【大学生のお子さんをお持ちの方へ】カナダ留学・進学という選択肢、今どう考えるか。休学・卒業後の進路からカレッジ進学まで

- カナダの大学・カレッジ進学に興味がある
- ワーホリで働きながら留学したい
- カナダで就職・移民が気になる
- Co-op、看護師留学など多数取り扱い
あなたに合った留学のカタチをご紹介します。留学のご相談は無料です。

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はじめに
前回の記事(高校生のお子さんをお持ちの方へ)では、高校卒業を控えたお子さんの進路として、カナダのカレッジという選択肢をご紹介しました。今回は、すでに日本の大学に在籍している、または卒業したばかりのお子さんをお持ちの親御様向けに書いています。
私自身も40代で、この記事を読んでいる親御様と同じ世代です。留学エージェントとして15年以上現場にいると、大学生のお子さんを持つ親御様からのご相談には、ある共通した前提が見えてきます。「英語ができれば将来の選択肢が広がる」「留学経験は就職に有利」という、私たちの世代が学生だったころに刷り込まれた感覚です。
その感覚は、今の時代にそのまま当てはまるものではなくなってきています。
英語の位置付けも、留学の意味も変わっています。それでも、大学生のうちにカナダへ出てみることには、英語力や就職とは別の、大きな意味があると私は思っています。この記事では、その理由と、大学在学中・卒業後にできる具体的な選択肢を整理してお伝えします。

今の時代における英語の位置付け
先述の通り、記事を書いている私は、40代です。ご相談を頂戴する親御様に、同年代の方々も増えてきました。
私たちの世代が就職活動をしていたころ、「英語ができれば将来の幅が広がる」とよく言われていました。帰国子女でもない限り、学校で習う英語と実際に使える英語の間には大きな距離があったため、「英会話ができると有利」という感覚がありました。一方で当時、社会に出る前に「とりあえず持っておくべきもの」として意識していたのは、運転免許とワード・エクセルといったパソコンの基本スキルだったのではないでしょうか。完璧に使いこなせる必要はないが、まったく使えないと社会に出ると苦労しそう、と感じていたと思います。
今の時代に置き換えると、当時の運転免許やワード・エクセルに相当するのが英語だと思います。
英語をネイティブのように話せる必要はありませんし、社会人になってから伸ばすこともできます。ただ、英語圏の文化を理解していること、日本語とは異なる発想やコミュニケーションの感覚を肌で知っていること、これは今の時代における社会人としての基礎的な素養の一つになっています。
お子さんが小さいころ、英会話スクールやサマーキャンプで英語に触れさせた親御様も多いと思います。大学生になったお子さんに、本物の英語環境で学ぶ機会を作ってあげたいと願うことは、その積み重ねの自然な延長線上にあると言えます。一般常識としての英語、社会人の基礎知識としての英語は、大学在学中のうちに身につけておきたいものです。読み書きだけではなく、「英語で考える、英語で伝える」という経験を積む場として、留学には一定の価値があります。
ただ、当時の英語のように「できれば選択肢が大きく広がるけれど、多くの人にはまだ遠い存在」に今なっているのは、むしろ「AI」かもしれません。AIを使いこなせる人材の希少価値は、かつての英語と似たような状況にあります。そのため、留学エージェントである私であっても「何が何でも英語学習が最優先」とおすすめするわけではありません。英語を取り巻く環境は、それほど変化しているという点をまずは頭に置いていただければと思います。
大学時代のカナダ留学、今どう考えるべきか
親御様がお子様の留学をサポートする上で意識してほしいのは、「英語の位置付けがどう変わっているか」を正確に理解すること、そして「今の時代、留学には何が求められているか」を知ることです。金銭的なサポートを決める前に、または送り出す前に、目的を一緒に整理することや、それだけで、留学の中身はまったく変わります。
例えば、大学時代のカナダ留学は、就職活動のエピソード(いわゆる「ガクチカ」)として語られることも多いのですが、留学経験者は多く、ありふれたエピソードではアピール力が弱くなってしまいます。「留学しました」という事実よりも、「留学でどんな経験をして、何を得たか」が問われる時代です。
加えて、急激な円安の影響で、家庭の経済的な負担はかなり重くなっています。「行けばなんとかなる」という時代ではなく、無計画な留学が時間もお金も中途半端なまま終わるリスクは、以前より高くなっています。
