留学から永住権までの一般的な流れ
カナダではビザや移民に関するアドバイス、申請代行は政府公認の有資格者が行うことになっています。
留学とビザは切り離せないもの。こちらではMYNDSが提携するKaede Immigration Servicesの代表・移民コンサルタント、阿萬さんより留学・ビザ・移民に関してご案内いただきます。
弊社にお問い合わせされる多くの方に「カナダに移住したい、カナダで働きたいのですが、どうしたらいいですか?」とご質問をいただきます。そこで留学から永住権までの一般的な流れをご説明させていただこうと思います。
- カナダの大学・カレッジ進学に興味がある
- ワーホリで働きながら留学したい
- カナダで就職・移民が気になる
- Co-op、看護師留学など多数取り扱い
あなたに合った留学のカタチをご紹介します。留学のご相談は無料です。
目次
就学後のオープンワークパーミット、PGWP
カナダの公立カレッジまたは大学の卒業が決まるとポストグラデュエーションワークパーミット(Post-graduation work permit / PGWP)と呼ばれるオープンワークパーミットを申請できます。一部の私立校でも認められている学校はありますが、数は多くありません。日本人の間では「ポスグラ」と呼ばれており、学校のプログラムの期間によってポスグラの有効期間(8ヶ月~最長3年)が決まります。プログラムの期間は最低でも8ヶ月でなければならず、7ヶ月以下のプログラムはポスグラ対象外です。8ヶ月のプログラムを卒業するとポスグラの期間は8ヶ月、1年のプログラムだとポスグラは1年、2年以上のプログラムだとポスグラは3年となります。ポスグラの最長期間は3年なので、4年のプログラムを卒業してもポスグラの期間は3年となります。
カナダの永住権を目指す留学の場合、進学する学校がポスグラ対象校であるかを確認する必要があり、対象校のリストはカナダ移民局のサイトに掲載されています。ポスグラ対象校かどうかを確認せず、間違って対象校ではない学校に進学してしまうと時間とお金が無駄になってしまうので確認を怠らないようご注意ください。
PGWPから永住権申請への道
カレッジまたは大学の卒業が決まるとポスグラを申請でき、プロセスを待っている間もフルタイムで就労できます。カナダ国内で就労経験を積み、エクスプレスエントリーや州指名プログラムなどの申請条件を満たすと永住権取得に近づきます。永住権のプログラムによって申請条件は違いますが、エクスプレスエントリーの場合、職歴、学歴、年齢、語学力、適応性によって点数が付けられ、点数が高い人にカナダ政府からインビテーションが送られます。このポイント制に加え、2023年からカテゴリー制も導入されました。カテゴリー制では点数の高い人ではなく、カナダ国内で人手不足とされる職種で職歴がある人にインビテーションが発行され、2023年のカテゴリー制対象職種は以下の6種類となっています。
- 医療従事者
- 科学、技術、工学、数学のSTEM職従事者
- 技術職従事者
- 運輸・輸送業従事者
- 農業・農業食品業従事者
- フランス語熟練者
エクスプレスエントリーでインビテーションを受け取った人は、60日以内にオンラインフォームを入力し、必要書類をアップロードしてカナダ政府に永住権の申請を行います。申請が承認されると晴れてカナダ移民となり、ケベック州以外であればどの州でも居住・就労することができます。
ポイントを上げるには語学力が鍵
ここ最近のポイント制での足切り点数は500点前後となっています。多くの日本人の方たちがインビテーションを受け取るのに苦労されていらっしゃり、「エクスプレスエントリーのスコアを上げるにはどうすればいいですか?」というご質問をよくいただきます。エクスプレスエントリーでは語学力のスコアがとても重要になってくるので、早いうちから英語(フランス語の方が得意な方はフランス語)のお勉強を始めることをお勧めいたします。また英語とフランス語の両方できればスコアはもっと上がるので、できる方は両方のテストを受験されるといいと思います。
早めの情報収集を
以上が留学から永住権までの一般的な流れとなります。カナダの永住権プログラムは他にもありますので、エクスプレスエントリーが難しい方でも他のプログラムの条件を満たす可能性があるかもしれません。早いうちから情報収集を行い、どのプログラムで永住権を目指すのかを見極めておくと、今後どのように物事を進めていけばいいかや行動すべきかがわかりやすくなると思います。
執筆者のご紹介
Kaede Immigration Services
移民コンサルタント 阿萬 ひとみさん(R512097)
Regulated Canadian Immigration Consultant (RCIC)でCollege of Immigration and Citizenship Consultants (CICC)メンバー
トロントを拠点にカナダのビザや永住権の代理申請のサポートを行っており、サービスは学生・就労ビザ、ワーキングホリデー、個人・結婚移民、雇用主が外国人労働者を雇うときに申請するLabour Market Impact Assessment (LMIA)など多岐に渡る。MYNDSのビザサポートの監修も行っている。
Kaede Immigration Servicesのサービス、阿萬さんへのインタビューも併せてご覧ください▼
この記事へのコメントはありません。