医療/英語/音楽。看護師から転職、外資系製薬メーカー勤務

「キャリアにつながる留学・進学」をサポートするMYNDS。カナダ留学を経て、現在は日本で活躍する社会人の方々にスポットを当てていきます。

- 外資系製薬メーカー
- Namiさん
- カナダ滞在歴
2013年春~2014年秋、2015年冬~2017年冬 - 留学都市
トロント - 滞在ビザ
学生ビザ、ワーキングホリデービザ、ビジター
-
- あなたの留学を一言で表すと?…第2の青春✨
- カナダの好きなところ…食べ物:エスニックタウンがあり、本格的な各国の料理が食べられるところ。
雰囲気:全体的に寛容なところ。電車に乗っていても、日本のように疲れ果てている人がいない。何歳からでもチャレンジする人を応援する空気感がある。
音楽に対する考え方:音楽を少しかじっている人は「Musician」と名乗ってよいという寛容さ - 日本の好きなところ…食べ物:適当に入ったお店でもだいたい美味しい!
治安:これは世界に誇れる財産です。
健康保険制度:歯科治療も3割負担で受けれるのは神制度だと思います
日本の文化:神社・寺…落ち着きますよね - 目標・目的を達成するために大切なこと…自分のこころに何をしたいかを聞いてみるという事がまず大事かもしれませんね。
現在は外資系製薬メーカーに勤めるNamiさん。カナダ留学前は看護師をしていたが、心機一転トロントへ。医療×英語×音楽を軸に留学生活を全う。一度離れた医療への考え方が英語を通して変わり、現在の仕事に繋がっていく。
- カナダの大学・カレッジ進学に興味がある
- ワーホリで働きながら留学したい
- カナダで就職・移民が気になる
- Co-op、看護師留学など多数取り扱い
あなたに合った留学のカタチをご紹介します。留学のご相談は無料です。

Table of Contents
現在
ー現在のお仕事について教えてください。
今は、外資系製薬メーカーにて、トレーニング業務に従事しております。
全国のクリニックさんにお伺いして、製剤に関わるトレーニングをHCP(医療従事者)向けに提供しています。他国籍のDrも同じチームに在籍しているので国際色豊かな環境で働いています。(※先生方は日本語がペラペラなので日本語でコミュニケーションを取っていますが笑)毎日出張ベースの仕事ですが、各地の美味しい郷土料理を食べることもやりがいの一つです。
ーずばり、お仕事は面白いですか?
トレーニング後に「分かりやすかったです!」等のレスポンスがあると、とても嬉しいです!
カナダ留学前
ーNamiさんは幼い頃から海外にお住まいだったと伺っています。
父親の転勤の都合で、アメリカのシカゴで産まれ、幼稚園から小4までシンガポールで育ちました。
ーカナダ留学前は日本で看護師をしていたのですよね?
高校で吹奏楽部に所属しており、音楽が好きだったので、音大に行きたいなと漠然と思っていましたが、親から「音楽でご飯は食べれない☺」と反対され、2番目に興味のあった看護師を目指そうと決めました。看護学校を卒業後は神経内科・一般内科・眼科にて看護業務に従事致しました。
ーカナダ留学を決めたきっかけや理由は何ですか?
アメリカ生まれ、シンガポール育ちと自己紹介をすると「英語話せるよね?」と聞き返されることが多々ありました。実は、シンガポールでは日本人小学校に通っており、住んでいたマンションも日本人が多く、異国に住みながらも日本語環境で育ったため英語を話す機会があまり、ありませんでした…笑 英語を話すことができないので、受け答えで発生しうる「英語話せるよね?」が面倒なため「日本生まれ」という設定にしていた時期もあります。そういった自分に嫌気がさしてきた事が、きっかけの一つではあります。出生地というのは自分のアイデンティティでもあるので、胸をはってアメリカ生まれだよと言いたいですしね。
後は、看護師の仕事自体への興味が薄れており、何か面白いことをしたいなと思い、心機一転トロントへの留学を決意しました。
ーカナダ留学を決意した際に考えていた将来のプランや掲げていた目標について教えてください。
あまり、将来設計は考えていませんでした💦とりあえず行ったらどうにかなるだろう!と思っていました。当時の留学エージェントさんにCoopVisaを勧められたので、半年間は語学学校に通おうと思っていたのですが、その後半年間はどうするかは渡加前は決まっていませんでした。
1つ決めていたことは、自分の音楽を通して国際交流をすることですね。重たいサックスもトロントまで運び、音楽活動をする気満々でした。

