英語学習者がついやりがち!ネイティブには不自然に聞こえる表現とその言い換え

英語力、特に英語でのコミュニケーション能力を伸ばすにはとにかくインプットとアウトプットが大切と言われています。日本人は、つい文章の構成が合っているかな、この単語で合っているかな、など誤りを恐れてアウトプットの機会を自ら狭めてしまっています。カナダは移民が多いこともあり、留学生に対しても寛容です。英語学習者が誤った表現をしていても、話の前後の内容や表情から意味を正しくくみ取ってくれることもあります。ですので、失敗を恐れず、自分が今知っている英語を使って積極的に会話をしてみましょう。…かと言って、自分が使っている表現が本当に適しているかどうかはやはり気になりますね。
こちらの記事では、日本人の英語学習者がよく使う、少し不自然な表現と、より自然で好印象を与える言い換えをご紹介します。
- カナダの大学・カレッジ進学に興味がある
- ワーホリで働きながら留学したい
- カナダで就職・移民が気になる
- Co-op、看護師留学など多数取り扱い
あなたに合った留学のカタチをご紹介します。留学のご相談は無料です。

Table of Contents
よくある表現と自然な言い換え
Do you understand?
例えば日常会話で自分の伝えたいことが英語でうまく伝わっているか確認したいときに”Do you understand?”と言うと、上から目線で少し威圧的と思われてしまうかもしれません。
Does it make sense?
とすると、柔らかく丁寧な確認の仕方になります。「私の言っている意味がわかりますか?」「伝わったかな?」という優しい問いかけになり、威圧感がありません。
I don’t know.
日常的に「分かりません」と言う場面はたくさんあると思います。”I don’t know”と言ってしまうと、相手は少し突き放されたように感じてしまいます。興味、関心がないと思われてしまうので、
I’m not sure.
I have no idea.
と言うと、投げやりな感じがしません。同じ「分からない」でも、柔らかく、共感を生む言い方です。
I envy you.
例えば友達が旅行に行くという話を聞いて「うらやましい!」と言いたいとき、”I envy you.”でも間違いではありませんが、少し悪意を含んでいる感じがして、ねたむという意味に近く聞こえます。
I’m jealous.
他にも言い換えとして、”You are lucky!”や”That’s great!”などを使うと、ポジティブな共感を表す自然なリアクションになります。
I like dog.
カナダでは犬を連れて散歩している人が多く、犬を連れて自転車に乗っている人、電車に乗っている人も見かけます。「私、犬好きなんです」と言いたくて”I like dog.”と言うと正確には…「私、犬の肉が好きなんです」…という意味になってしまいます。多くの人は「犬が好き」と理解してくれますが、注意が必要ですね。
I like dogs.
同じく、cat / catsやbird / birdsなども注意しましょう。動物を指すときは基本的に複数形で。
Please sit down.
Pleaseを使っているので丁寧なのでは?と思ってしまいますが、”Please sit down”は、例えば教室で先生が生徒たちに向けて指示するようなときに使います。電車などで席を譲る際に「どうぞ、おかけください」と言いたいときは
Please have a seat.
を使うと、失礼がありません。丁寧で礼儀正しい言い方ですので、席を譲るときなどにぴったりです。
What?
相手の言っていることが聞き取れなかったとき、「何て言ったの?」という意味で”What?”と言ってしまいがちです。これでは少し唐突でぶっきらぼうに聞こえます。
英語学習者にとって、英語が聞き取れない場面はよくあると思うので、癖にしない方が無難です。
Could you say that again?
Pardon?
Sorry?
“Pardon?”や”Sorry?”の場合は少し語尾のトーンを上げて発しましょう。
What is your hobby?
会話を続けよう、膨らませようと思って、「趣味は何ですか?」を意味して”What is your hobby?”聞くことがあります。ここで、”hobby”を使いたい気持ちになるのですが、”hobby”はスキルを伴う趣味を意味します。聞いている感覚としては読書や映画鑑賞、旅行などの答えが返ってくることを想定していると思いますので、
What do you like to do in your free time?
と聞いてみましょう。会話の流れも自然に広がります。
What is your job?
「お仕事は何ですか?」と聞きたいときに文字通り”What is your job?”と言ってしまうと、尋問を受けているようでかなり詳しく答えなければならないのかな、という感じがします。
What do you do?
を使うと、「(お仕事は)何をされているのですか?」と自然に聞こえ、日常会話に適しています。
with my friend
留学先でできた友達が、例えば夕飯に行こうと誘ってくれたときに他の友達と先約がある場合、”I’m sorry. I’m going to have dinner with my friend tonight.”と答えてしまうと、私はあなたの友達ではないの?と思わせてしまいます。
with a friend of mine
と言うことで「あなたを含めた私の友達の中の他の友達」という意味合いとなり、自然かつ配慮ある表現になります。
生きた英語に触れられることは留学の最大のメリット
カナダで英語を使って生活していると、「伝わってはいるけど、何か変な顔をされたかも」「言い直された…」そんな経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。
例えば “Do you understand?”。日本語の「わかりますか?」に近いと思って使っている方も多いですが、これを聞いたネイティブは内心、「え、私バカにされてる?」と感じることもあるようです。
実際、あるカナダ人の先生は「Do you understand? は先生が生徒に使うような表現。対等な会話では使わない」と話していました。言われた側は、少し構えてしまうかもしれないそうです。
一方で “Does it make sense?” は「私の言ってること、伝わってるかな?」という自分の伝え方への配慮が感じられるため、印象が柔らかくなります。
このようなニュアンスの違いは、辞書だけではわからないリアルな英語感覚。同じような意味でも、表現を変えるだけで、相手の反応が違うことに驚くはずです。
ただ、相手の反応を伺うために、間違いを恐れていては英語は身につきません。実際に話してみて、相手の表情や返しに注目し、必要であれば修正していくのは当然の過程です。はじめから100%正解する人なんていませんので、正解する必要はないと思って少し気楽に会話してみてください。
語学学校は英語の失敗をして良い場所
「今の自然だった?」と聞ける環境があれば、より早く自然な英語を身に付けられると思いませんか?
語学学校の英語プログラムやスピーキングに特化したプログラムでは、講師や他の学習者との対話を通して、リアルタイムでフィードバックがもらえる環境があります。
たくさん失敗することで学び、練習することで身に付け、自信を持って使える表現を増やしていくことができます。