「現地経験」がなくてもカナダ就職はできる?【2026年最新】

カナダ留学・ワーキングホリデー等、カナダでは外国人に就労の機会が与えられています。しかし、就労するとなると立ちはだかるのが、就職活動の方法が異なることをはじめ、文化や言葉、経験の壁と様々です。
こちらではMYNDSが提携するMiyaco Inc.の代表・カナダ就活アドバイザー、渡辺さんよりカナダでの就労や就職活動に関してご案内いただきます。
カナダ就職に必要な就労経験は、現地での経験に限られない
カナダでは「現地での就労経験」がなくても就職することができ、むしろ雇用主が候補者に「現地での就労経験」を求めることは「差別」と捉えられています。オンタリオ州では、2026年1月1日から一定条件下の求人票で「カナダでの就労経験(Canadian experience)」を必須条件にすることが禁止されました。とはいえ、全く経験がなくてもカナダ就職ができるというわけではありません。。

渡辺さん
この記事では、日本をはじめカナダ以外の国でのどんな経験を、どのようにアピールすればカナダ就職につながるのかを分かりやすく説明します。
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カナダで採用時に「現地経験」を求めるのは”差別”
20世紀後半のカナダでは、候補者に「カナダでの就労経験」を求める慣習が良く見受けられていました。しかし次第に「移民への差別だ」という声が高まり、2013年には首都オタワや国内最大の経済都市トロントのあるオンタリオ州で、人権委員会「OHRC(Ontario Human Rights Comiision)」が「カナダでの就労経験を採用条件に含むのは差別だ」と宣言しました。OHRCは、採用において「カナダでの就労経験(Canadian experience)」を求めることは差別(prima facie discrimination)になり得るという立場を示し、雇用主側にそれが真に必要な要件(bona fide requirement)であることを説明する責任があると述べたのです。(参照)
ただし当時は「宣言」にとどまり、「カナダでの就労経験」を求めることがすぐに法律で禁止されたわけではありませんでした。しかし、多くの雇用主は徐々に「カナダでの就労経験を求めること」が差別に当たるという意識を持ち始め、求人票や面接で公言することが減少していきました。
そしてついに法制化されたのが2026年1月1日。オンタリオ州の雇用基準法が改正され、雇用主(一定条件あり)が出す求人票で「カナダでの就労経験(Canadian experience)」を必須条件にすることが禁止されました。(参照)
あくまで求人票での記載が禁止されたのみで、面接後に「カナダでの就労経験の有無」を理由に採用の判断をすることへの法的規制は、現時点ではありませんが、確実に採用における差別撤廃が進んでいます。
これはカナダでの就労経験がない方がカナダ就職を目指すうえで「追い風」となるでしょう。
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「現地経験」がなくても押さえたいポイント
「カナダでの就労経験」がなくても就職できるとはいえ、「他国での就労経験」を効果的にアピールできなければ採用はされません。そこで、日本をはじめ他の国での経験をレジュメや面接でどのようにアピールすればよいかをご紹介します。
ステップ1:経験を“全部”洗い出す
まずは、他国で過去にどんな経験をしたか棚卸しします。
カナダの就職活動では、フルタイム職歴だけではなく、下記の経験もアピール材料になります。
- ・フルタイムの就労経験
- ・アルバイト/パートタイム/派遣
- ・インターンシップ
- ・ボランティア活動
- ・学校のプロジェクト
ステップ2:実績や成果を「STAR」に沿って詳しく説明する
ステップ1で洗い出した経験の中で、「これは頑張った!」と誇れるような実績や成果を、下記の「STARメソッド」に沿って具体的に表現してみましょう。「STARメソッド」にしたがって説明することで、あなたがどんな結果をどのように成し遂げたのかを、採用担当者が具体的に想像して理解することができます。
経験を効果的にアピールする「STARメソッド」
①状況(Situation)
②その時の役割(Task)※なければ省略してもOK
③行動(Action)
④結果(Result)※可能な限り具体的な数値で表現しよう
例)事務の経験
①状況(Situation):請求処理が属人化し、締め日に残業が常態化
②その時の役割(Task):処理時間の短縮とミス削減
③行動(Action):Excelテンプレ整備、チェックリスト化、手順書を作成
④結果(Result):処理時間を 週8時間→週5時間(38%)に短縮、差戻しを 月10件→月3件(70%)に削減

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ステップ3:レジュメや面接の回答に落とし込む
ステップ2で書き出した文章を、そのまま英訳してレジュメに書きましょう。2行以上にわたる場合は、②役割(Task)を省略してもOKです。また応募時にはその求人の求めるスキル・経験に応じて内容を調整しましょう。
レジュメへの記載例:
Standardized invoice processing using Excel templates and checklists, reducing processing time by 38% and rework by 70%.
(Excelテンプレートとチェックリストを活用して請求書処理を標準化し、 処理時間を38%削減、修正・やり直し作業を70%削減しました)
また面接で質問に回答する際には、必ず過去の経験をSTARに沿って添えましょう。過去の実績や成果を具体的に説明することで、回答の説得力が増します。
面接での回答例:
Q:What are your strengths? (あなたの強みは何ですか?)
A:My greatest strength is my ability to identify inefficiencies and streamline workflows through standardization. For example, in my previous role, our billing process was highly dependent on specific individuals, causing chronic overtime. I took the initiative to standardize the process by creating Excel templates and a step-by-step manual. As a result, we reduced weekly processing time by 38% and cut errors by 70%. So I am confident that I can bring this same focus on efficiency to your team to improve overall productivity.
(私の一番の強みは、業務の非効率な点を見つけ出し、標準化を通じてワークフローを改善する能力です。例えば前職では、請求業務が特定の担当者に依存(属人化)しており、締め日の残業が常態化していました。そこで私は自ら主体となってプロセスの標準化に乗り出し、Excelテンプレートの整備やステップごとの手順書を作成しました。その結果、週の処理時間を38%短縮し、ミスによる差し戻しも70%削減することができました。こうした効率化への意識を御社のチームでも活かし、全体の生産性向上に貢献できると確信しております。)
まとめ
「カナダでの就労経験」がなくても不安に思う必要はありません。かつてはが採用現場で重視されていたことも今では差別として撤廃が進み、皆さんが日本で積み上げてきたキャリアが正当に評価される時代が来ています。正社員の経験はもちろん、ボランティアや学校でのプロジェクトも立派な武器になるので、まずは自分の経験を振り返ってみることが大切です。「STARメソッド」を使って具体的に話すことで、採用担当者にあなたの魅力を伝えましょう!
カナダでの新たなキャリアを応援します
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執筆者のご紹介
Miyaco Inc.
Kyo Watanabe – カナダ就活アドバイザー
Instagram: https://www.instagram.com/kyo.miyaco/
・Career Professionals of Canada の Career Development Foundations Course 修了
・飲食・航空・オフィス系等、多岐にわたる業界で日本人の就職活動を支援
・ハミルトンのマクマスター大学で9か月間の交換留学経験あり
・日本で3年のIT営業を経てカナダ・トロントに移住、現地で証券会社アシスタント職を経験
Miyaco Inc.のサービス、渡辺さんへのインタビューも併せてご覧ください▼




