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帰国後就職にて、やりたい仕事に就けたワケ 各務晃一さんインタビュー

各務晃一さん(37歳)

大学卒業後、広告代理店のグラフィックデザイン職でキャリアスタート。29歳でワーキングホリデーでトロントへ渡航。語学学校に通った後に、留学エージェントMYNDSの前身であるBRAND NEW WAYで業務を開始。ワーホリ終了後はCo-opビザに切り替え、合計約2年間の留学エージェントでの経験を経て日本へ帰国。帰国後は、国際会議の企画運営や翻訳・通訳ソリューション提供など語学を中心とした事業を展開する企業へ入社。企業向けの語学研修サービス提供の部署で、企画・販売・コーデイネート職として働いている。

「キャリアにつながる留学・進学」をサポートするMYNDS。「先輩帰国者への帰国後就職・キャリアインタビュー」として、トロントワーホリ→Co-op留学→帰国後に英語系求人への転職、というキャリアを歩んでいる各務晃一さん(以下、各務)に、カナダでの経験や帰国後の就職活動などお話を伺いました。(インタビュアー:池澤)
先輩の具体的な事例を通して、カナダ帰国後の就職・キャリアについてのヒントを得ていただければと思います。

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英語をツール・スキルとして使う仕事がしたい

池澤:まず、現在のお仕事について具体的な内容を教えてもらえますか?

各務:語学研修を提供する部署におり、フリーランスの外国人英語講師を集めて、企業の語学研修や大学の授業へ派遣する、というサービスを提供しています。私の業務は、クライアントへの営業活動や講師派遣におけるスケジューリングや調整などサービスの一連の流れを担当しています。

池澤:まさに留学経験者らしい仕事に就いていますね。英語の求人は大きく分けると、「英語そのものが商材・サービスになっている仕事」「英語をツール・スキルとして使う仕事」「英語環境の仕事」の3つに分かれる、と他の記事(https://mynds-canada.com/job-hunting-for-english-jobs/)でも書いたのですが、「英語そのものが商材・サービスになっている仕事」をしたかったんですか?

各務:いえ、英語という言語が特別大好き!というわけではなく、「英語をツール・スキルとして使いたい」と考えていました。たまたま募集していた部署が現在の語学研修の部署で、「ネイティブ講師とのやりとりで英語を使う」「留学エージェントという教育業界での、”英語を学ぶこと”に関する知識や経験も活きる」という点で、合致していると感じました。実は、国際会議運営や通訳・翻訳の部署は英語を自分が使うことがあまりなく、ほとんどがコーディネートや調整業務になるので、今の部署での求人が出ていてラッキーでした。

池澤:つまり、就職活動の軸は「培ったスキルや知識を活かしたいという」ことだったんですね。その意味だと、日本で帰国後に留学エージェントに就職するという考えはなかったんですか?

各務:ありませんでした。もちろん考えましたが、日本拠点の留学エージェントは比較的長時間労働となる企業も多いと聞いており、ワークライフバランスは一つの重要な就職活動の軸だったので、選択肢から外していました。その他は、英語教室運営企業や貿易事務などの仕事を見ていましたが、最終的には英語が使える・知識が生きる・働き方も安定している、というバランスが決め手で現職を選びました。

池澤:ワークライフバランスを大事にしたい、と堂々と就活で言えるようになったのはここ10年くらいですかね。デジタル化と震災の影響もあって働き方や個人の生活や人生観の見直しが進んだので、残業や休日に関する希望を口にできる風潮になりましたよね。長く第一線で活躍しながら働き続ける上では当然の考え方だと思うので、いい風潮です。やりたい!けど、休みたい!って、すごく素直で信頼できますねよね。

とにかくやりたいことを実現していく、というキャリア

池澤:そもそもなぜワーホリに行ったんですか?その前はグラフィックデザイン職のキャリアですよね。そこにキャリアの関連性はあったのでしょうか。

各務:実はまったく関連性はないんです。10代半ば頃からデザインへの興味と海外へ住みたいという2つの興味を持っていたのですが、まず取り組んだのはデザインの関心の追求でした。20代後半にかけてデザイン系のキャリアがしっかり積めて興味も満たされたので、海外へ住みたいという興味の実現にシフトチェンジした感覚です。

池澤:なるほど、そうすると先々のキャリア展望から考えて動くとというよりは、しっかりと自分のやりたいことをやって、経験を積みながら最適なキャリアを判断していこうという意識ですね。

