ネットワーキングの際に意識したいこと
カナダでは仕事探しや家探しなど様々な場面でネットワーキングが役立ち、特に就職活動においてはその重要性についてよく知られています。カナダでの社会経験がない留学生にとっては、専門分野で活躍されている方々に出会える機会であり、キャリア形成の入り口とも言えます。ネットワーキングと言っても、数多くのグループやイベントがあり、その方法も様々です。最近ではソーシャルメディアでのネットワーキングも主流になってきており、ますます気軽に参加できるようになってきました。気軽さ故に色々な方法を使って色々な人たちと繋がることができますが、カナダで留学生活や就職活動に生かすにはどのようなことを意識すると良いのでしょうか。
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目次
狭く、深く
ネットワーキングを始めて間もない方たちが犯しがちなミスとして、多くの数を当たってみることが挙げられます。たくさんの人たち、たくさんのグループと関わっていればネットワーキングをしているようで安心かもしれませんが、ネットワーキングで大切なのは数や大きさではなく、深い繋がりがあるかです。
また、新しい土地で一から人脈作りをするのは決して簡単なことではなく、たくさんの時間を費やすことになります。例えば、毎日LinkedInで繋がりたい人を探してはリクエストを送る、常にグループやイベントを探しては参加するとなると、時間がどれだけあっても足りません。自分はこのような分野のこのポジションで活躍する人と繋がりたい、このような成果をあげていて感銘を受けたのでこの方のお話をもっと聞いてみたい、など的を絞ってみると時間があまり無駄になることはないでしょう。また、ネットワークを広げ過ぎてしまうと、継続してフォローアップをするのも大変です。
自分がどう貢献できるか
ネットワーキングの基本はシェアすることです。人脈を作ろうとして求めるばかりになってはいけません。自分が他の人やグループに対して何を提供できるのかを考えてみましょう。例えば、ネットワークイベントがあるとしたら、運営側に回って会場や資料の準備をしてみます。出会う人たちはきっとその人が話したことや助けたことより、話してもらったことや助けてもらったことの方が印象に残るのではないでしょうか。
自分に合った方法を選ぶ
人との関わり方について、実際に対面で交流する方が良いという人もいれば、オンラインを使う方が良いという人もいます。ネットワーキングの方法は多様ですので、自分の得意な人との関わり方や生活スケジュールに合った方法を選びましょう。始めのうちはどの方法が良いのか分からないこともあるので、複数の方法を取ってみて、自分に合ったものを見つけてみてください。
【イベント】
対面のイベントもあれば、オンラインイベントもあります。大きなイベントでは話しやすい雰囲気がありますが、深い繋がりを持つのは難しいかもしれません。大勢で集まるものは苦手という場合は人数制限があるものや大きなイベントであっても小さなグループに分かれて交流するものを選んでみてください。定期的に開催されている場合はぜひ継続して参加してみましょう。対面であってもオンラインであっても、参加している人たちの手前、身なりに気を付けてください。
【ソーシャルメディア】
カナダで主流となっているのがLinkedInで、様々な分野の様々なポジションの人々が使用しています。また、日常生活で気軽に使っているTwitterやInstagram、Facebookも実はプロフェッショナルな方々と繋がるプラットフォームとしても利用できます。ソーシャルメディアはボタン一つでリクエストできて便利ですが、後々のフォローアップを考えると、無理なく管理できる範囲に留めておく方が無難です。
【ボランティア】
間接的ではありますが、ボランティアもネットワーキングとして非常に有力です。カナダではマーケティングやホスピタリティなど、専門分野であってもボランティアの機会があるため、参加することでその分野の経験が豊富な方々と交流できる可能性があります。仕事に対する知識や経験値を上げること、実際に他の人に対して自分の能力を提供することはネットワーキングにも通ずる概念です。ただし、ネットワーキングを意識し過ぎてボランティアの大元である社会貢献を忘れないようにしましょう。
【職場】
留学中のアルバイトは留学資金を補うという目的が多いですが、ここでもネットワーキングは可能です。上司や同僚、提携先、顧客との関わりの中でネットワークを広げようと思えば機会はたくさんあります。ただし、仕事に集中していない、おしゃべりばかりしている、と思われてしまったり、仕事に支障が出てしまわないように注意しましょう。
自分が今持っているネットワークを見直す
ネットワーキングというと新たに形成しなければならないと思いがちですが、改めて自分がすでに持っているネットワークを見直してみてください。親族、友人、学校の先生、…自分の限られたネットワークからさらに親族の知り合い、友人の友人などネットワークを広げることができるはずです。新しいネットワーク作りは時間がかかることを考えると、自分が持っているネットワークではある程度関係が構築されているため、ネットワークを広げるにも時間が短縮できます。
仕事探しの場ではない
繰り返しになりますが、ネットワーキングはカナダで就職活動をする上で非常に重要です。ネットワーキングは隠れた雇用市場とも言われているほどです。ただ、ネットワーキングをすることで必ず仕事が見つかるというわけではなく、プロフェッショナルな方たちと繋がりを持ったとしてもすぐに仕事を紹介してもらえたり、推薦してもらえたりするわけでもありません。逆に「仕事ください!」という態度でネットワーキングをすると、本来のネットワーキングの目的とのずれから、うまく人脈作りができない、学ぶべきことも学べない、という残念な結果になってしまいます。
ネットワークの維持
繋がった人たちには自分から継続的に連絡するようにしましょう。特にプロフェッショナルな分野で活躍されている方々は忙しかったり、他にも多くのネットワークがあって連絡をしてくることはありません。一度できた繋がりを維持、強化すること、また、相手に自分が興味を持っていることを示す上でも定期的な連絡は必要です。SNSをフォローしてポストに反応することも一つの手段です。
ネットワーキングは日本人の私たちにとってはあまり馴染みがなく、就職に役立つと言われても始め方が分からなかったり、とにかく手探りでやってみたり、または勘違いしてジョブフェアのような感覚で参加してしまうということもあります。始めないよりも始めてみることに越したことはありませんが、より有意義なネットワーキングとするためにも目的をしっかりと把握し、継続して繋がりを維持できるように進めてみましょう。
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