路上の音楽仲間と
医療英語を通して医療に対する自分の気持ちに気づいた
カナダ留学中
ー学校での学習について教えてください。
①語学学校・コミュニケーションコース/IELTSコース
学んだことは、英語って語学学校に通うだけで身につくものじゃない!という事です笑
友達もたくさんできて、楽しい日々を過ごしました。
②語学学校・医療英語コース
医療英語で学ぶコースに在籍していました。ESLに比べると、毎日予習復習が必要なので、私はこのコースを取得中に、英語力が上がったな…と実感しました。テストも定期的にあり、毎日大変ではありましたが、セシル先生というとても素敵な先生が楽しく教えてくださるので、不思議と頑張ろう!という気力が湧きました。そしてこのコースを通して、自分は「医療そのものは好きなんだ」という気づきが、今の自分のキャリアに影響しているのではないかと思います。渡加前は、医療現場での労働に憔悴してしまい、医療から距離を置きたいという心境でしたが、医療について英語という角度から改めて学ぶと楽しいと思えた事も、収穫の一つです。
コースが終了してしまう喪失感を今でも覚えています。
③医療通訳プロバイダー・医療通訳プログラム
医療通訳を行う際に英語ではどのような言い回しが一般的か?という実際の会話形式のトレーニングや医療英語に関する接尾語を学びました。後に、英文の文献を読み進める際にとても役立ちました!
ー留学前に掲げていた目標に対する取り組みとその結果はどのようなものでしたか。
英語面:
あまり英語面では目標をたてていませんでした(-_-;)
語学学校に結局9か月通い、日常的なコミュニケーションは何とかできるようになったので、その時点でやっと将来的なキャリアを考えるようになりました。
医療×英語で何か学べないかな?と、留学カウンセラーに相談したところ、語学学校の医療英語コースを紹介いただきました。結果、日常会話レベルの英語+医療英語が身につき、帰国後の外資系医療機器メーカーでの業務に活かすことができたので結果オーライといった感じです。

UofTの吹奏楽コンサート
音楽面:
音楽を通して、異文化交流をするという事も目標の一つであったため、まず、地元の吹奏楽団に入団してコンサートに出演しました。
その後、UofTの吹奏楽部のオーディションを受けてコンサートに参加したり、職場の方とJazzバーでセッションさせていただいたり本当に色々な形で、音楽交流をさせていただきました。
一番活動の中で注力したのが、路上演奏です。Buskerの免許を取得し、試しに路上で楽器ケースを広げて演奏すると、なんと私の拙い演奏にコインを入れてくださる方がぞくぞくと現れたのです!それをきっかけに天気の良い日には外に出て、ソロコンサートを路上で開くようになりました。多い日には2時間で200CADいただいた日もあったり、20ドル紙幣を手渡してくださる方もあらわれて、本当に感激したのを今でも鮮明に覚えています。だんだん、路上の音楽仲間も増え、即興で演奏を一緒にしたり当初の目的であった異文化交流は思いもよらない形で路上で実現しました笑。
貯めたお金は音楽に投資したいという想いがあったため、私の大好きなラフマニノフの「ピアノ協奏曲1番」ニューヨークフィル公演を、「自分が音楽で稼いだお金」だけで聞きにいこうと決意しました。そしてついに、航空券やホテル代などなどの諸経費を全て路上でいただいたドネーションで賄うという、謎の旅の経費を目標設定額まで集めることに成功しました^^
実際のニューヨークフィルの演奏は極上で、感動で涙が止まりませんでした。
何よりも、ドネーションをしていただいた一人一人の応援の力によってニューヨークまで足を運ぶことができたという事が何よりも嬉しかったです。この場をかりて、応援いただいた方々にあらためて深謝いたします…!