各務:正直キャリアについてはそこまで深くは考えていなかったです(笑)。やりたいと思うことは、とにかくやりたい。と考えて走ってきました。実際、デザインへ関心があったので、美術部が盛んな高校へ進学を考えたり。親を説得できず進学は叶いませんでしたが、大学に行ってからその思いが捨てきれず広告代理店でアルバイトをし、それが功を相してグラフィックデザイナーとして広告代理店に就職できましたし。行動力はあったと思います。

池澤:やりたいと思ったことに対してすぐ行動に移せるのは強みですよね。進学を検討して親を説得する、というアクションがあったからこそ、それが叶わないというある種の失敗があり、そこで自分の強い思いを確認できたのだと思います。大学での広告代理店のアルバイトや、その後のデザインキャリアのモチベーションになっていますよね。行動すると結果がどうであれ、ゴールに近づけるということですね。
でも、そこまでして手に入れた仕事なのに、デザインの仕事を手放すことは問題なかったんですか?

各務:はい、問題なかったです。デザインに夢中な間も、海外ドラマや西洋の文化に触れるたびに海外への憧れは思い出していましたし、その夢は消えなかったですね。デザインをやりたいという思いが一通り叶った、ということもとても大きかったですが。海外へ行くと決めてからは、ワーホリに行ける年齢が迫っていたので、実家から通える会社へ転職してお金を貯めて渡航準備に切り替えました。

池澤:思い切った転職理由ですね(笑)。やりたいことを叶えるという姿勢と、実行に移すための行動力と計画性は、デザインをやりたいという時から一貫していますね!こういちさんの大きな特徴ですね。

選んだ道でしっかりと経験を積む

池澤:もう一つの夢だった海外生活が始まるわけですが、まずカナダ・トロントを選んだ理由も教えていただけますか。

各務:ワーホリ・英語圏を選ぶ中で、カナダについては英語面でアメリカ英語のアクセントがイギリス英語よりも好きだったことが挙げられます。行ったことがあるNZ、NZに似ているオーストラリア、を除外したということもあります。トロントを選んだのは、田舎育ちだったので都会に行きたかったのと、日本には無い環境への好奇心で、多国籍・多様性に惹かれました。

池澤:好奇心というのは晃一さんらしいですね。実際に海外生活をしてみて、やりたいことはできたという感覚はありますか?

各務:はい、あります。元々海外生活への関心を紐どくと「文化の体験」だったかと思います。だからルームメイトはカナディアンだったし、イベントやフェスティバルなんかも積極的に参加していました。英語はそれらの実現のためのツールと考えていたので、頑張って勉強もしました。結果2年間の滞在の中で、思っていた海外生活は実現できたと思います。

池澤:現地でも積極的に行動してたんですね。留学エージェントでの業務についてもやりたいと思っていた仕事だったんですか?

各務:いえ、特に仕事についてはこれをやりたいというものはなかったです。ただ、それまでの社会人としての経験は活かせたらいいなと思っていたので、最低限オフィス系の仕事を探していました。留学エージェントに採用された背景には、おそらくデザイナーとしてのデザインや広告物の作成を期待されていた所もあったのではないかと思います。その意味では、デザインで積んできた経験が海外生活という新たなキャリアの中で活きたのは嬉しかったですし、キャリアチェンジをして良かったと思えました。

池澤:デザイン分野だけじゃなく、それまでの仕事を通して身につけたコミュニケーション能力や調整力、業務の管理能力などは、オフィス業務やエージェント業務で活かせたのではないかと想像します。異業種の経験とは言え「仕事」である以上、新しい仕事にも活かせる経験というのは必ずありますよね。
ちなみに、そのままトロントに残って留学エージェント業務を続けるという選択肢はなかったのですか?帰る判断は大変ではなかったですか?

各務:仕事はやりがいがありましたが、ビザの関係や最終的には特にカナダへのこだわりがそこまでなかったので、帰るという選択肢を取りました。
実は帰り際よりも、ワーホリから1年延長した時の決断の方が良く覚えています。最初の1年間で英語の実力も満足行くほどではなかったですし、業務経験としても7ヶ月くらいだったので、転職活動における何の足しにもならないと思ったんです。1年じゃ人は変わらないし身につけられるものも限界があるなと。

池澤:確かに、私も元人事目線から考えると、海外であろうが日本であろうが、1社での経験は1社と判断します。海外バイアスはほとんどかからないので、「留学エージェントで7ヶ月働いていた」という業務経験より「1年7ヶ月」と言われる方が、経験者として考えやすいです。

各務:そうですよね。だったらせめてもう1年、2年の延長でエージェント業務の経験ももう少し積み上げ、英語力もしっかり積み上げた方が、その後の就活に繋がるのではと考えました。今後の長い人生やキャリアを考えた時に、ここで1、2年使うのは大きな影響は無いと思えたのも大きいです。

池澤:重要な決断だからこそ、冷静に長いキャリアのことを考えれたのですね。すごく合理的な判断だと思います。結局その後は、Co-op留学に切り替えて1年滞在したんですよね。英語力は積み上がりましたか?

