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モントリオールのマギル大学で英語留学。多様性を楽しむ

新村楓花さん
初めまして、兵庫県出身の新村楓花と申します!
学生ビザでカナダのモントリオールに滞在しています。

大学を休学して1年間の語学留学に来ています。大学では国際通商を専攻しています。

“英語の上達はもちろん、様々な経験を通して人間として成長することを目標に。英語が伝わらないもどかしさを原動力に励んだ英語学習、多様性を楽しむ留学生活”

現在は韓国の大学で国際通商を専攻している新村さん。高校の時に短期留学で訪れたモントリオールの街に惹かれたこと、また、マイノリティーとしての海外生活を経験したいという想いから、今回のモントリオール長期留学を実現させた。英語学習に励み、“郷に入れば郷に従え”を念頭に文化の違いを楽しむ新村さんのストーリー。

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留学のきっかけ

ーカナダに留学されたきっかけや目的、また滞在する都市や学校を選んだ理由について教えてください。

高校生の時に短期留学で来たのがモントリオールで、とても素敵な街に惹かれていつか長期でも来てみたいと思っていました。
マギル大学附属の語学学校を選んだ理由は、コース終了後にマギル大学から修了書がもらえるため選択しました。

モントリオールの街

ーモントリオールはどのようなところですか?街の良い所や逆に困っている所など教えてください。

モントリオールはカナダで唯一フランス語を第一公用語としている都市で、看板等全てフランス語表記が義務化されているため、街中では英語よりもフランス語を目にする機会が多いです。そのため、トロントやバンクーバーに比べるとアジア系の学生が少ない傾向にあります。語学学校では主にヨーロッパ系や中東、アフリカ系の学生が多いです。
比較的治安が良く、公用語がフランス語ではありますがバイリンガルが多く、ダウンタウンでは英語だけでも十分に生活できます。アジア系の学生が少ないとは書きましたが、チャイナタウンがあるくらい中国からの移民は多く、アジアンマーケットも充実しているため生活で困ることは特にありませんでした。建物もヨーロッパ風の建物が多く、北アメリカに居ながらもヨーロッパに居るような気分を味わうことができます。

ヨーロッパ風の建物が並ぶモントリオールの街

短所としては、カナダでは18歳以上の成人による大麻の所持・使用が合法化されています。そのため、街中でマリファナの匂いがすることもあります。また日本の街中の綺麗さに慣れていると、カナダの道はタバコの吸い殻やポイ捨て等で汚く感じるかもしれません。

おすすめの場所

ーモントリオール市内やカナダ国内でおすすめの場所はどこですか?

ルームメイトとケベック州にあるMont-Tremblantという小さな街を旅行しました。冬はスキーリゾートとして有名で国立公園などもあり、都会から少し離れてリフレッシュしたい時におすすめの旅行先です。Mont-Tremblantへ行く道中にcabanes à sucreにも立ち寄り、ケベックの家庭料理や伝統的なQuébécois文化に触れることもできます。(写真2,3)モントリオールからは車で2時間程度のところにあります。

ケベックの家庭料理

ルームメイトとMont-Tremblantへ

留学中の目標

ー留学中に学ぼうと思っていたこと、目標などを教えてください。

英語の語学学校に通っているので、もちろん英語の上達が一番の目標でした。ですが、勉強だけではなく様々な経験を通して人間として成長することも目標でした。韓国で大学に通っているため海外で生活するということ自体には慣れていたのですが、マイノリティーとして生活するという経験を20代のうちに経験しておきたいと思い、今回のカナダ留学を決意しました。正直韓国では、同じアジア系で文化も言語もかなり似ているため、自身が外国人でマイノリティーだと感じることはほとんどありません。ですが、カナダ、特にケベックでは毎日感じています。留学初期には文化の違いに戸惑うこともありましたが、“郷に入れば郷に従え”という言葉を常に念頭に置き、文化の違いを楽しみながら生活しています。

留学生としての暮らし

ー普段の生活の中で、経験したことや勉強になったことはありますか。

ダウンタウンにあるstudent residenceに住んでいます。現在はフランス、レバノン、ウクライナ、カナダ人とシェアしています。その前は、日本、フランス、スペイン人とシェアしていました。一緒に旅行に行ったり、international dinnerと名付けて毎週のようにそれぞれの国料理をお互い振る舞ったりして過ごしています。
学校に通うだけでは経験できない、他の国の文化も感じながら生活しています。
また、私が住んでいるstudent residentには日本人も何人か住んでいて、日本の大学生とも知り合うことができました。海外に住みながら、現地の人や他の国の人と会うことも重要ですが、日本人のコミュニティーに参加することで、海外生活において助け合える仲間がいるという安心感も必要だと思います。そのような意味では、カナダでのシェアハウス生活は非常に充実していると感じています。

