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留学中にココロが疲れたとき、疲れる前に知っておきたいこと

最近ではメンタルヘルスディが設けられるほど、メンタルヘルスの重要性が叫ばれるようになりました。職場ではワークライフバランスや、バーンアウトと呼ばれる燃えつき症候群を防ぐ対策など、ココロのケアが重視され、カナダ、日本でもココロが疲れている状態を決して弱みとして卑下せず、身体同様疲れたら休むことが大切とされるようになりました。一方、海外留学では母国を離れて一人で生活すること、文化や言語の異なる環境でトラブルに遭遇したり、思い描いていた留学生活が送れずに落ち込まれることもあることと思います。特に留学という目標を掲げてから、資金の貯金や英語学習と頑張ってきた末に渡航をされる方々にとって、悔いのないように、と真面目に頑張りすぎてしまう傾向は多くの方に見られることと思います。留学とは切っても切れないココロのケアについて、今回も自身の体験からお話できればと思います。

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留学中抱えやすいストレス

ストレスといえば仕事や学業など、好きでないことを強いられる末に抱えると思われがちですが、一般的にポジティブな転機、例えば結婚や仕事での昇進といった出来事もストレスの強いことと位置づけられます。留学は皆さん強く希望された上で渡航をされますので、好きなことをしてストレスを抱えるなんて、といった見方もありますが、環境の大きな変化という意味では強いストレスの生じる活動とも言えます。文化や人種、背景の異なるカナダ人とホームステイや学生寮で生活を共にすること、英語で授業を受け課題を次々にこなしていくこと、多人種で構成されるクラスメイトやバイト仲間と折り合いをつけてうまくやっていくこと、と留学における場面場面を想像しただけでも、”日本では決して経験できない貴重な体験”であると同時にストレス要素となりうる要因は想像がつきやすいことと思います。私はこれまで多くの留学生の方のお悩みを伺ってきましたが、人間関係、特に英語でのコミュニケーションにおける誤解、英語の伸び悩み、金銭問題、と多岐に渡る内容で皆さん悩まれているようでした。もちろんある程度の悩みは誰もが抱えるものですが、相談相手や愚痴を言い合う仲間がいない方、怒りや自己嫌悪、悲しみといった感情が日々溜まっていき身体症状が現れたり、やる気がでない、朝起きられない、といったメンタルヘルス症状にも繋がりかねません。私はカナダで移民を果たしてはや5年が経ちますが、未だに友人やパートナー、同僚等に自分の話をすることが苦手で、ココロが辛いとき、傷ついたときに周囲に助けを求めたり、マイナス感情をうまく表現できず気丈に振舞ってしまうことが現在の悩みです。日本では自分の話ばかりしていると幼稚な印象を与え、話を聞くことが大切とされる一方、カナダ人は本当におしゃべり好きな方が多いですので、聞き役に徹してしまうという悪循環に陥ってしまいます。これはほんの一例ですが、カナダという異国の地で生活をすることで、日本人ならではの性質が長所ともなれば悩みの種となってしまうこともあり、ストレスに繋がる一因になります。留学の目的のひとつに異文化体験を挙げる方が多く、将来日本で英語を使った仕事に就きたい方にとって、国際人としての自分の強みや弱み、文化の異なるお客さんや同僚とうまく付き合うコツなどを考えることは将来とても役立つ内容となります。ただ、その過程でマイナス要素ばかり注目してしまい自己嫌悪に陥ってしまうことのないよう、ココロが疲れないような予防、また疲れてしまったときのケアは重要です。

留学中に実践したいココロのケア

セルフケアでは感情を表出すること、没頭できるような趣味やリラックス活動を持つこと、そして基本の基本、睡眠や食事をしっかりとることが大切とされています。毎朝、又は一日の終わりに自分の気分をチェックする、あまり気分がよくない時は何故よくないのか、気になること、悩みは何なのか、自分に尋ねてみること、携帯アプリでは毎日の気分やその日の出来事を書き出すようなものもありますので、使用されてもいいかもしれません。ルームメイトやご友人などゆっくり話せる方が周囲にいらっしゃれば理想的ですが、そうでない場合は例えば日本語または英語で日記をつけ、その日の気分、悩んでいること、又はその日うまくいったことなどを書くという方法もあります。私はポジティブ思考を日頃心がけている関係で、嫌なことがあった場合、不快な感情は自覚するものの、何が原因で気持ちがマイナスになっているのか、自分ではすぐに気づかないことがあります。日記や携帯アプリで一日の振り返りを書き出してみることで、誰かの一言で自分が傷ついた、ニュースで観た内容で悲しい気持ちになった、など何故不快な気持ちになっているのかが明らかになり、対策をとることができます。次に没頭できる趣味やリラックス活動について、運動やヨガ、読書やゲーム、音楽など好きなことであれば何でも構いません。”これをやっていると日常を忘れて心から没頭できる”活動が理想的です。私たちは日本という忙しい社会で生まれ育っていますので、リラックスをする方法を知らないという方も珍しくなく、休日予定がないと何をしたらいいのか分からない、という事態に陥りがちです。私はズンバというダンスエクササイズに週一で通っていて、ズンバでは少し難解な振付についていかなくてはいけないので、他のことを忘れ没頭できる点が気に入っています。ジムのランニングマシーンで思いっきり走ること、また部屋の電気を消して暗闇の中でロウソクを照らしてヨガをすることで心が落ち着いてまた頑張ろう、という気持ちになれます。私の場合はたまたま身体を動かすことでしたが、他にはクラブやコンサートなどライブ音楽に触れたり、オンラインゲームやシャワーで歌を歌ったり、景観のいい道をドライブするといった方法もあるかと思います。また、私個人的には週1回は学業やお仕事など、”やらなくてはいけないこと”を全て忘れ、予定を最小限に調整した上で”やりたいこと”を好きな時間に行う日に設定することがお気に入りです。

