実録、本当にあったトラブル~シェアハウス編~
皆さん、カナダでは快適な生活を送られていますか?
生活の基礎は生活の基礎は衣・食・住と言われますが、中でも安心して過ごすことができる「住」があることで、よりアクティブなカナダライフが楽しめるのではないでしょうか?
ただ、残念なことに世の中には良い人ばかりではありません。こちらでは、留学生のささやかな望みを脅かす、実際にあったシェアハウスでのトラブルをご紹介したいと思います。
- カナダの大学・カレッジ進学に興味がある
- ワーホリで働きながら留学したい
- カナダで就職・移民が気になる
- Co-op、看護師留学など多数取り扱い
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目次
そもそも存在していない
留学生や移民のように、カナダに来たばかりの人を狙った定番の詐欺があります。(”定番”というのが悲しいところですが、そのくらいよくあるということです。)
その手口はというと…
・KijijiやCraigslistなど大手インターネット掲示板に広告を載せている。
・学生に人気のエリアにあり、新しく綺麗なのに相場より安い。
・大家さんに連絡をすると、「今海外にいるから直接は会えない」、「手付金を払えば鍵を送る」と言われる。よって物件を直接見ることはできない。
・お金を振り込むと大家さんとは連絡が取れなくなる。
といったものです。シェアハウスだけでなく、一人暮らし用のアパートメントタイプの契約でもこの手口が使われています。
でもこの詐欺師は、”いい人風” なEmailで、あれやこれやと信用できそうな内容を送ってくるのです。
- 「イギリスへ出張中」 (← スマートで仕事ができそうですよね。)
- 「妻子と住むため購入したが今はアメリカ在住」 (← 妻子持ちというと安心感がありますね。)
- 「お金のためではなく、保持のために誰かに住んで欲しい」(← 良い人そうですし、物件も管理が行き届いていそうです。)
などなどです…。
よく考えると、実際に会ったこともない人の、見たこともない商品に何千ドルもお金を振り込むのはとても危険ですよね。
こういった件では騙されて警察に相談したとしても警察は数千ドル程度の被害のためにはあまり行動してくれません。被害者は泣き寝入りするしかないのが現状です。被害に遭わない、未然に防ぐためにも大事なのは、とにかく安易にお金を振り込まないことです。少しでも怪しいと感じたら、例えばその人の電話番号やEmailアドレスをネットで検索してみましょう。貸物件詐欺(Rental Scam)に関して、下記のようなサイトで報告があげられている可能性があります。
http://www.scamwarners.com/forum
持ち逃げルームメイト
こちらは、家自体は問題ないけれど、ルームメイトが大問題だったというケースです。
Aさんは、トロントでジムやサウナ付きのアパートメントに住みたいと思い立ち、クラシファイドサイトでルームメイトを募集しました。応募してきたのはカナディアンの学生でトロント近郊出身のBさん、それから同じくカナディアンのフリーターでハリファックス出身のCさんでした。3人の連名でダウンタウン近くの3bed room(日本でいう3LDK)アパートメントを契約して住み始めました。
3人の中では滞在費に関する役割が決まっていました。他のメンバーから 家賃を集めて支払いをするがAさん、洗剤などの日用品を購入して後で割り勘請求するのがBさん 、電気代やインターネット使用料を集めて支払いするのがCさんでした。
3人はとても仲良くなり、ホームパーティーをしたり一緒に遊びに出かけたりと楽しい日々を過ごしていました。
ところが、数ヶ月経過したある日、Aさんが何気なく郵便物の中にあった電気代の請求書を開封して見ると…
電気代が3ヶ月分滞納されていたのです。
さらに、あわててインターネット使用料の請求書を開封して見ると…
こちらも2ヶ月分滞納中でした。
つまり、皆から料金を徴収していたにも関わらずCさんは支払いをせずに自分の懐に入れてしまっていたのです…。
このことで当然AさんとBさんはCさんに事情を説明するように言いましたが、Cさんは他の2人が家にいる間は部屋に閉じこもって2人を無視するか、外出していて不在にしてしまいました。当然、電話やメールも無視です。
