カナダのアンバーアラートとは?深夜の警報音の正体と取るべき行動

夜中のけたたましい警報音… それ、AMBERアラートかも?
みなさん、こんな経験ありませんか?
もうすぐ眠りに落ちそうな夜、あるいはぐっすり寝ている真夜中…
突然スマホから爆音のようなアラームが鳴って飛び起きる!
「えっ、マナーモードなのに!?」と画面を見ると、そこには大量の英文(あるいは仏文)が並んでいて、寝ぼけた頭では内容が理解できず…
そんな状況のまま、なんとなくスマホを閉じてまた眠りにつく。
そして翌朝、
「そういえば…あのアラート、何だったんだろう?」
と思い出す。
それ、アンバーアラート(AMBER Alert)かもしれません。
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アンバーアラートとは?カナダでも導入されている緊急通知システム
アンバーアラート(AMBER Alert)は、児童(未成年者)の誘拐・行方不明事件が発生した際、地域住民に緊急通知を通じて協力を呼びかける制度です。
アメリカで始まり、カナダでも全国的に導入されています。警察が状況を判断し、一定の条件を満たした場合に発令されます。
通知は以下のようなメディアを通じて行われます:
・スマートフォン(マナーモードでも鳴ります)
・テレビ・ラジオ
・ハイウェイの電光掲示板
・一部のSNS(2025年からTikTokも対応)
このような緊急通知が深夜や早朝であっても鳴る理由は明確です。
なぜこんなに急ぐの?アンバーアラートの重要性
子どもの誘拐事件では、犯行後の数時間が極めて重要です。
実際に、アメリカではアンバーアラートによって1,200人以上の子どもが救出され、そのうち200件以上は携帯通知がきっかけでした。
そのため、地域の協力によって目撃情報が集まることで、命を救う可能性が高まるのです。
https://canadasmissing.ca/pubs/amber-eng.htm
苦情も多い?実は警察も困っている
とはいえ、深夜に突然鳴る大音量の警報に驚き、「恐怖」「不快感」「内容が分からない」と感じる人が多いのも事実です。
特にカナダでは、アンバーアラートに対する苦情の電話が警察に殺到し、本来の業務が妨げられるという事態も報告されています。
しかし、「音がうるさい」という理由で911に苦情を入れるのは絶対にしてはならない行動です。苦情のような、本来911に通報すべきでない用件が通報されることによって、本当に必要な通報が遅れる原因になります。
私たちにできること
はじめは警報音に驚くことがあるかもしれませんが、その通知に対してどんな行動を取るべきでしょうか。
通知を見逃さない:英語が苦手でも、日時・地域・車両情報などは必ず確認しましょう。
苦情は入れない:警報に驚くのは当然ですが、それが命を救う可能性があることを忘れずに。
情報があればすぐ通報:見かけた車や人物など、少しでも心当たりがあれば迷わず通報を。
また、iPhoneやAndroidでは一部のアラート通知の設定変更も可能です。どうしても必要な場合は、マナーモードとは別に「政府通知設定」を確認しておきましょう(ただし、完全オフにはしないのが理想です)。
まとめ:アラートの背後にある「命を守る」仕組みを理解しよう
突然の警報音に驚くのは誰でも同じ。
でも、その音が誘拐された子どもの命を守るために発せられていると分かれば、感じ方は少し変わるかもしれません。
一人でも多くの子どもが無事に安全な場所に戻れるよう、地域全体で協力する仕組みがアンバーアラートです。
「うるさい」ではなく、「大事な知らせ」として受け止めていきたいですね。