文化の違いを楽しむ生活

マギル大学の様子

新村さんはマギル大学(McGill University)でEnglish language and culture programを受講されました。

ーマギル大学の授業や学校生活について教えてください。

中級クラスまでは日常英語を学び、アドバンスクラスからはアカデミック英語やフォーマルな英語を学びました。カナダの時事問題が扱われるなど、内容も一気に難しくなります。ほぼ毎学期本を1冊読んで、クラスでディベートする時間があり、毎日宿題をするのに時間をかなり割いています。Speakingよりはwriting, listening, readingによりフォーカスされていて、カナダで大学に行きたい、もしくは行っている人や移民してきた人が主にクラスメイトでした。
質の良い授業と、生徒の国籍もかなり多様で、非常にバランスが取れていると思います。上記の通り、大学に行くことが目的の生徒もいるため、向上心の高い生徒が集まる傾向にあります。

基本はグループ授業ですが、先生は生徒一人一人に寄り添って教えてくれます。昼休みや放課後にはconversation partnerと会話したりアクティビティに参加することができ、ネイティブと会う機会も多いです。

課外活動

ーボランティア活動など、課外活動はされていましたか?

学校のアクティビティの一環でボランティア活動があり、ホームレスの方々へ食事を提供するボランティアに参加しました。施設で勤務されている方々は善意に溢れた方々で、一人一人声がけをしている方もいらっしゃいました。また、ホームレスの方々も食事が終わられると、Merci beaucoup!!と厨房に聞こえるくらいの大声で感謝を述べられ、私もやりがいを感じました。
街中を歩くと日本とは比べ物にならないぐらいホームレスの方を非常によく見かけます。麻薬中毒の人もいれば、アルコホール中毒の人もいますし、様々な事情によりホームレスになった方々が暮らしています。私がボランティアをした施設は非常に管理がよくされていて私は氷山の一角を見ただけかもしれませんが、ホームレスについて考える良い機会になりました。

International dinner

留学準備

ー留学前の準備期間について、どのようなことをされたか教えてください。

留学先の歴史や文化、人々がどのように暮らしているかについて事前に調べておくと、より馴染みやすいと思います。個人的にはもう少し英語の勉強を早くからしておいて、フランス語のコースも取れたら良かったなと思いました。
生活面では、外食をすると高いので基本的に自炊をするのですが、持ってこられる調味料は最大限持ってくると生活費を抑えられます。現地で買わないといけない場合は、中国系のアジアンマーケットで探すのをおすすめします。醤油や料理酒、みりんなどは似たような調味料が多く、日本や韓国のスーパーよりも安く手に入れることができます。

これからカナダへ来る留学生へ

ーこれからカナダ留学を考えている方にメッセージをお願いします。

なぜ留学したいのか、留学を通してどんなことを学びたいのか、具体的な目標や計画を持っていると、より充実した生活を送れると思います。一歩踏み出すのは勇気がいるかもしれませんが、踏み出しさえすればあとは思っているより簡単に物事が進みます。
有意義な留学生活を過ごせるよう、頑張ってください!

挫けずに最後までやってやる!という強い心持ちで、充実した留学生活になることを応援しています:)

【一問一答】

  • 留学後の予定
    大学に戻る予定です。まだ1年半残っているため、就活等は未定です。海外営業職に就職したいと思っています。
  • 役に立ったツールやアプリ、SNS
    物価が高いので、家計簿のアプリを入れてお金の管理をしていました。Tim Hortonsのアプリを入れると毎週クーポンが使えるので、コーヒーを飲む時はアプリを活用していました。物を買ったり売ったりするときはKijijiという中古アプリ(メルカリのようなアプリ)やFacebookでよく探しています。
  • 英語力のレベル
    語学学校に通っていましたし、家でもルームメイトとよく喋っているので、カナダに来る前と比べると英語力は格段に伸びたと感じます。
  • 辛かった・きつかったこと
    カナダに来てすぐの時は、自分が伝えたいことがうまく伝わらなかった時、もどかしさを感じることが多かったですが、そのもどかしさを原動力に英語の勉強をより頑張りました。
  • うれしかったこと、楽しかったこと
    意思疎通を自由にできるようになった時や、英語のアクセントが綺麗だと言われた時に達成感を感じました。
  • 自信につながったこと
    どこの国へ留学してもそうですが、留学という経験を経ることで、自立心が間違いなく大きく成長すると思います。
  • カナダの好きなところ
    人が親切で、特にモントリオールは都会ではありながらも自然が多いところが好きです。
  • 留学ライフを一言で表すなら?
    人間的に成長した期間
  • カウンセラーの進路アドバイスや留学サポート
    いつも迅速に対応していただき、満足しています!
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