私は、留学手配を15年以上経験していますが、留学の目的も以前とは少し変わってきています。単に英語力を伸ばすためであれば、アプリやオンライン英会話など、日本国内でも手段が増えています。留学でしか得られないものは何か。それは、英語という言語が持つ「論理的に考えて、相手に直接伝える」という体験であったり、異なる文化・価値観の中で自分の頭で判断しながら生活する経験だったりします。
その意味で、留学の目的を「語学の習得」から「思考の幅を広げる経験」へと捉え直すと、中身の濃い計画が立てやすくなります。
大学在学中にカナダでできること
では、具体的にお子様ができる選択肢にはどんなものがあるでしょうか。代表的な4つのスタイルをご紹介します。
短期留学(夏・冬休みを利用した1〜3ヶ月)
大学在籍中にもっとも取り組みやすいのが、夏休みや冬休みを使った短期留学です。語学学校への入学が一般的で、1ヶ月から最大3ヶ月程度の留学が可能です。大学によっては、研修旅行として2週間程度のプログラムが用意されているケースもあります。
率直に言うと、短期留学で英語力が劇的に伸びることはあまり期待できません。また、往復の航空券や保険などで短期の割には料金がかさんでしまうことも多いため、短期留学単発で費用対効果を見出すのはなかなか難しいと言えます。ただ、この経験を元に、進学やより長期の留学などへと踏み出すきっかけになることも多いです。「海外に暮らし自分の目でその環境を確かめる」「本格的な留学や進学を考えるための下見」として位置付けると、有効な使い方ができます。
短期留学を経験した結果、「もう海外はいいや」となるお子様ももちろんいらっしゃいます。現代では、英語はツール(翻訳AIなど)に任せよう、日本で仕事のスキルを磨いて成長しよう、という選択もできる時代になりましたから、自分で経験し、選択をした、という経験自体もとても貴重なものです。
大学側が交換留学や海外グループ研修の制度を持っている場合、学部に合わせたフィールドトリップや講義が組み込まれていることもあり(例:看護学生+現地病院の視察と英語学習が組み込まれたカナダ研修、経済学部+ビジネス講義や会社見学を伴うカナダ研修など)、これは個人手配の留学ではなかなか経験できないため非常に価値があります。一方で、同じ学部や学科、仲の良い友人との留学となるため、英語環境を保つのは至難の業です。英語を話すのが気恥ずかしいため、授業中も小声で日本語が飛び交う環境になりやすい、というのは、私自身の留学経験、多くの視察で目にして来たことでもあります。
短期留学を考える場合、特に親御様が経済的にサポートする場合こそ、目的と中身をしっかり確認することがおすすめです。
休学留学(1〜2年)
まとまった時間を取りたい場合は、休学という選択肢があります。最近は2年間の休学を認める大学も出てきており、以前より柔軟に設計できるようになっています。
柔軟に設計できるからこそ、プランニングが非常に重要だという点は、特に強調してお伝えしたい点です。
①語学学習
カナダ留学の教育機関として、最も親御様より人気があるのが大学附属の語学学校です。カナダでは、トロント大学やブリティッシュコロンビア大学、マギル大学、カルガリー大学、ヴィクトリア大学などが有名です。「せっかく親がお金を出すのなら公立(大学附属)にしなさい」と親御さんから言われて探しています、というご相談もよく受けます。
しかし、ここには注意が必要です。「有名大学の附属語学学校に申し込んで学費を全額支払ったけれど、現地に行ってから学校を変えたい」とご相談をいただくことが意外と多いからです。大学附属が「悪い」わけではなく、お子さんの就学目的や英語レベルとマッチしていなかったことが原因です。
私たちの時代は、語学を学ぶ=大学などの附属語学学校に行くのが王道コースでした。しかし、この15〜20年ほどで民間(私立)の語学学校のスタイルや学べる内容は大きく広がっています。選択肢は私たちの時代よりも圧倒的に増えているため、最初から選択肢を狭めずに広く検索するのがおすすめです。
②ワーキングホリデー
