1. HOME
  2. 留学生活・留学準備
  3. 冬は特に!カナダで乾燥肌を防ぐための対処法と暮らしの工夫

冬は特に!カナダで乾燥肌を防ぐための対処法と暮らしの工夫

冬は特に!カナダで乾燥肌を防ぐための対処法と暮らしの工夫

カナダの冬は気温の低さだけでなく、空気の乾燥の厳しさでも知られています。外の空気はもちろん、室内も暖房が常時稼働しているため湿度が下がりやすく、日本から来た方にとっては「気づいたらお肌がかさかさ」「朝起きると喉が痛い」という経験をされる方が少なくありません。実は乾燥は冬に限った問題ではなく、夏の冷房や通年の室内環境によっても生じるため、カナダでは一年を通じて乾燥対策を意識することが重要です。

カナダで留学してみませんか?
  • カナダの大学・カレッジ進学に興味がある
  • ワーホリで働きながら留学したい
  • カナダで就職・移民が気になる
  • Co-op、看護師留学など多数取り扱い

あなたに合った留学のカタチをご紹介します。留学のご相談は無料です。

なぜカナダは乾燥しやすいのか?

カナダの乾燥は、自然環境と生活習慣の両方が関係しています。

冬の乾燥:外気+暖房が相まって湿度が激減

冬のカナダでは、外気温が低いと水蒸気を含めない空気が室内に入ってくるため、相対湿度が極端に下がります。さらに暖房(セントラルヒーティングやストーブなど)を使うと、空気中の水分が蒸発してさらに乾燥を加速させます。室内湿度は 30%以下に落ちることもあり、これは健康や肌にとってストレスになります。Health Canada の室内湿度ガイドでは、冬期はおおよそ30〜35%が目安とされています。低いのでは?と思われるかもしれませんが、カビやウイルスの繁殖リスクを上げないためにはこの範囲が最適とされています。また、湿度が高すぎてしまうと、部屋の窓や家の基礎、壁、配管などの冷たい表面に湿気が結露する原因となることがあります。

夏の乾燥:冷房が除湿をもたらす場合も

夏になると、気温が上がるとともに湿度も上がりますが、冷房機器(特に高性能なもの)は冷却とともに空気から水分を除去する(除湿)機能を持つことが多く、室内が過度に乾燥することがあります。また、晴天続き・乾燥した地域では外気自体が湿度低めのこともあります。Health Canada の室内湿度ガイドでは、夏期は屋内湿度を50%未満に保つことが推奨されています。

【参考】カナダ政府保健省
RELATIVE HUMIDITY INDOORS: FACTSHEET

https://publications.gc.ca/collections/collection_2018/sc-hc/H144-33-2016-eng.pdf

つまり、「冬は乾燥する」というのは誤りではありませんが、実際には季節を超えて注意が必要な環境であることが多いのです。

乾燥がもたらす体や生活への影響

乾燥は肌荒れやかゆみを引き起こすだけでなく、体の免疫機能にも影響します。肌のバリア機能が低下すると炎症を起こしやすくなり、風邪やインフルエンザなどのウイルス感染のリスクも高まります。さらに、喉や鼻の粘膜が乾燥して出血したり、喘息やアレルギー症状を悪化させることもあります。

また、人体だけでなく生活空間にも影響があります。木製家具や楽器のひび割れ、フローリングの反り返りなどは、湿度の低下が原因となる典型的な例です。乾燥対策は、健康と住環境の両面において必要不可欠と言えるでしょう。

空気が乾燥していると起こり得る症状・リスク

  • ・肌のつっぱり・粉ふき・ひび割れ:乾燥が進むと、皮膚の角質層から水分が失われ、肌荒れやひび割れを引き起こします。
  • ・乾燥性皮膚炎(アステアトーシス):かゆみ、赤み、炎症を伴う皮膚の状態。湿度不足が背景にあります。
  • ・鼻粘膜・喉の刺激、咳やのどの乾き:上気道の粘膜が乾燥して傷つきやすくなります。
  • ・静電気:乾燥空気は静電気を溜めやすく、髪や衣服のはねなどを引き起こします。
  • ・家具・木材のひび割れや収縮:乾燥は木材を収縮させ、隙間や割れ目を生じさせることがあります。
  • ・ウイルス・病原体の生存:湿度が低い環境ではウイルスの生存率が上がるという指摘があり、乾燥対策は呼吸器感染予防にもつながる可能性があります。

