カナダのビザで実際にあったトラブル事例。見落としやすいポイントとは?

カナダではビザや移民に関するアドバイス、申請代行は政府公認の有資格者が行うことになっています。
留学とビザは切り離せないもの。こちらではMYNDSが提携するKaede Immigration Servicesの代表・移民コンサルタント、阿萬さんより留学・ビザ・移民に関してご案内いただきます。
「知らない」はトラブルにつながりやすい
カナダ留学やワーキングホリデーでのビザ手続きは、
「きちんと申請したから大丈夫」と思っていても、思わぬところでトラブルが起きることがあります。
実際には、制度の理解不足や確認漏れ、入国時の対応など、
“知らなかった”“気づかなかった”ことが原因で問題につながるケースも少なくありません。
今回は、実際にあったビザに関するトラブル事例をもとに、見落としやすいポイントや注意点について、阿萬さんに解説いただきました。

阿萬さん
今回は実際にあったビザトラブルについてお話しようと思います。
- カナダの大学・カレッジ進学に興味がある
- ワーホリで働きながら留学したい
- カナダで就職・移民が気になる
- Co-op、看護師留学など多数取り扱い
あなたに合った留学のカタチをご紹介します。留学のご相談は無料です。

Table of Contents
① 未成年の学生が学生ビザなしで就学していたケース
親の同伴なしでカナダの高校に通うため母国から学生ビザを申請し、承認後にカナダに渡航した留学生のお話です。
空港で学生ビザを受け取らずに9ヶ月も学生ビザなしで就学していました。学生ビザ延長申請が必要になったため、申請手続きのために学校が学生ビザを求めたところ受け取っていないことが発覚しました。留学生本人が未成年であまり知識がなかったことに加え、担当した入国審査官が発行するのを忘れたのか、それとも渡すのを忘れたのかはわかりませんが、不運が重なりこのような事態になったようです。また学校が授業が始まってすぐの頃にチェックしなかったのも発覚が遅くなった原因でした。
学校の校長自ら国境の移民局のオフィスに行って状況を説明したところ、「留学生本人がオフィスに来て本人確認できれば学生ビザを発行してあげる」と言われたそうです。翌週別の担当者が留学生と一緒に移民局のオフィスに行き、その場で無事に学生ビザを発行してもらえました。
② カナダ入国時にコープワークパーミットを受け取らなかったケース
コーププログラムを受講する留学生から「空港で学生ビザはもらったけどコープワークパーミットはもらわなかった」と連絡がありました。
「学生ビザが承認された時に、カナダ入国時に学生ビザとワークパーミットが発行されると説明しましたが、ちゃんと入国審査官にコープワークパーミットのことを伝えましたか?」と伺うと、「何も聞かなかった」とのことでした。
カナダ入国時、空港での入国審査官とのやり取りは留学生本人の責任です。移民コンサルタントや弁護士などの代理人を通して申請したものでも、空港でのやり取りに関して代理人はその場にいないため何もできません。受け取らなければいけないはずなのに入国審査官から渡されなかった場合は、その場で伝えて発行してもらわなければいけません。また記載内容に間違いがないかもその場できちんと確認し、もし間違いがあればその場で訂正してもらうべきです。
少しでもおかしいと思ったり、疑問がある場合は、その場で入国審査官に確認してください。
空港での入国手続きは「その場での確認」が非常に重要です。
上記のように、発行されるはずのビザが渡されていないケースや、記載内容に誤りがあるケースも実際に起きています。自分は何を受け取るべきなのか、記載内容はすべて正しいか、をしっかりと確認し、不足、誤り、疑問などがあればその場で必ず審査官に申し出をしましょう。
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MYNDSでは渡航前オリエンテーションを行っています。必要書類や入国の流れを確認して、安心して渡航・入国に備えましょう。
③ PR申請後にカナダ滞在のステータスを維持していなかったケース
学生ビザで就学していた学生が、2021年にTR to PR PathwayのPRプログラムに申請しました。
このプログラムはオンラインでの申請が必須でしたが、オンラインで申請できない特別な理由がある人だけは郵送での申請も認められていました。TR to PR Pathwayは申請条件が緩く、オープンして1日も経たずに定員に達したとても人気のプログラムで、またオンラインアカウントへのアクセスが集中しすぎて、やっとアクセスできた頃にはプログラムがもうクローズしていたほど申請自体が難しいプログラムでした。
「オンラインでアクセスできなかったから」という理由で郵送で申請したそうですが、その理由で申請が受理されたかどうかは不明です。というのも、未だ移民局から連絡はなく、アプリケーションナンバーも受け取っていないそうです。「移民局に電話しても繋がらないし、ウェブフォームから何度も問い合わせているが返信がない」と仰っていました。PR申請をした後に学生ビザが切れたそうですが、「PR申請しているからこのまま滞在できる」と勘違いをされ、約5年もの間カナダに違法滞在していることが発覚しました。
PR申請をしたからと言って、そのままカナダに滞在できるわけではありません。これは多くの方が勘違いされていることです。カナダに滞在するには就労ビザ、学生ビザ、またはビジターレコードのいずれかを保持しておく必要があります。カナダに滞在できるステータスが切れてから約5年が経っているため、できることはカナダを離れることだけです。
この方には、①移民局に電話して本当にPR申請が受理されているかを確認する(電話が繋がるまで辛抱強くかけ続ける)、②一日でも早くカナダを出国する、ことをお伝えしました。
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何とか修正できることもあれば、為す術がないこともあります。入国時に疑問に思ったことがあればその場で入国審査官に確認したり、その場で確認できなかった場合は後日専門家に相談したりすることで、トラブルを減らすことができると思います。
ビザトラブルを防ぐために
事例のように、本来は防げたはずのトラブルでも、「その場で確認しなかった」「制度を正しく理解していなかった」ことで、大きな問題につながってしまうケースがあります。
特に、
・入国時にビザやパーミットを受け取れているか
・発行された内容に誤りがないか
・現在のステータスが有効かどうか
といった点は、ご自身で確認することがとても重要です。
気づいた時には対応できるケースもあれば、取り返しがつかない状況になることもあります。少しでも不安や違和感がある場合は、そのままにせず、早めに確認・相談することがトラブル防止につながります。
・自分のステータスが問題ないか確認したい
・ビザの取得や延長に不安がある
・ビザに関するトラブルを抱えていて、解決策を知りたい
このような方は、早めに専門家へご相談ください。状況や選択肢を整理し、安心してカナダに滞在していただければと思います。
執筆者のご紹介
Kaede Immigration Services
移民コンサルタント 阿萬 ひとみさん(R512097)
Regulated Canadian Immigration Consultant (RCIC)でCollege of Immigration and Citizenship Consultants (CICC)メンバー
トロントを拠点にカナダのビザや永住権の代理申請のサポートを行っており、サービスは学生・就労ビザ、ワーキングホリデー、個人・結婚移民、雇用主が外国人労働者を雇うときに申請するLabour Market Impact Assessment (LMIA)など多岐に渡る。MYNDSのビザサポートの監修も行っている。
ウェブサイト:https://en.kaedeimmigration.com/
Kaede Immigration Servicesのサービス、阿萬さんへのインタビューも併せてご覧ください▼
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