コープ留学と就労条件

カナダではビザや移民に関するアドバイス、申請代行は政府公認の有資格者が行うことになっています。
留学とビザは切り離せないもの。こちらではMYNDSが提携するKaede Immigration Servicesの代表・移民コンサルタント、阿萬さんより留学・ビザ・移民に関してご案内いただきます。

阿萬さん
今回はコープ留学について注意点をお話したいと思います。
学生の方とコンサルテーションを行う機会があるのですが、多くの方がスタディーパーミットとコープワークパーミットについて誤解をされています。就労目的でコープ留学をされている方がいらっしゃるようですが、ワーキングホリデーや他のワークパーミットと同じように働くことはできません。コープ留学の場合、カナダでのステータスは「学生」ですので、就労には制限があります。
- カナダの大学・カレッジ進学に興味がある
- ワーホリで働きながら留学したい
- カナダで就職・移民が気になる
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あなたに合った留学のカタチをご紹介します。留学のご相談は無料です。

Table of Contents
① スタディーパーミットとコープワークパーミットで就労できる期間
スタディーパーミットとコープワークパーミット共に学校に在籍している間のみ就労可能です。パーミットの期限が有効であってもプログラムが始まる前や卒業後は就労できません。
スタディーパーミットに「オフキャンパスで就労可能」の文言が入っていない場合は就労できないので、文言が入っているかをきちんと確認してください。また文言が入っていても語学学校に在籍している間は就労できないのでご注意ください。
② スタディーパーミットで就労できる条件
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- Designated learning institution (DLI)のフルタイムの学生である
- 以下のどちらかのプログラムを受講している
- ポストセカンダリーのアカデミックや職業訓練プログラム
- 中等レベルの職業訓練プログラム(ケベック州のみ) - プログラムが以下の両方である
- 6ヶ月以上である
- 学位、ディプロマ、もしくはサティフィケートのプログラムである - プログラムがすでに始まっている
- Social insurance number (SIN)を持っている
上記全ての条件を満たせば、プログラム最後の学期がパートタイムでも就労できます。
詳しくはこちらの移民局のサイトをご確認ください。
https://www.canada.ca/en/immigration-refugees-citizenship/services/study-canada/work/work-off-campus.html
③ コープワークパーミットを申請できる条件
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- 有効なスタディーパーミットを持っていること
- カナダの学校のプログラムを修了するために就労が必須となっていること
- 就労が必須であるプログラムを受講している(受講する予定である)ことを証明するレターが学校から発行されていること
- コープで働く時間がプログラムの時間数の50%以下であること
コープはプログラムに関係する分野で就労経験を積むことが目的なので、学校と相談して正しい分野で就労してください。
詳しくはこちらの移民局のサイトをご確認ください。
https://www.canada.ca/en/immigration-refugees-citizenship/services/study-canada/work/intern.html
まとめ・その他
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- コープ留学中のステータスはワーカーではなく学生。
- コープでの就労はプログラムに関係した分野で、プログラムの時間数の50%以下。
- コープでの就労とは別に、スタディーパーミットでアルバイトもできる。しかしスタディーパーミットが有効でも学校が始まる前や卒業後は就労は不可。(コープ、アルバイトとも学校に在籍している間のみ可。)
- スタディーパーミットでアルバイトできる時間数は、授業がある期間は週に24時間まで、授業が休みの期間は上限なし。
- 私立カレッジへのコープ留学は永住権に繋がりにくいので、永住権を目指すのであれば公立のカレッジや大学に進学する。
知らない間に違法に働いてしまうと今後の申請に影響が出る恐れがあります。ちゃんとルールに則って就学・就労してください。
コープ留学についてご興味のある方はMYNDSまでお気軽にお問い合わせください。
執筆者のご紹介
Kaede Immigration Services
移民コンサルタント 阿萬 ひとみさん(R512097)
Regulated Canadian Immigration Consultant (RCIC)でCollege of Immigration and Citizenship Consultants (CICC)メンバー
トロントを拠点にカナダのビザや永住権の代理申請のサポートを行っており、サービスは学生・就労ビザ、ワーキングホリデー、個人・結婚移民、雇用主が外国人労働者を雇うときに申請するLabour Market Impact Assessment (LMIA)など多岐に渡る。MYNDSのビザサポートの監修も行っている。
Kaede Immigration Servicesのサービス、阿萬さんへのインタビューも併せてご覧ください▼