ニューヨークフィルの演奏会

皆様にいただいたドネーション
ー留学中にやっておいて良かったこと/やっておけば良かったと思うことはありますか。
旅行ですね!中南米も日本からは中々行けないので、勇気を出して行ってよかったです。
英語学習の集大成として、カレッジに進学したかったな‥という事がやっておけば良かったと思う事ですね。
ー留学中に印象に残った出来事や影響を与えた人等のエピソードがあれば教えてください。
出来事は前項で書き尽くしました・・笑(音楽エピソード)
人物はホームステイ先のレミーさんです!留学初期は本当に色々お世話になりました。
英語ד何か”でチャレンジすることが帰国後の選択肢を広げる
就職・キャリア
ー留学前後でキャリアチェンジをされていますよね。なぜ転職しようと思ったのですか?
医療×英語で何かできないかと模索したところ、「医療系外資系企業への就職」が、今までの培ってきた断片を組み合わせることができるステップだと結論に達しました。最初は外資系医療機器メーカーのマーケティング部に就職しました。その中でHCP(医療従事者)トレーニングやクリニカルマーケティング・学術など多岐に渡る業務を経験することができました。海外でのトレーニング研修、海外出張先でのプレゼン発表や定期的なミーティングに英語で参加したりする機会がたくさんあり、英語をふんだんに活かすことができましたし、英文の文献を翻訳して社内でアナウンスをする際は、医療英語で学んだ内容を活かすことができていたのではないかと思います!マネージメント職を経て4年半働いた後に次のステップとして大手の製薬メーカーにチャレンジしたいなという想いが沸き起こり、現職に至ります。
ー留学後、就職活動する上で工夫したこと等はありますか。
転職活動はとても苦戦しました笑 書類で落ちたり、面接で落ちたり…就職活動をそもそもしたことがなかったので、まずそこからでした。「英語を学んだ」という事実をアピールするのではなく、その事実をアプライしている職種にどのように貢献できるのか?という所まで話すようにしていた事がポイントの一つでしょうか。一番多かった質問が「なぜ看護師として、病院での就職ではなく、企業での就職を選択されるのですか?」といった内容です。看護師のセカンドキャリアとして企業への転職にチャレンジされたい方は、上記質問は答えられるようにしておくと良いかもです☺内資系の会社は、フラットな経歴の方を好まれる傾向があるので、書類選考での相性が悪かったかな…と思います。※離職期間が長い(語学学校は正規の教育課程ではないという認知)転職を3回以上している人は書類の時点で落とす企業さんもあるみたいです…
ー留学後の就職やキャリアにおいて、カナダでの経験は役に立ちましたか。
ワーホリ時代に受付/事務職に従事し、ショートカットキーをはじめ会社でのイロハを学びました。就職活動をした際も、カナダで受付/事務職をしていた経験をお伝えすると、企業の採用側も「企業経験あり」と認定してくださる担当者様もいらっしゃったので、就活の際はアピールさせていただきました☺
カナダ留学後、就職・キャリア形成を目指す方へ
ー皆さんへメッセージをお願いします。
日本に帰国する方は、「日本に帰ったら何しよう」「楽しかったカナダの生活が終わってしまう」というカオスな感情になるかと思いますが、大丈夫です。なんとかなります!
ー最後に、シェアしたいことをご自由にどうぞ!
私は今働きながら大学生をしています。芸術大学のデザイン通信課程にこの春から通い始めて、次のキャリアを目指している最中です🌸
私は医療×英語×音楽を軸に滞在中は、様々なことにチャレンジをしました。ぜひ滞在中は「英語」だけでなく別の軸でのチャレンジをされることをおすすめします!掛け算できるものが増えると、滞在中も充実しますし、帰国後の選択肢も広がるかと思います。
▶▶帰国後の就職活動は帰国前から
▶▶帰国準備はお早めに