ワーキングホリデービザなどを利用し、語学学習(カナダでは、就学は最大半年まで)と現地での就労を組み合わせる留学スタイルは非常に人気があります。親御様世代でも、友人や先輩・後輩が、またはご自身が、ワーキングホリデーを経験をした、という方も多いでしょう。ワーキングホリデーは、参加時点で英語力の縛りはなく、1年間の過ごし方は自由です。つまり、個人によって非常に差が出やすい留学スタイルだと言えます。近年は、「仕事が見つからず、準備していたお金が尽きてしまった」というご相談をいただくことも増えました。カナダは、物価も日本より高く、外国人が就職先を探すのは非常に困難です。準備不足により挫折感を味わってしまう方もいます。仕事は見つかったけれど日本語環境で、「楽しかったけど、思ったより英語は伸びなかったな」という感想を抱く方も多いです。
私自身、一番最初にカナダに渡航したのはワーキングホリデーですから、ワーホリ利用そのものを否定するつもりは一切ありません。ただ、私たちの時代よりも、ベースの英語力と準備、目的意識が必要だな、というのは、現場の肌感としてひしひしと感じています。
③Co-op留学
語学学習に加えて、仕事に関係する英語を学び、現地で就労経験を積みたい場合は、Co-op留学も選択肢の一つです。Co-op留学とは、語学学校でのカリキュラムにインターンシップが組み込まれたプログラムで、学校で学んだ英語を実際の職場で使う経験が積めます。
日本の大学インターンシップが企業見学や短期のグループワーク中心なのに対し、カナダのCo-opインターンは実務を担当するため、責任は重い分、実践的な職業経験になります。在学中はアルバイトが認められているため、現地生活費の一部を補いながら学ぶことも可能です。
ただ、Co-opプログラムでも決して、希望する仕事があっせんされるわけではなく、就職活動は必要です。カナダでは、レジュメ(英文履歴書)を送ってもメールの返信をもらえないことも多く、その厳しさから諦めてしまう方もいらっしゃいます。お子様の期待値が高すぎたり、現実離れしていないかどうかを、親子で話し合う機会があるといいと思います。加えて、Co-opの学校に申し込む場合は、規定の英語力が必要です。
お子様が日本で自力で英語力を上げる、オンラインクラス等を受けるなども必要となることもあるため、「いざ留学したい」と思い立って準備を始めると、希望する休学のタイミングに間に合わないこともあります。事前の準備とリサーチがとても重要です。
※2024〜2025年の制度変更によって選択肢はかなり絞られています。現在はバンクーバーの一部学校でまだ対応しています。詳しくはMYNDSの休学留学特集ページをご覧ください。(▶休学留学特集)
④語学学習+α
上記、ワーキングホリデーやCo-opは、「英語+就労」のパターンです。特に、就職活動という目の前の課題が見えている大学生のお子様の場合、就職活動に直結しやすい留学スタイルがもっとも人気があります。
ただ、「学生のうちはしっかりと勉強してほしい」と希望する親御様もいらっしゃるでしょう。公立カレッジや大学附属には、本科授業の聴講などができる所もあります。カナダのカレッジで1セメスターだけ受講、幼児英語教育クラス、短期のビジネス英語受講など、プログラムのオプションは多いため、ここではリサーチや留学エージェント等との連携がお役に立てるでしょう。
大学卒業「後」にカナダでできること
大学を卒業した後にカナダへ渡る選択肢もあります。大学在学中にできる前項のオプションはもちろん、卒業後にも可能です。
「大学卒業後の留学」というと大学院をイメージする親御さんが多いのですが、カナダでは「カレッジ(専門学校・公立カレッジ)進学」が非常に有力な選択肢です。
カレッジ進学
IT・ビジネス・ヘルスケア・幼児教育など、実践的な専門プログラムが1〜2年で修了でき、卒業後に就労ビザ(PGWP)を取得してカナダで働く道につなげることもできるため、キャリアチェンジに利用する方も多いです。
大学院とは異なり、研究よりも即戦力としてのスキル習得を目的としている点が特徴です。
大学卒業者を想定して、1年程度の短期間でより実践的な内容を学ぶプログラムもありますので、大学卒業⇒日本で就職⇒カナダでカレッジ進学⇒日本の社会人経験とカナダで深めた知識を元にカナダで就職というキャリアを描く方もいらっしゃいます。
大学を卒業した後は、ご本人の判断に任せる、とお考えのご家庭も多いと思いますが、留学と言えば語学留学のみ、大卒からの留学は大学院のみではなく、今のカナダには多様な選択肢があることを知っておいていただければと思います。
予算の目安と資金準備
成人したお子さんにとって、留学費用は初めての最も大きな買い物となることが多いです。一部または全部を親御様がサポートされるケースも多いと思いますので、お金の使い方や契約については、大人の先輩としての助言が必要になります。
