提出前には学内のWriting Centreに通い、文法やフォーマットの確認をしてもらいました。また、公共交通機関を使って2時間程度かかる場所での実習先に3ヶ月間通ったことは今でも忘れません!
ーカレッジ在学中にはどのような活動をされていましたか?
Japan Heartという団体を通して、短期間ですがミャンマーでの国際医療ボランティア活動に参加しました。限られた物品や設備の中で行う医療活動は、恵まれた環境の中で医療に携わることができるありがたさを改めて実感させてくれました。また世界にはまだまだ医療が届きにくい場所がたくさんあるということを、身をもって感じ、大変貴重な体験となりました。
就活
ーカレッジ卒業後の就職活動のエピソードを教えてください。
カレッジ通学中はどんな形でもいいので病院で働きたいという思いから、Personal Support Worker(PSW、日本でいう介護士)として、病院でアルバイトをしました。そこで看護師としての就職をしたいと思うようになり、アルバイトに行く時は必ずレジュメを鞄に入れていました。ある日、病棟のマネージャーから“仕事早いね!看護学生?”と声をかけられ、この時私は“来たー!これを待ってました!”と心の中で叫びました。その場でレジュメを渡し、後日面接を受けたのち、就職が決まりました。
キャリアアップにつながる心得
「できることはなんでもする!」
自分のできることからコツコツと。

留学当初、英語もほぼ話せないのに、カナディアンが集まるバーでのサーバーをすることを目指していました。10件以上断られて結局パン屋さんで働いたのですが、その後も諦めきれずカレッジ進学後に再挑戦をしました。すぐにサーバーになるのはとてもハードルが高く、まずはサーバーアシスタントから始め、最終的にサーバーとしてカナディアンのレストランで働くことができました。
看護師の就活も似ており、まずはPSWとして働いた後、今は目標にしていたトロントの病院で看護師として働いています。
理想を高く持つこと、目標をもって行動することはとても大切です。しかしその理想に辿り着くには近道はなく、コツコツと自分のできることから始め、ようやく自分の理想へ辿り着くことができると思います。
看護師の就活も似ており、まずはPSWとして働いた後、目標にしていたトロントの病院での看護師の仕事を得ました。
カナダで就職を目指す留学生へワンポイントアドバイス
就職活動の際、希望の職種に就けない、英語での面接がうまくいかない等、壁にぶつかることは誰でもあります。しかし、最初から全てうまくいくことというのは稀だと思います。何度も失敗して、失敗からたくさん学んで、時間がかかってもいいと思います。“近道はない!できることからコツコツと!“が私のモットーです。私もまだまだ成長途中です。同じカナダで頑張っている方、一緒に目標を目指して頑張りましょう!