咬まれたらどうする?マダニとライム病
カナダは自然が豊かなイメージを持っている方も多いと思いますが、自然が多い故に、危険な虫や植物に遭遇することもあります。。
近年はカナダ出身として有名な歌手、アブリル・ラヴィーンやジャスティン・ビーバーがライム病を患い苦しんでいたというニュースを目にした方もいらっしゃるかもしれません。ライム病はマダニに刺されることで細菌に感染する病気です。
こちらではカナダに滞在する上で知っておきたいマダニについてご案内します。
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目次
カナダに生息するマダニ
カナダには約40種類のマダニが生息しているといわれています。そんなにたくさんの種類がいるとなると、何だか怖い気もしますが、ライム病の原因となる細菌を持っているのは2種類のみです。マダニに遭遇する可能性が最も高い季節は春から秋です。しかし、好条件が揃えば、マダニは1年中いつでも活動する可能性があります。近年の気候変動により、マダニが生息しやすい環境、気候になっている傾向があるようで、個体が増えているともいわれています。
ライム病とは?
ボレリアを保有したクロアシマダニやニンフと呼ばれる未成熟のマダニに咬まれることによってライム病を発症します。ライム病は人によって症状が異なることがあり、段階を経て発症します。ライム病に罹患して発症する症状で最も多く報告されているのは、マダニに咬まれた部位から始まって拡大していく皮疹です。発疹は数日かけて徐々に大きくなり、直径5cm以上になることもあります。
その他の初期症状には以下のものがあります:
・発熱
・悪寒
・疲労
・頭痛
・リンパ節の腫れ
・筋肉や関節の痛み
治療せずに放置すると、感染が関節、心臓、神経系に広がる可能性があります。
万が一、ライム病のような症状が出た場合は?
ライム病の早期診断と治療は、合併症を予防することができます。以下のような場合は、すぐに医療機関に相談しましょう。
・マダニに噛まれ、ライム病の症状が現れた場合。
・マダニが生息している可能性のある場所に行き、ライム病の症状を発症した場合。
マダニは小さく、噛まれても通常痛みはないため、マダニが皮膚に付着しているのを感じなかったり、マダニに噛まれたことに気づかなかったりすることがあります。
かかりつけの医師に伝えた方が良い情報:
・マダニが体のどこに付着していたか。
・マダニが付いていたと思われる時間。
・マダニに噛まれた、またはマダニに触れた可能性がある時にいた場所(市、州)
マダニに咬まれないための予防策
・草の生い茂った場所、雑木林、低木のある場所には近づかない。
・長袖、長ズボンを着用。
・シャツをズボンの中に入れ、ズボンを靴下の中に入れる。
・【DEET】や【Icardin】と書かれた虫除けスプレーを使用する。※これらはマダニに効果があることが知られています。
・ダニの付着が見えやすいように、暗い色の服よりも涼しい、明るい色の服を着用する。
・外に出た後は、誰かにダニチェックを手伝ってもらう。※ライム病の原因となる細菌を媒介するには、少なくとも24時間付着している必要があるため、ダニチェックで見つけることが有効的です。
マダニを見つけた際は
もしマダニを見つけたとしても、慌てないようにしましょう。
マダニは咬むだけでなく皮膚に入り込むため、ピンセットなどで取り除く必要があるかもしれません。
外出から戻った際にはダニが付着していないかチェックし、もし見つけた場合は、念のためにすぐに医療機関に受診しましょう。
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