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Social Service Workerとしての新たなキャリア、ホームレス支援へ

Social Service Workerとしての新たなキャリア、ホームレス支援へ

“30代後半で新たな分野へ挑戦、第二の人生が始まった。在学中に学んだ“Privilege(特権)”という価値観をホームレス支援に活かす”

30代後半で新たな分野へ挑戦、第二の人生が始まったカナダ進学

N.Sさん

出身地:大阪府

留学都市:トロント、オークビル(Oakville)

学校:Sheridan College

ステータス:学生ビザ

 

英語が苦手だった学生時代。社会人になってからも語学とは無縁の道を歩んでいました。25歳でお母様を亡くし、その頃から漠然と「海外で暮らすこと」を意識し始めたといいます。
一度はカナダでワーキングホリデーを経験し、帰国後はホテル業界に就職。安定した生活を送っていましたが、COVID-19による生活の変化を経て、「もう一度、カナダで学びたい」という強い気持ちが生まれました。初めは製菓系の進学を目指していたものの、紆余曲折を経て辿り着いたのはSocial Service Workerの道。実習ではホームレス支援の現場に飛び込み、卒業後はそのまま就職につながりました。

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背景・留学前

ーカナダ留学前の経歴について教えてください。

学生のころは英語学習が苦手で大学の選択授業でも英語を選択しないぐらいでした。大学卒業後も語学とはあまり関係のない職に就きました。ワーホリから帰国後はホテル産業へ転職を行い、インバウンド対応なども行っていました。

 
ー留学を決意されたきっかけは何ですか?また、不安や迷いはありましたか?

25歳のころに母が突然亡くなり人生の儚さを感じました。その時から漠然と日本以外の国で住んでみたいと思っていました。そして、29歳の時にカナダへのワーホリを決めケロウナという日本人が比較的少ないで街で1年住みました。その後帰国し先ほども述べたようにホテル関係での職に就き昇進などもあり、不自由なく暮らしていたと思いますがCOVID-19を機に自分の生活の変化や気持ちの変化などもあり、再度カナダに住みたいという気持ちが強くなり、留学を決意しました。

 
ーSheridan College、Social Service Workerを専攻に選んだのですか?

最初は日本でベーカリーの経験もあるので、その経験を活かすためにもCentennial College Bakery & Pastry Managementを専攻しました。しかし、その際英語要件をクリアすることができず、入学を断念せざるを得ない状況になりました。当時ILAC KissのPathwayクラスをオンラインで受けていましたが、学校内でのテスト形式がIELTSかたTOEFLへと変更になり、Pathway 2レベルしかありませんでした。そして、そのレベルでいける学校を探しはじめSheridan Collegeに出会いました。専攻に関してはSheridanには調理系がなかったため、ほかに興味のあったSocial Service Worker programへ変更しました。結局はILACKでのスコアは使用できず、IELTSにて英語要件をクリアし2024年1月に入学しました。

 
ーカナダに来る前に、どんな準備をしていましたか?

一度カナダでの生活をしたことがあることとカナディアンの友人が近くに住んでいたので、特に準備という準備はしていませんでした。事前にしたことは、授業内容を録音できる機器の購入など主に学用品の準備をしました。

語学面でいえば、今でも続けている日本人の先生との英語の勉強ですね。やはり、英語要件クリアはしているもののギリギリであったため常に英語の勉強をするためへの準備はしていました。

カレッジ生活

ーSheridan Collegeの特徴や雰囲気はどのようなものですか?また、授業スタイルや課題など、学校生活についても教えてください。

授業は1月入学ということもあり、現地の10代の生徒は少なかったです。多くが留学生もしくは40代を過ぎた移民生徒が多かったです。授業のスタイルは先生にもよりますが、講義が中心でたまに課題としてロールプレイがありました。

 
ー授業の中で印象に残っていることや特に大変だったことはありますか?

