カナダは契約社会。トラブルを防ぐために知っておきたい法律との向き合い方

- カナダの大学・カレッジ進学に興味がある
- ワーホリで働きながら留学したい
- カナダで就職・移民が気になる
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あなたに合った留学のカタチをご紹介します。留学のご相談は無料です。

Table of Contents
留学中のトラブルは「運」だけの問題ではありません
留学生活を15年以上サポートしてきましたが、渡航中に何らかのトラブルに巻き込まれてしまう方は、残念ながら一定数いらっしゃいます。
・シェアハウスでのトラブル
・盗難や詐欺
・旅行中のトラブル
詐欺や盗難など、相手に悪意があるケースは、どれだけ注意していても完全に避けることはできません。
しかし、これまでのご相談の中には、「事前に契約や法律を確認していれば避けられた」ケースも多く存在します。
この記事では、「あなた自身の意識」を少し変えることで、留学生活の落とし穴を回避できる考え方を、実例を交えてお伝えします。
実際のトラブル例については過去記事のこちらもご覧ください。

旅行編
移動・ツアー・航空券など、旅行中に起きた実例をまとめています。

盗難編
盗難が起きたときの初動と、後から困りやすいポイントを整理。

カナダ入国編
空港での確認や追加質問など、入国まわりの実例をまとめています。

シェアハウス編
契約・退去・ルール違反など、住まいのトラブル例を整理。
カナダは契約社会
カナダは、日本以上に契約を重視する社会です。
カナダ・日本どちらもで社会人を経験すると、日本では、契約書は「形式的なもの」という感覚が強いと感じます。
そのため、口頭で説明を受けた内容や、自分の常識をもとに理解し、契約書を細かく読まずにサインしてしまうことも珍しくありません。
また、日本では「お客様の立場が強い」文化もありますので、後から交渉して実際に何とかなった、という経験を持つ方も多いでしょう。
しかしカナダでは、契約書にサインした時点でその内容に合意したという前提で物事が進みます。
留学生がサインする契約書には、例えば以下のようなものがあります。
・留学エージェントとの申込み契約
・学校のStudent Contract
・シェアハウス・コンドミニアムの賃貸契約
・雇用契約書
・保険の約款
これらを隅々まで読んで理解している方は、恐らくあまりいないと思います。契約とはなんとなく怖く、細かいところまで確認するのを心理的に避けてしまう気持ちはよく分かります。
ただ、トラブルが起きた後に初めて読むのでは遅い場合があります。
既にサインしてしまった!と言う方も、今からの方も、面倒だな、と思う気持ちを抑えてぜひ、しっかり中身を確認しましょう。
トラブルになってから「聞いていない」は通用しない
例えば、学校変更のご相談。
「学校が合わないから変更したい」その際にまず確認すべきは、契約書の返金規定(Refund Policy)です。
留学エージェントを利用している場合は、留学エージェントの契約も合わせて確認が必要です。
・開始後〇%を過ぎると返金なし
・渡航後の変更は返金不可
などの契約内容は、契約書に明記されています。キャンセル申し出の「時期」も規定によってはとても重要になります。
「通っていない分は全部返金されると思っていた」「合わなければ変えられると思っていた」という思い込みで後でショックを受ける方もいらっしゃいます。
契約書を事前、あるいは早い段階で確認していれば、もう少し慎重に検討できた、または、もっと早めに決断できたというケースも非常に多いと、これまでの経験から感じます。
契約書には「答え」が書いてある
「シェアハウスで家具を壊してしまったので弁償しないといけない。」「既に症状が出ており、病院に行きたい。今から保険に入ると保険でカバーされる?」などは、検索する前に、まず確認すべきは保険の約款です。
・対物補償は含まれているか
・免責事項は何か
・加入前の既往症は対象か
保険は「とにかく入っていれば安心」と詳細を把握していない方が多いですが、補償範囲はすべて契約書に書いてあります。
保険加入の時点で、「何が」カバーされるのかをしっかり把握しておくと、「受け取れるつもりだった」「申請したが却下された…」ということも避けられますし、正しい申請や書類準備にも役立ちます。
法律はあなたの味方になる
契約書には「答え」が書いてあると言いましたが、書いてあれば何でも有効、というわけではありません。最低限、法律の基準は守られている必要があります。
例えばオンタリオ州であればEmployment Standards Act(ESA) という雇用法があります。
そこでは、給与支払いのルール・休暇・解雇・最低賃金などについては、州政府のウェブサイトに分かりやすくまとめられています。
法律は決して怖いものではありません。また、条文を暗記する必要もありません。
まずは「法律でどう定められているか」を確認するだけで、違法なのか、単なる誤解なのかをかなり高い精度で判断できます。
正しい知識は、心の平穏につながる
以前いただいたご相談を1つご紹介します。

Vacation payが承諾無しに支払われ続けていた
こちらのVacation Payのケースは、「会社が勝手に権利を奪っているのでは?」という不安からのご相談でした。
この後の結果については分からないため、ここにある情報からしか判断できませんが、恐らく誤解であり、法律上、問題のない方法でVacation Payを受け取っておられ、お休みも取れたのではないかと予想します。
同じように、「これは詐欺でしょうか」「違法ではないでしょうか」「トラブルになっています」と、これまでに数多くのご相談を頂いたことがありますが、カナダの法律や契約書の文言等を正確に読み解くことが第一歩。
幽霊の正体見たり枯れ尾花。
「違法かもしれない」と思っていたことが、実際には問題なかったケース、誤解だったケースも多々あります。
それでも一人で整理できないとき
ここまで読んで、「困った時はまず契約書と法律を確認すればいいのか」と思って、少し安心していただけると幸いです。
しかし実際には、
・英語で契約書を読むのが難しい
・どの条文が関係するのか分からない
・感情が先に立って冷静に整理できない
・弁護士に相談すべきか判断できない
という状況になる方も多くいます。
「違法かもしれない、でもどう動けばいいのか分からない」
その状態でいきなり弁護士に相談するのは、費用面でもハードルが高いです。
留学生のためのLegal Literacy / 問題整理サポート
MYNDSでは、法律トラブルの初動整理をサポートするサービスを提供しています。
このサービスは、
・法律判断を行うものではありません
・交渉や代理を行うものでもありません
その代わりに、
・何が論点なのかを整理する
・契約書のどこを見るべきかを示す
・関連する法律の探し方を案内する
・専門家に進むべきか判断材料を整える
という「思考の整理」を行います。
感情的に動く前に、まずは冷静に制度と事実を確認する。それだけで、多くのトラブルは必要以上に大きくならずに済みます。