冬は特に!カナダで乾燥肌を防ぐための対処法と暮らしの工夫・乾燥による症状・粉ふき・ひび割れ

すぐにできる乾燥対策

カナダでは、理想の室内相対湿度目安は、冬は 30~35%、夏は 45~50%程度 とされています。(RELATIVE HUMIDITY INDOORS: FACTSHEETも参考にしてください。)
乾燥を和らげる方法はいくつかありますが、ポイントは「空気に水分を与える」ことと「自分の体から水分を逃さない」ことです。

まず室内の湿度を上げる方法としては、加湿器を導入すると手っ取り早いですが、次のような工夫も効果的です。

  • ・洗濯物を室内に干す:自然な加湿効果があります。湿度が上がりすぎた場合は窓を少し開けて調整しましょう。
  • ・観葉植物を置く:植物は水分を葉から蒸発させるため、天然の加湿器として役立ちます。葉の大きい種類はより効果的です。
  • ・洗面器やコップに水を張る:お湯を入れるとスチーム効果があり、簡単ながら意外と効き目があります。
  • ・タオルを濡らして干す:フェイスタオルよりバスタオルの方がより効果的です。お風呂上がりのタオルを利用してもOKです。

冬は特に!カナダで乾燥肌を防ぐための対処法と暮らしの工夫・加湿・乾燥対策

加湿器を使用する際の注意

新品は家電量販店やホームセンターで購入できますし、中古なら e-maple や Facebook Market Place などの掲示板サイトで比較的安く手に入ります。
加湿器は湿度を上げるには非常に便利ですが、次のような注意点も見逃してはいけません。

  • ・加湿しすぎるとカビや結露の発生リスクが上がります。
  • ・使用する水は清潔な水(蒸留水や浄水)を使うと機器の汚染を減らすことができます。
  • ・加湿器やタンク式容器の内部は定期的に掃除・乾燥させましょう。
  • ・湿度が 60% を超えるとカビやハウスダストの増殖が起こりやすくなります。
  • ・加湿器から出るミストに含まれるミネラルや不純物にも注意しましょう。目や気道の刺激になることもあります。

冬は特に!カナダで乾燥肌を防ぐための対処法と暮らしの工夫・保湿・潤い

生活習慣・スキンケアに関わる対策

肌の乾燥は放っておくとひび割れや湿疹につながるため、毎日の習慣やスキンケアで保湿を徹底することが欠かせません。以下、日常生活の中で心掛けたいポイントです。

  • ・こまめな水分補給:体全体の潤い維持に寄与します。
  • ・短時間・ぬるめのシャワー:熱すぎるお湯は皮膚の油分を奪ってしまいます。
  • ・体を拭く時は優しく:タオルでポンポンと水分を吸い取るようにし、強くこすらないようにしましょう。
  • ・就寝時のマスク使用口呼吸による乾燥を軽減します。
  • ・室温を適度に保つ特に冬の暖房。温度が高いと乾燥を進行させてしまいます。
  • ・乾燥を防ぐ食事オメガ3脂肪酸、ビタミンEなどが肌の潤いを保つ助けになります。
  • ・保湿クリーム・乳液の使用:肌タイプに合ったものを選びましょう。薬剤師に相談してみるのも◎

ほとんどの方は肌が乾燥していると感じると、まず保湿クリームが必要と考えるのではないでしょうか?ドラッグストアやスーパーでも様々な保湿アイテムが手に入ります。具体的なブランドや商品については、別の記事で詳しく紹介していますので、そちらも参考にしてください。

▼こちらの記事もチェック!

乾燥に負けない!カナダの薬局で買える保湿クリーム&スキンケア事情
乾燥に負けない!カナダの薬局で買える保湿クリーム&スキンケア事情
薬局で買えるおすすめアイテムと肌を守る方法。カナダと日本とでは気候も湿度も大きく異なります。夏は過ごしやすく感じるかもしれませんが、実は通年を通して空気が非常に乾燥しています。特に冬は、…記事を読む

まとめ:湿度を保って快適な生活を

カナダでの生活は、日本に比べて一年を通じて乾燥を意識する必要があります。冬はもちろん、夏も冷房の影響で乾燥が進み、肌や呼吸器にトラブルを引き起こすことがあります。

乾燥から身を守るためには、室内の湿度を意識的にコントロールすることと、毎日のスキンケアで水分を補給することが大切です。洗濯物や観葉植物を活用するなど身近にできる工夫を取り入れつつ、必要に応じて加湿器を使いましょう。そして、肌や喉の調子が悪いときは早めにケアすることが、快適なカナダ生活につながります。



📩 留学・留学準備に関するご相談はこちら

留学やカナダの留学準備について、もっと詳しく知りたい方は、お気軽にお問い合わせください。

関連記事