授業で困ったことは言語の壁と文化の違いがある他の生徒とどのように、協力をするかが重要でした。例えば、グループワークとなると協力があるかないかは大きな差がつきました。日本人としては、締め切りより早く終わらせたいで、しかし他の国の生徒は常にギリギリで担当を分けたとしても提出日の時間ギリギリまでできていないというのが大半ですごくストレスでした。

 
ークラスメイトや教授との関わりについて教えてください。

教授の多くはホームレスシェルターやウーマンシェルターなどで働いた経験のある方が多く、生きた経験を聞くことができました。教授も様々ですが、比較的フレンドリーで積極的に質問をしていくことで覚えてもらいやすく、卒業後の就職の紹介などもあったので、毎回授業では一番前に座ることを心がけていました。

 
ー予習、復習、課題が多いカレッジ。留学生にとってはさらに言葉の壁もありますが、授業や課題提出はどのように乗り越えましたか?工夫された点等あれば教えてください。

私は学校のチューター制度を使い課題の疑問点や間違えて理解している部分も指摘して貰ったりしていました。授業内容も授業の前の日までには必ず目を通しわからない単語を先に調べておくことをして、不安材料を消していました。やはり、教授の早い英語をすぐに理解することは難しいのでそういった対策をしていました。しかし、理解できないときは友人などに聞きどのように進めていくかをお互い協力して行っていました。

Sheridan CollegeでSocial Service Workerを専攻

実習

ープログラムに含まれていた実習(Field Placement)はどのように手配しましたか?もし、ご自身で手配の場合、どのような流れで実習先が決まったか教えてください。

実習先探しは学校からの紹介と自分自身で探すというものがありました。Sheridan Collegeでは比較的実習への手助けは少ないように思います。私はホームレスシェルターでの実習がしたいと思っていたのですが、学校からの紹介ではホームレスシェルターがなく自分で探すほかありませんでした(住んでいた場所が比較的高級なエリアだったので、そもそもホームレスシェルターがなかった)。卒業後の就職を考えるとトロント市内で探すのが賢明だと思い、友人も住んでいるEtobicokeのホームレスシェルターに自分でメールをして実習させてほしいとお願いしました。その後、オンライン面接があり、なぜホームレスシェルターでの仕事がしたいのかを熱く語り、無事実習先を確保することができました。

 
ー実習(Field Placement)はどのような内容でしたか?

私はCase Teamにての実習をメインにしてきました。例えば、慢性的なホームレスで身分証明書を紛失してしまったり、難民で所得がない方人々に代わって申請を行い、住居を確保できるように準備をしていく仕事をしていました。

 
ー実習先で得た経験や学びで、特に印象的だったことを教えてください。

ホームレスというと多くの人が薬物依存やアルコール依存と考えるのではないでしょうか?しかし、そこに至るまでには様々な理由があります。精神的な問題・家族からの孤立・家を急遽立ち退かされた人。このように、いろいろな背景があります。なので、毎日挨拶をしても返事を返してくれなかったり、たまには暴言を吐かれたりもします。しかし、そんな中で住宅の内覧に同行した際に今まで挨拶を無視し続けていた方が私に笑顔を向けてくれた時は涙が溢れそうになりました。クラスメイトでもホームレスシェルターと聞くと嫌煙人が多く、他にホームレスシェルターで実習した生徒はいませんでしたが、私はここで多くのやさしさをもらい、多く学ばせてもらいました。それは何にも代えられない経験でした。また、卒業後は実習先での雇用が決まり就職という不安は他の生徒よりも少なかったです。

オークビルでの生活

ートロント郊外での生活はどうでしたか?

オークビルという街は高級なエリアになるので、すごく静かな町なので夜一人で歩いていても不安はありません。しかし、交通はトロント市内に比べると不便です。住居費はシェアハウスだったので相場は$700~$900でそれほど高い印象はありません。食費が大きな負担でしたね。やはり、日本よりもかなり物価は高いのでアルバイトが決まるまでは本当に1日1食というような生活をしていました。

 
ー日常生活で感じたカルチャーショックや、日本との違いはありましたか?

日本との違いはみなさんがおっしゃるとは思いますが、公共交通機関の遅延ですね。時間通りに来ないはあたりまえ、時間通りより前にバス停で待っていても、もうそのバスはすでに出発済みなど。日本の公共交通機関優秀さを改めて痛感しました。

 
ー在学中はアルバイトやボランティアをされていましたか?されていた場合、お仕事内容についてできる範囲で教えてください。また、学業とアルバイトやボランティアのバランスはどのようにとっていましたか?

アルバイトはオークビルにあるレストランで食器洗いをしていました。チェーン店ではないのですが、昨年ミシュランを取得したこともありかなり忙しい店ではありました。しかし、学生が多く働いていたので学業優先を理解してくれており、柔軟な環境で働くことができました。また、賄いなどもあったので食費がかなり助らていました。
 
言語の壁と文化の違いがあるクラスメイト

留学を振り返って

ーこの留学を通じて、ご自身に何か変化があったと感じますか?