自分を褒めてあげられる、ポジティブな人たちと付き合う

世の中にはオープンマインドと呼ばれる、どんな困難でも何とか乗り越えていける、自分は自分のままで大丈夫、といったポジティブな思考な方もいれば、クローズドマインドと呼ばれる、挑戦するだけ無駄、やる気を出す意味がない、といったネガティブ思考の方もいらっしゃいます。面白いことにこちらは世界共通なのか、日本でもカナダでもどちらの部類に属する方々をこれまで多く見てきましたが、確実に言えることはオープンマインドな自分でいたいこと、オープンマインドな人々に囲まれて生活したいことが挙がります。考えてみると、留学で渡航され、カナダで毎日生活しているだけで頑張っている証で、日々学業や仕事、英語力の向上など、何か目標に向かって努力を少しでもされているだけで自分を褒めてあげる必要があります。にも関わらず、英語力レベルやお仕事内容、学校の成績など、あらゆることを理由に相手の傷つくようなことを言う方、頑張ろうという気持ちが下がってしまうような態度をとられる方はたくさんいらっしゃり、中には人種差別のようなことを経験される方もいらっしゃるかもしれません。難しいですが、そういったネガティブな方々の意見は話半分に、できればポジティブで一緒に頑張ろう、という気分にさせてくれる方々と付き合いたいものです。特に英語力については何故か他の留学生、特に日本人留学生と比較してしまいがちで、自分より上手く話せる方を横目に自己嫌悪に陥ったり、自分だけが英語力が伸びていない気持ちになりがちです。もちろんライバルの存在に刺激を受けて頑張ろうという気持ちになれるようでしたらプラスですが、客観的に全体のバランスを見て前向きな刺激を受けている以上に自尊心が傷ついたり、ココロの疲れに繋がっているようでしたら一歩距離をおく必要があるのかもしれません。留学に来られる際は理想の留学像をもとに渡航され、理想と現実とは大なり小なり異なるものです。英語力が原因でココロが疲れていると感じる際はくれぐれも十分頑張っていることを認めてあげ、他の人と比べる代わりに自分の成長に注目することを心がけるといいかと思います。自分を褒めてあげるご褒美としてネイルサロンに通ったり、少し高価なものを思い切って購入するといった方法も気分転換、かつご褒美が視覚化できますので効果的かと思います。

 

メンタルヘルスは世代や文化に関わらず、世界中の方が注目している分野で、特に留学では母国を離れて一人で渡航し、環境の大きく異なる中でトラブルを乗り越え生活される点でココロの疲れを経験しやすい状況といえます。うまくいかないことやトラブルも後から振り返ってみると笑い話となったり、自分の成長に繋がることにもなりかねますが、その最中は相談できる相手が限られた中で辛い思いをされるかもしれません。大前提として留学に来られ、日々生活をされているだけで自分を褒めてあげること、感情の表出や没頭できる趣味活動を日頃から実践し、ココロが疲れない工夫、また疲れたときは頑張らない期間を設けるなどの工夫が必要です。近年では学校、医療機関などでカウンセリングをはじめサポートが提供されていることも多いですので、必要時は専門家への相談も視野に入れてみてください。せっかくの留学生活、是非頑張りすぎず、楽しんでくださいね。

 

ライター Aki
ワーホリ、学生ビザ等でのカナダ留学歴約3年半、カナダ移民歴6年のビクトリア在住女性。
飲食店や介護施設、サービス業など幅広い業種を経験した後、ブリティッシュ・コロンビア州の保険資格を取得し、現在保険会社にて顧客対応、管理業務に従事している。
趣味はパブリックスピーキング、ズンバ、ヨガなど。

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