ビザ・永住権申請、代理申請を行える人
カナダではビザや移民に関するアドバイス、申請代行は政府公認の有資格者が行うことになっています。
留学とビザは切り離せないもの。こちらではMYNDSが提携するKaede Immigration Servicesの代表・移民コンサルタント、阿萬さんより留学・ビザ・移民に関してご案内いただきます。
少し前に、「突然ワーキングホリデービザがキャンセルされてしまった」というニュースが話題になり、代理申請をする資格のないエージェントがビザ申請を行っていたことが発覚しました。このニュースはオーストラリアについてでしたが、カナダに関しても代理申請をすることができる人は決まっています。
今回は「代理申請を行える人」について説明したいと思います。
- カナダの大学・カレッジ進学に興味がある
- ワーホリで働きながら留学したい
- カナダで就職・移民が気になる
- Co-op、看護師留学など多数取り扱い
あなたに合った留学のカタチをご紹介します。留学のご相談は無料です。
カナダの学生ビザやワーキングホリデーを申請する際、自分で申請するかそれとも代理人に依頼するかを悩む方が結構いらっしゃいます。英語ができる方であればカナダ政府のホームページを見ながら申請できますが、これから英語を学びにカナダに行こうとしている方が法律関連の英語を理解するのは難しいと思います。
目次
代理申請ができる人
有料でカナダのビザや永住権の代理申請のサポートを行えるのは以下の人たちのみとカナダの法律で定められています。
-
- Citizenship or immigration consultants who are members in good standing of the College of Immigration and Citizenship Consultants(移民コンサルタント協会に所属する移民コンサルタント)
- Lawyers and paralegals who are members in good standing of a Canadian provincial or territorial law society(各州の弁護士協会に所属する弁護士とパラリーガル)
- Notaries who are members in good standing of the Chambre des notaires du Québec(ケベック州の公証人)
上記以外の人たちが申請者から料金を支払ってもらい、代理申請を行うことは違法です。これはカナダ国内だけでなく、日本でも同様となります。「日本の留学エージェントにお金を支払って代理で申請してもらった」という話をよく聞きますが、留学エージェントが無資格者の場合は違法となり、無資格者にお金を支払って代理申請したことがカナダ政府に発覚すると申請が返却されたり、最悪の場合は却下されることもあり、これはカナダ政府のホームページにも以下のように記載されています。
We won’t deal with representatives who charge a fee but are not authorized. If you use an unauthorized representative, in Canada or abroad, we may return your application or refuse it.
世界中で無資格者による申請が大きな問題になっており、日本の留学エージェントや業者が堂々とホームページで宣伝しているところもあるので、代理人を雇う際は十分に注意してください。無資格者に代理申請を依頼することは、例えば医師免許のない人に手術を依頼したり、弁護士資格のない人に弁護を依頼するのと同じことです。
有資格者と無資格者を見分けるコツとして以下が挙げられます。
-
- 移民コンサルタント協会のサイトで有資格者を検索し、ライセンス番号を確認する
こちらのサイトから検索できます。 - Use of Representativeフォームにサインをする
申請者と代理人がサインをします。有資格者は必ずこのフォームにサインをするよう求めますので、逆にサインを求めてこない人は無資格者である可能性が高いです。 - 申請者個人のアカウントではなく、代理人のアカウントで申請する
有資格者は代理人用のアカウントを持っており、全ての申請を自身のアカウントから行います。申請者個人のアカウントを作成して、なりすましのように申請することはありません。
- 移民コンサルタント協会のサイトで有資格者を検索し、ライセンス番号を確認する
移民コンサルタントと弁護士の違いについて
ビザや永住権の申請に関してで言えば違いはありません。唯一の違いは、「何らかの理由で裁判を起こすことになった場合に弁護士は対応できるが、移民コンサルタントは対応できない」ということです。裁判を起こすのは申請が却下された後になり、またほとんどの人が却下されても裁判を起こすことまでは考えていないと思うので、違いに関してはそんなに心配しなくてもいいと思います。
移民コンサルタントと弁護士で違いがあるとすれば「費用」です。移民コンサルタントも弁護士もビザや永住権申請でできることは同じですが、移民コンサルタントより弁護士費用の方が遥かに高いです。費用を抑えたいという方は移民コンサルタントを雇う方が安くすみます。
代理申請のメリットとデメリットについて
メリットは何といっても日本語で相談できることです。ご自身で申請する場合、申請に関してわからないことがあればカナダ政府に英語で問い合わせをしなくてはいけません。代理人を雇えば質問に日本語で答えてもらえ、申請に必要なドキュメントも日本語で教えてもらえます。
デメリットは何といっても費用がかかることだと思います。費用を抑えたいという理由でご自身で申請したけども、申請の仕方が間違っていたり、必要なドキュメントを提出していなかったりで却下される方が多くいます。申請のルールや手順は頻繁に変更が入るので、過去に申請した方のブログやSNSの情報を鵜呑みにして申請するのは大変危険です。
お時間がある方や英語ができる方はカナダ政府のサイトを確認しながらご自身で申請、お時間がなかったり英語に自信がない方は有資格者の代理人を雇う、などご自身の状況に応じてお決めください。
提供されているサービスをあまり調べていないと、知らない間に違法に申請してしまっていた、という事態になりかねません。国の審査を受ける厳重な手続きですので、公認の資格者にしっかりと相談しましょう。
カナダ進学、ワーキングホリデー等、カナダ留学についてはMYNDSまでお問い合わせください。
執筆者のご紹介
Kaede Immigration Services
移民コンサルタント 阿萬 ひとみさん(R512097)
Regulated Canadian Immigration Consultant (RCIC)でCollege of Immigration and Citizenship Consultants (CICC)メンバー
トロントを拠点にカナダのビザや永住権の代理申請のサポートを行っており、サービスは学生・就労ビザ、ワーキングホリデー、個人・結婚移民、雇用主が外国人労働者を雇うときに申請するLabour Market Impact Assessment (LMIA)など多岐に渡る。MYNDSのビザサポートの監修も行っている。
Kaede Immigration Servicesのサービス、阿萬さんへのインタビューも併せてご覧ください▼
この記事へのコメントはありません。