留学費用はプランや滞在方法、そして留学生本人の自主性によって大きく変わるため、「一律でいくら」という明確な指標を出すことは困難です。また、見積もりを見たときに「合計金額の安さ」だけで会社やプランを判断するのは禁物です。
親子で一緒に見積もりをチェックする際は、以下のポイントを意識してみてください。
学費のチェックポイント
□ 学校のウェブサイト等で確認できる料金とマッチしているか
□ プログラム名・かかる費用(授業料・教材費・申請料など)が明確か
例えばA社とB社の見積もりを比べた時に、同じ学校の料金でB社が安かったのでB社の方が良いと思いそっちに決めた、という場合でも、実は、B社の方は予算を下げるため、授業時間が少ない方のプログラムが良いと思いそちらで見積もりを出していただけだった、または、B社は最初に支払いが必要となる授業料のみを記載しており、教材費など学校で支払う費用については文字としての案内のみで見積もり総額には含めていなかった、ということもあります。一概に合計額だけを見て、高いから悪い、安いから良いで考えると判断を間違ってしまうこともあるため、見積もり・請求書・契約書は社会人としての経験豊富な親御様の目を通すこともおすすめです。
サポート費用・手配費用について
□ エージェントに支払う費用は何か、その内訳は
「高い会社だからサポートが手厚いはず」「サポート料が無料だから良心的だ」という思い込みは危険です。サポート料金の設定や、実際のサポート内容は会社によって本当に様々です。結果として「高いお金を払ったけれど、自分には不要なサービスばかりだった」「無料だったけれど、現地のサポートはなかった」というトラブルを避けるため、契約前にサポートの範囲を必ず確認してください。
その他、留学準備にかかる費用
□ 保険・航空券
□ 事前の英語学習や準備にかかる費用
□ 持ち物やお小遣い
実は、全体の留学費用の中で、ご家庭ごとに最も差が出るのがこの「付随する費用」です。例えば保険であれば、日本の手厚い海外旅行保険に入るのか、カナダ現地の医療保険にするのかで10万〜20万円単位で変わります。航空券も、直行便か経由便かで大きく異なります。
これらは、これまで親御様が手配してくれていたような手続きを、お子さんが「自分自身で判断し、決定する」最初の機会になります。これこそが、留学が単なる英語学習ではなく「個人の成長・自立」につながる理由でもあります。
留学エージェントの中には、独自の事前学習プラン、おすすめの保険や提携する旅行会社を持っていることもありますので、手配を任せることも可能ですが、前項の「手配料」と合わせて、どこまで自分でやらせるか/費用を払う価値があるか、の判断も必要です。
最後に触れておきたいのが、持ち物とお小遣いの予算です。現地では、学校で学ぶ以外にも、旅行・レジャーの機会も増えます。また、日本よりも圧倒的に高い物価のため、ちょっとした外食で、思っていたより出費がかさむことも多いです。また、カナダの場合は、アメリカ・ヨーロッパ・南米も近いため、日本出発で手配するより安い海外旅行も魅力的ですが、これらを行ってからはじめて知り、持っていた予算で足りなくなる方も例年いらっしゃいます。ワーキングホリデーのビザなどを利用する場合、それらはご自身で働いて賄うように決めておくなど、最終的に用意する予算やサポート費用の総額にも影響する部分のため、事前に明確にしておけると良いでしょう。
留学が育てる「自分で生きる力」
日本は、成年が18歳となってまだ日が浅いですが、カナダは元々18歳を成年として扱う国です。大学生となった、つまり、まだ学生であっても法的にも社会的にも「もう大人」として扱われる環境に置かれたお子さんの経験として、留学のプランニングとその手配は、自立のための良い練習になると感じます。
最初にお伝えした通り、私自身も元留学生であり、そして皆さんと同じ世代の親として、今の時代はもう「英語を学べば必ずキャリアが安泰です」と言える時代ではないと感じています。
留学で得られるものは英語力だけではないですし、留学経験が就職やキャリアに直結するとも限りません。
それでも、自分とは異なる文化・価値観の中で、自分の頭で考えながら生活する経験は、社会に出る前のお子さんにとって確かな財産になります。私たちの世代が持っている「留学=英語、英語=キャリア」という感覚を一度外した上で、教育の一環として、社会人になる前の準備として、留学をサポートしてあげてほしいと思っています。
具体的なプランやリアルな費用感、現地での最新の状況については、ぜひMYNDSにご相談ください。お一人おひとりの未来に繋がる留学を、現地トロントから全力でサポートいたします。

