語学学校(私立・公立):概要
語学学校は、その名のとおり英語を学ぶための学校です。治安がよく、英語のアクセントが少ないことで知られるカナダには、世界中から多くの留学生が語学を学びに訪れています。
学校の規模はさまざまで、50名程度の小規模な学校から、1000名を超える大規模校まで幅広く存在します。どの学校でも一般的に、入学前または入学時のプレースメントテスト(レベルチェック)によって英語力が判断され、その結果に応じたクラスで学習が始まります。
「英語に自信がなく、中学校レベルの単語しか分からない」と不安に感じる方もいますが、日本の義務教育で学んだ知識は思っている以上に蓄積されています。まったくの初心者向けである「超初級」から、挨拶や簡単な英文が扱える「初級」、さらに「中級」以上と、学校によっては7~10段階ほどに分かれています。多くの日本人の方は、初級から中級あたりのクラスに振り分けられることが一般的です。同じレベルのクラスメイトと学ぶため、周囲の英語力が高すぎてついていけないといった心配は不要です。安心して受講することができます。
語学学校には、カリキュラムや通学スタイル、学費に大きな違いがあります。以下のような目安を参考に、カウンセラーと相談しながら自分に合った学校を選んでいきましょう。
■ 語学学校の基本情報(目安)
・受講期間:最短1週間から、最長で1年程度まで対応可能(学校により異なります)
・学費の目安:1か月あたり約12万円~20万円前後(地域や学校によって差があります)
・レベル分け:おおむね7~10段階(初級・中級・上級をさらに細分化している学校もあります)
・授業時間:1日あたり約3~5時間
・クラス人数:8名程度の少人数から15名ほどまで(平均10~12名程度が一般的)
私立・公立(附属語学学校)の違い
語学留学を決めた後、次に迷うのは「私立の語学学校にするか、大学やカレッジ附属の語学学校にするか」という点ではないでしょうか。特に大学生の方の場合は、自身が通っている大学の提携校や、英語の単位認定に関する条件から、大学附属の語学学校を先に検討するケースもよくあります。そのため、附属校が選択肢の基準となっていることもあるかもしれません。
一方で、留学エージェントなどを通じて情報を集めると、数多くの私立語学学校が紹介されます。学校内でのアクティビティの充実ぶりや、SNSで発信される楽しそうな雰囲気に惹かれ、選択肢が一気に広がって迷ってしまうという方も少なくありません。
そこで、以下に「私立語学学校」と「附属語学学校」の違いをまとめました。それぞれの特長を比較しながら、自分に合った学びの場を見つける参考にしてください。
| 比較項目 | 私立語学学校 | 附属語学学校(カレッジ・大学) |
|---|---|---|
| 学費 | 比較的リーズナブル 時期により割引(プロモーション)があることも 短期登録も可能で、4週あたり平均約1,000〜1,600ドル |
比較的割高 留学生の割引や奨学金は基本はない 8~16週間などまとまった期間を1セッションとし、平均3,000〜8,000ドル程度 |
| 生徒数 | 50人前後の小規模から1,000人以上の大規模校までさまざま | 学校によるが、100〜400人程度が一般的 |
| クラス人数 | 平均10〜15人前後 国籍バランスに配慮している学校も多い |
平均20〜25人前後(※少人数制を導入している学校もある) 特定の国籍の学生が多い場合がある |
| 授業内容 | ESL(English as Seconda Language) 会話重視の授業が多く、実用的な英語を学びやすい |
EAP(English for Academic Purposes) 進学を意識した授業構成。エッセイやプレゼンなどアカデミック内容中心 |
| アクティビティ | 無料の英語クラスや観光イベントなど種類が豊富で交流の機会も多い | 宿題などが多く、アクティビティは少なめな傾向 |
| 滞在先 | ホームステイまたは外部サービスの学生寮、シェアハウス | ホームステイまたは、留学生でもレジデンス(学生寮)が利用できることもある |
| 設備 | 小規模の場合はビルの1フロアだけなど | カレッジ・大学のキャンパス内にあり、図書館やカフェテリアなどへのアクセスもある |
