永住権、留学前からの準備/2024年1月、移民局の発表
カナダではビザや移民に関するアドバイス、申請代行は政府公認の有資格者が行うことになっています。
留学とビザは切り離せないもの。こちらではMYNDSが提携するKaede Immigration Servicesの代表・移民コンサルタント、阿萬さんより留学・ビザ・移民に関してご案内いただきます。
よくいただくご質問の一つに「永住権申請で有利になるコースや職種は何ですか?」というものがあります。
- カナダの大学・カレッジ進学に興味がある
- ワーホリで働きながら留学したい
- カナダで就職・移民が気になる
- Co-op、看護師留学など多数取り扱い
あなたに合った留学のカタチをご紹介します。留学のご相談は無料です。
目次
永住権申請に向けて留学前から準備しておいた方がいいこと
よくいただくご質問の一つに「永住権申請で有利になるコースや職種は何ですか?」というものがあります。Express Entryでは基本的にTEER 0, 1, 2, 3に該当する職種であれば何でもよく、TEER 1でも3でも職歴のポイントは同じです。しかしジョブオファーがある場合は変わってきます。00で始まるTEER 0のポジションはジョブオファーのポイントが200点もらえるので、TEER 1, 2, 3よりも圧倒的に有利になります。TEER 1, 2, 3は50点です。
あとはカレッジや大学卒業後に仕事が見つかるかどうかが重要です。トロントやバンクーバーなどの大都市では一つのポジションに何十人、何百人と応募してくることがあり、知識や経験があっても仕事を得るのは至難の業です。また人口の少ない地域だと大都市に比べて求人数が少ないこともあります。まずはご自身が住みたい州や地域で就きやすい仕事はどのようなものがあるかを調べて、それに関連するコースがあるカレッジや大学を探すのが永住権取得に向けてのスムーズな道だと思います。職種によってはネイティブレベルの英語力が求められることもあるので、カナダ人と競い合えるくらいの英語力も必要です。
Express Entryでは2023年からカテゴリー制も導入されました。これらのカテゴリーは他のカテゴリーに比べ有利になりますが、対象カテゴリーが変わる可能性があることも念頭に置いておいてください。2024年1月現在は以下の6種類が対象になっています。
- 医療従事者
- 科学、技術、工学、数学のSTEM職従事者
- 技術職従事者
- 運輸・輸送業従事者
- 農業・農業食品業従事者
- フランス語熟練者
Express Entryで永住権取得の確率を上げるポイントは、
・TEER 0, 1, 2, 3であれば職種は何でもいい
・英語力はとても大事なので、高いスコアが取れるように早めに準備を始めておく
・就職活動の時にカナダ人や永住権保持者と競うことになるので、その人たちに負けない技術や能力を身に着けておく
・就職しやすいように、カレッジ在学中にTEER 0, 1, 2, 3のポジションでアルバイトを始めておいたり、アルバイトやボランティアでコネを作っておく
・フランス語の勉強にも力を入れておく
などが挙げられます。
Express Entryではカレッジ・大学での専攻と全く関係のない職種での職務経験でもいいのですが、せっかく高い費用を払って留学するのであれば、カレッジや大学で専門知識を身に着けて、それを活かせる仕事に就くのが有効的なお金の使い方ではないかと思います。行き当たりばったりで行動せず、事前に十分な情報収集を行い、楽しい留学生活をお送りください。
移民局からの発表 – 2024年1月22日
① 移民局は「2024年のスタディーパーミットの承認数を約360,000にする」と発表しました。これは2023年の承認数より35%も少ない数で、今後2年間はスタディーパーミットの承認数を制限する予定とのことですが、スタディーパーミットの延長と、修士号や博士号、小中学校、高校に通うためのスタディーパーミットは含まれません。また州、準州によって人口が違うので、各州・準州への割り当て数も決められるとのことです。
② 2024年1月22日以降、スタディーパーミットの申請には州政府が発行する認証レターが必要になります。しかし、小中学校、高校への留学生、修士号や博士号などの大学院課程プログラムへの留学生、スタディーパーミット延長の申請者は、認証レターは不要です。今の時点で認証レターの発行システムは出来上がっておらず、2024年3月31日までには発行できるよう、各州、準州が準備を進めています。
③ 公立カレッジとパートナーシップを結んだ私立カレッジで提供されるポストグラデュエーションワークパーミット(PGWP)対象のプログラムを卒業するとPGWPを申請できていましたが、2024年9月1日以降にこのプログラムを履修し始める生徒はPGWPを申請できなくなります。PGWPの申請条件を満たすためには、公立カレッジ・大学への入学が必須となります。
④ 修士号や他の大学院レベルの短期プログラムの卒業生は3年のPGWPを申請できるようになります。
⑤ オープンワークパーミットは、今後は修士号と博士号のプログラムを履修する留学生の配偶者やコモンローパートナーのみが申請できます。
執筆者のご紹介
Kaede Immigration Services
移民コンサルタント 阿萬 ひとみさん(R512097)
Regulated Canadian Immigration Consultant (RCIC)でCollege of Immigration and Citizenship Consultants (CICC)メンバー
トロントを拠点にカナダのビザや永住権の代理申請のサポートを行っており、サービスは学生・就労ビザ、ワーキングホリデー、個人・結婚移民、雇用主が外国人労働者を雇うときに申請するLabour Market Impact Assessment (LMIA)など多岐に渡る。MYNDSのビザサポートの監修も行っている。
Kaede Immigration Servicesのサービス、阿萬さんへのインタビューも併せてご覧ください▼
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