専攻がSocial Service Workerということもあり、授業内でカウンセリングに向けた練習を行いました。その中で、自分の感情と向き合う機会が多かったです。自分の感情とどのように向き合うかを考えることがあり、ネガティブ思考だったのですが前向きに自分の感情と向き合えるように変化したと思います。

留学前後で変わったなと感じることは、まず英語力です。まだまだ未熟ですが、トロントではローカルの友達もでき、鍛えてもらえました。また、今まで嫌なことに対してはなかなか気持ちを伝えられなかったのですが、自分の感情を伝えられるようになってきたと思います。良い意味で、自分らしく過ごせるようになったと感じています。さらに、たくさん人の優しさに触れることで、私もそうありたい、周りに返していきたいと強く思うようになりましたし、自分の言動をより俯瞰して見られるようになったと感じています。

 
ーカレッジでの学びを今後どのように活かしていきたいと考えていますか?

カレッジにてよく耳にした言葉は“privilege”でした。普段特権だとおもっていなかったことも、実は“特権”なのだと気づきました。例えば、住む家がある、学校に行って学ぶ余裕があるなどです。この学びを今後の自分のフィールドであるホームレスシェルターで活かしていきたいと思います。

 
ー今振り返って、留学を決意してよかったと思う瞬間はどんな時でしたか?

様々な国籍・年齢の幅がある人々と同じ教室で学ぶことでいろんな背景を学ぶこともできましたし、友人も増えました。いかに自分が恵まれた環境で生きてきたのかをもう一度実感することができました。20代の時の留学のESLでは出会うこともなかったと思うので、今回もう一度留学を決意してよかったと思います。

 
ーMYNDSのサポートはいかがでしたか?

担当者様には本当に助けられました。
留学前からたくさん変更があり、ご迷惑をおかけしましたがいつも親身になっていただきました。また学校生活が始まってからも、些細な質問にもすぐに返信をくださったのですごく助かりました。日本人が少ない地域なので、すごく不安があったので担当者様の情報がすごくありがたかったです。

これからカナダへ来る留学生へ

ー生活面や心構え、仕事探し、言語など、留学生活で大切にした方が良いことを教えてください。

やはり、物価が高いので食事に関してはなるべく自炊するというありきたりなアドバイスしかありません。しかし、仕事探しは本当にカナダはコネだと思うので人脈作りは大切だと思います。例えば、私は卒業後の仕事は確保していましたが就労時間が保証されていない、on callのポジションでした。なので、他にパートタイムの仕事を探していました。その事を当時働いていた同僚に伝えると彼女から引っ越し先の近くの職場を紹介してもらい無事内定をもらいました。このように、何気ない会話から仕事を紹介して貰えるので、大切にした方がいいと思います。

 
ーこれからカナダ留学を考えている人にメッセージをお願いします。

色んなSNSでネガティブな言葉をたくさん耳にすると思います。しかし、百聞は一見に如かず、自分がやりたいと感じたならやってみるべきだと思います。確かにネガティブな部分もあります。だけど、それ以上に得るものはあると思います。ぜひ、大きな一歩を踏み出してください‼

Social Service Workerとしての新たなキャリア、ホームレス支援へ

【一問一答】

    • 授業の息抜きに行っていたお気に入りの場所は?
      キャンパス内の日当たりのいいテラス
    •  

    • カナダ生活で一番好きな食べ物は?
      フィッシュ&チップス
    •  

    • カレッジ生活で一番大変だった課題は?
      課題の多さと時間管理
    •  

    • カナダでおすすめの場所は?
      田舎町が好きな方はOakvilleのダウンタウン
    •  

    • カナダで英語力はどのくらい向上したと感じますか?
      以前ワーホリをしたときよりは格段にあがっていると思います。
    •  

    • 留学生活で一番役に立ったものは?
      日本の調味料 みりん・酒などはアジア系スーパーで買えますが、ウェイパーなどの調味料はありません。そういう、日本にしかない調味料はすごく便利でした。
    •  

    • カナダ留学を一言で表すとしたら?
      人生の第二幕が開いた。
      30後半で新たな分野へのチャレンジはすごく大変でしたが、第二の人生が始まった気がします。

 
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