| 入校日 | 毎週月曜から入学できる学校が多い | セッション単位で入学日が決まっており、途中入学ができない |
このような方におすすめ【私立語学学校】
・留学費用をできるだけ抑えたい方
・クラスメイトの国籍が多様な、国際色豊かな環境で学びたい方
・会話や日常生活で使える実用的な英語力を身につけたい方
・柔軟な通学スケジュールで、短期からでも気軽に学び始めたい方
・アクティビティや課外イベントなども楽しみながら留学したい方
このような方におすすめ【附属語学学校】
・特定のカレッジや大学への進学を見据えている方
・エッセイやプレゼンなど、アカデミック英語を重点的に学びたい方
・日本の大学を通じた認定留学制度を利用している方
・大学キャンパス内の設備やレジデンスなど、進学先と一貫した環境で学びたい方
※認定留学に該当する場合は、通学中の大学によって条件が異なることがあります。まずは日本の大学にて、認定留学の条件をご確認ください。
おすすめの学校

都市別に、私立校・附属校を一覧でご覧いただけるようにページを整理しておりますので、ご希望の地域に合わせて比較・検討していただけます。語学プログラムの内容や学費の目安、学校の特徴などもあわせてご確認いただけるようになっています。
具体的な学校情報については、以下のリンクからご覧ください。
組み合わせ可能な「留学のカタチ」
語学学校での英語学習は、それ単体でも充実した留学になりますが、目的に合わせて他の留学スタイルと組み合わせることで、さらに効果的な経験が得られます。以下のような「留学のカタチ」との組み合わせが特に人気です:
ワーキングホリデー:語学力を伸ばした後、カフェや観光業などでの就労体験を目指す方におすすめ
カレッジ・大学進学:語学を学び、後のカレッジ・大学進学に繋げる
Co-op留学:語学を学んだ次のステップとして、現地で仕事に繋がる英語を学び、カナダで就労経験を積む
シニア留学:50代・60代からでも始められる、大人世代向けの学び直しや海外体験に
受講条件・注意点
◆附属語学学校の場合で初級レベルの場合は入校できないことがある
→ 本科(カレッジや大学)への進学を前提とした機関のため、一定の英語力(中級以上)が入学条件となっていることがあります。
◆私立語学学校では、学校の規模によりレベル編成が少ない場合がある
→小規模校ではクラス分けが限定されることがあり、英語力の差が出やすくなる傾向があります。上級レベルでは選択クラスが少なく、長期留学だと持て余してしまうこともあります。
◆私立語学学校の学費は、受講期間によって1週間あたりの単価が変わる
→一般的に、長期で申し込む方が割安になる料金設定です。ただし、キャンセル時は未使用分の返金が一部にとどまるケースも多いため、必要な期間を明確にしてから申し込むことをおすすめします。
よくある質問と回答
語学学校への留学に関して、よくいただくご質問をまとめました。留学のカタチとしての「英語留学」全体については、以下のページもあわせてご覧ください。
ビザ申請は必要ですか
半年未満の就学であれば、学生ビザの申請は不要で、観光ビザでの入国が可能です。その後の留学プランによって最適なビザは変わりますので、詳しくはご相談ください。
語学学校で勉強しながら、働くことはできますか
観光ビザや語学学校目的での学生ビザでは、就労はできません。就労が認められているのは、高等教育機関(カレッジや大学など)での就学が条件です。ただし、ワーキングホリデービザを利用する場合は、最長6か月まで就学でき、同時に働くことも可能です。
年齢制限はありますか
未成年の場合は、学校によって最低年齢が定められていたり、未成年専用のサマー/ウィンタープログラムを提供していることがあります。上限年齢は基本的にありませんが、同年代と学びたい方には、30歳以上・50歳以上向けの特別プログラムもあります。
語学学校の登録に、学歴や英語力を証明する書類などの提出などは必要ですか
基本的には不要です。学歴証明は求められず、英語力もほとんどの学校では入学時のレベルチェックテスト(オンラインなど)で判断されます。ただし、一部の大学・カレッジ附属語学学校では、一定レベルの英語力が入学条件となっている場合があります。
