カナダの自然のおいしさ。メープルシロップの基礎知識と選び方ガイド

カナダを代表する自然のおいしさ、メープルシロップ。パンケーキにかけて頂くのは王道ですが、パンケーキの甘味としてだけでなく、スイーツや料理にも幅広く使われ、世界中で愛されています。
毎年、春先には、ケベック州を中心にメープルシロップ採取が行われており、その見学ツアーは留学生やワーキングホリデーの皆さんにも人気のアクティビティになっています。
カナダのお土産としても定番のメープルシロップですが、自分用に、お土産に、とメープルシロップを求めてお店に行くと、何だか種類が異なるものが売られていて迷ったことはありませんか。
実はカナダのメープルシロップにはグレーディング・システム(等級基準)があります。2016年以前と2017年以降とでこのグレーディング・システムが変更になっていますので、変更点も交えて選び方のポイントについてご紹介します。
- カナダの大学・カレッジ進学に興味がある
- ワーホリで働きながら留学したい
- カナダで就職・移民が気になる
- Co-op、看護師留学など多数取り扱い
あなたに合った留学のカタチをご紹介します。留学のご相談は無料です。

Table of Contents
ポイント① メープルシロップの「色」
⚫ゴールデン(Golden) :旧エキストラライト (Extra Light)
⚫アンバー(Amber) :旧ライト (Light) と 旧ミディアム (Medium) の一部
⚫ダーク(Dark) :旧ミディアム (Medium) の一部 と 旧アンバー (Amber) と 旧ベリーダーク (Very Dark) の一部
⚫ベリー・ダーク(Very Dark) :旧ベリーダーク (Very Dark)
色の違いが生まれる原因は、樹液の収穫時期です雪だるま早い時期のものほど色が薄く味が繊細になり、遅い時期のものほど色が濃くカエデの木の風味を強く感じます。
ポイント② メープルシロップの「グレード」
かつてはグレードを表す、No.1〜3の数字が書かれていました。グレードの数字が大きくなるほど色が濃く、値段も少々安く設定されていました。ただ、2017年以降は 「グレードA」または「プロセシング・グレード」で表され、グレードNo.1〜3だったものは全て「グレードA」と呼ばれ、少しでも加工されていると「プロセシング・グレード」となります。グレードAと呼ばれるには次ような基準を満たしている必要があります。
- 発酵していない
- 色が均一である
- 沈殿物がない
- 濁りがない
- 色と味の特徴が一致している
- 変な匂いや味がしない
ポイント③メープルシロップの入った「容器」
もう1つの大切なポイントは容器です。容器は主に、ガラス、プラスチック、缶 の3種類があります。少々割高にはなるものの、お土産として一番人気が高いのはカエデの葉の形をしたガラスのボトルですね。使った後もちょっとした置物として使えます。自分で使う分には、割れないプラスチックが安心です。缶入りは日本ではあまり見かけないため、日本へのお土産として持って帰ると意外と珍しがられます。
メープル・フェスティバル情報
メープルシロップの生産量が高いケベック州やオンタリオ州などで、地元のカナダ人も楽しみにしているのがメープルシロップ・フェスティバルです。例年3月~4月に行われるメープルシロップの収穫祭で、お祭りは各地で開催され、メープルシロップ採取ツアーやファミリー向けの遊具のほか、クラフト・お菓子などのハンドメイドコーナーやパンケーキコーナー、メープルシロップ関連商品の販売ブースなどが設けられます。
フェスティバル例
・Elmira Maple Syrup Festival(オンタリオ州 Elmira)
https://www.elmiramaplesyrupfestival.com/
・Maple Weekend(オンタリオ州各所)
https://ontariomaple.com/maple-weekend/
・Festival Beauceron de l’Érable(ケベック州 Saint-Georges)
https://www.festivalbeaucerondelerable.com/
まとめ:本場カナダのメープルシロップを
メープルシロップは、パンケーキに添える甘いシロップ、というだけではなく、カナダの自然や古くからの暮らしがぎゅっと詰まったものです。色や風味、収穫の時期による違いを知ることで、ひと口ごとの味わい方も少し変わってくるかもしれません。
季節の移り変わりとともに、街のマーケットやフェスティバルにも様々な種類のメープルシロップが現れます。
カナダにいる間に、こうした季節の風物詩にも目を向けてみると、日常の中で楽しめる発見がきっとあるはずです。