各務:はい、ホスピタリティ系のカレッジに通いながら働いていました。英語面では、宿題やプレゼン・グループワークなど、やはりクラスメイトとのコミュニケーションを行う中で英語力が自然とついたと思います。あとは、1年目から引き続きカナディアンと一緒に住んで、友人との交流にも積極的に参加し続けたのも大きいです。ネイティブとのグループの会話だと何の話かわからないことも多くて悲惨でしたけど、めげずにその環境に身を置き続けたのは頑張った点ですね。

池澤:すごく効果的に学ばれていますよね。英語に留まらず、得たいスキルは「習慣的」に使い、「実践環境に身を置く」をやらないと身に付かないですよね。企業の教育・育成の多くも、実践を通して学ぶというデザインになっています。最終的にはその英語力は、日本での転職活動で大いに役立ったんですよね?

各務:はい。今の仕事は、応募要件がTOEIC700点以上だったと思いますが、当時私は850点を持っていたので応募できました。また、繰り返しですがネイティブ講師とのやりとりができる点や英語教育に関わる点など、英語がキーワードとなって良い転職ができましたし。

池澤:「やりたいこと」から「できること」になった結果ですね。デザインの時もそうだと思いますが、やりたいと思う道へ飛び込んで、そこでやり切れるのでしっかり力が付く。それを人生で繰り返している方なので、晃一さんを面接した面接官も、「この人ならやってくれる!」と思い採用されたのではないでしょうか。

欲を持ち、機会を逃さず行動する

池澤:やりたいこともやってきているようですし、キャリアの満足度としては高いですか?

各務:うーん。正直後悔やもっと努力できた、と思うことはたくさんありますよ。まあでも、やりたいことを実現してきたという意味では、機会を逃さずに行動してきて良かったという気持ちはすごくあります。欲しいものがあると最短で手に入れる方法を考える癖があるので、他の人より欲が強いのかもしれません。

池澤:キャリアは自分のものですから、それくらい欲を持って取りに行く気持ちが大事なのかもしれないですよね。やりたいことへ行動を起こして、選んだ道で精一杯努力をする。そうすると自然と良い経験が積み上がって、また次のステージでその経験が間接的だとしても活きてくる。すごく良い循環ですね。

各務:キレイにまとまりましたね(笑)

池澤:ありがとうございました。最後に、今後どんなキャリアを思い描いているか教えて下さい。

各務:今の担当業務はやりがいを持ってやれていますが、ある程度経験も積み役職も付いてきたので、次は部署のスタッフ育成やマネジメントなど、もう一段上流の仕事に関わっていきたいと考えています。今までのキャリアの通り、これまで身についた経験やスキルをしっかり活かしていきたいです。

インタビューを振り返って

晃一さんのキャリアは、「やりたいことをやる」「選んだ先で力が付くまで頑張る」という二つの考えに沿って進んできました。やりたいことを何年掛かっても実現する、というのは多くの人ができることではないですが、実は後者の「力が付くまで頑張る」というのも、粘り強くできないものです。晃一さんは、やりたいことだから、という大きなモチベーションもあった為、選んだ先でその後に繋がる有効な経験を積めたのだと思います。
晃一さんの場合、仮に次の全く新しいキャリアに進んだ場合も、それが真にやりたいことと思えるのであれば、何を選んでも上手くいくのだと感じました。

 

【ライターのご紹介】 池澤 直(Nao Ikezawa)
大学卒業後、ニュージーランドへのワーキングホリデーを経て、株式会社リクルートに入社。人材紹介業に3年間従事したことをきっかけに、その後のキャリアでは大手グローバルメーカーや外資系メーカーなど、合計9年間人事を経験。キャリアの途中でCo-opビザにてトロントへ渡航し、現地企業でのインターン→就業で約2年間滞在。現在はモントリオールに家族で移住し、フリーランスとして主に日本の人材業や人事業務にリモートで携わっている。

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