そして数日後、Cさんは他の2人がいない間に勝手に引っ越してしまってしまったのです。部屋には粗大ゴミとなるしかない彼女のベッドを残していったのでした…。
Cさんの実家はハリファックスという遠方にある上、彼女自身の携帯電話番号以外の連絡先は2人とも知りません。結局残された2人で費用を分担し、滞納された料金の支払いをすることになったのでした…。
とても残念ですが、仲の良い友達といっても実際は何が起こるか分からないものですね。
実際に逃げられてしまった後ではできる対策はありませんが、以下のような予防法が考えられます。
①相手の身元をきちんと確認しておく
念のため、ということで身分証を見せてもらい、さらに緊急連絡先として本人以外の連絡先も聞いておきましょう。
②支払いの証明を毎回もらう
誰かがまとめて支払いをする場合はその支払を証明するレシートを毎回提出してもらいましょう。共有の支払いファイルをリビングに用意するなどして、誰でも簡単に追加&閲覧できるようにすると便利ですね。
1人にだけセクハラ大家
ワーホリでカナダに来たDさん(女性)はオンラインの日系掲示板で家探ししていたところ、ちょっと郊外にあるけど綺麗で、「日本人女性限定」の物件を見つけました。“女性限定“ということで安心して引っ越すことにしたのですが、入居して数日後、大家さん夫婦の夫Eが頻繁にDさんの部屋を訪れるようになったそうです。
始めはちょっとした世間話をして部屋から出て行ったのですが、次第にEの話す内容があらぬ方向に…。「一緒にご飯食べに行かない?」「Dさんはかわいいね」「Dさんて*******が*********で*************」「*************」
訪れる時間も夜遅くや他のルームメイトがいない時間を狙ってきているため、Dさん以外にその事実を知る人はいません。
普段は“とてもいい人”で通っているEなので、ルームメイトに相談しても、「あんないい人がそんなことするなんて信じられない」「自意識過剰なんじゃないの?」と、取り合ってもらえるどころか逆にDさんの人格を疑われる始末だったそうです…。
結局Dさんは他の家を見つけて引っ越しました。
真相はどうなのでしょうか。
これは弊社がDさんから実際に相談を受けたケースで、Dさんの他にたまたまルームメイトの方からもお話を聞くことができたのですが、やはりルームメイトの方はDさんの証言を信じていませんでした。
そうなると、「もしかしてDさんの思い違いなのでは…」と思ってしまうかもしれません。しかし、その後も実は同じような被害報告が定期的に発生してたのです。相談内容や状況からして明らかにDさんのときと同じ物件でした。
ワーキングホリデーの人は1年くらいで帰国する、セクハラ対象以外の人には“いい人”でいれば疑われない、ということが分かっている大家による、計画的で悪質な行動ですね。
残念ながらセクハラに対しての対抗策は短期滞在の外国人にはそれほど多くありません。なぜなら被害届けを出して裁判をして…というプロセスには多くの場合、かなりの時間と労力が掛かるからです。
大切なのは、相手に不快な発言や行動をされた場合、それが不快であること、やめて欲しいということをすぐに毅然とした態度で伝えることです。
それでも収まらず、尚且つ引っ越しなどその場から逃れるのが難しい場合は周りの助けを得たり、被害届を提出するための準備として証拠を集めます。ただし、日本と違ってボイスレコーダーや隠し撮りはプライバシーの侵害とされるため、セクハラ被害に遭った場合、その内容を日付とともに詳細な日記に記すことが大切です。ですが、やはり先述のとおり、セクハラ「被害」になる前に強い意思で対処することが肝心です。
女性のみならず男性も同様です。自分の身を誰よりも守れるのは自分であるということを忘れないでください。
トラブルは一度発生してしまうと、多くの場合対処することが難しいかと思います。トラブルのない楽しいシェアハウス生活を送るためには人を見極めるのはもちろん、トラブルを避けるために事前に正しい知識を得ることが非常に大切です。こちらで紹介させていただたケースが全てではありませんが、例として参考にしていただき、皆さんがシェアハウスなどに滞在される際のトラブル回避に繋がれば幸いです。
皆さんが安全な滞在先に巡り合えることを願っております!
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