フランス語ができると有利? カナダ就労・永住を目指す人が知っておきたい2つの制度

カナダではビザや移民に関するアドバイス、申請代行は政府公認の有資格者が行うことになっています。
留学とビザは切り離せないもの。こちらではMYNDSが提携するKaede Immigration Servicesの代表・移民コンサルタント、阿萬さんより留学・ビザ・移民に関してご案内いただきます。
フランス語ができると有利?
近年、カナダの永住権や就労ビザの条件は年々厳しくなっています。
「今のワークパーミットが切れたらどうなるのか」「LMIA以外に方法はないのか」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
そんな中、近年注目されているのがフランス語能力です。
実は、フランス語が一定レベルでできることで、LMIAなしで就労できる制度や、永住権取得で有利になるカテゴリーが存在します。
本記事では、フランス語がどのようにカナダ就労・永住に影響するのか、具体的な制度をもとに阿萬さんに解説いただきました。

阿萬さん
今回は「フランス語ができるとこんなに有利!」ということについてお話しようと思います。
- カナダの大学・カレッジ進学に興味がある
- ワーホリで働きながら留学したい
- カナダで就職・移民が気になる
- Co-op、看護師留学など多数取り扱い
あなたに合った留学のカタチをご紹介します。留学のご相談は無料です。

Table of Contents
カナダ永住・就労に関するよくあるご相談
弊社にご相談いただく内容の多くが以下のようなものです。
• カナダに永住したいが、最近は条件が厳しくなってきている。
• 今のワークパーミットの期限が切れた後もカナダで働きたい。
• Labour Market Impact Assessment (LMIA)以外でカナダで就労できる方法はあるか?
これらの問題解決に共通するのが「フランス語」です。
LMIA不要で就労できる「Francophone Mobility Work Permit」
カナダでワークパーミットを取得するには、多くのケースでLabour Market Impact Assessment (LMIA)が必要です。最近はLIMAの申請条件が厳しくなっており、雇用先の従業員数やすでにLMIAベースのワークパーミットを取得した人数、ジョブオファーの時給や雇用先の地域の失業率などによってLMIAを申請できるかどうかが決まります。LMIAの申請は雇用主にとっても大きな負担となるため、進んでLMIAのサポートを行う雇用主は多くないのが現状です。しかしFrancophone Mobility work permitはLMIAなしで申請可能なワークパーミットです。
Francophone mobility work permitを申請できる条件は以下となります。
• ケベック州以外の州に住んで働くこと
• フランス語のスピーキングとリスニングでNiveaux de compétence linguistique canadiens (NCLC) 5以上のスキルがあること
• ジョブオファーがあること(TEERのカテゴリーは問わないが、Primary Agriculture職のTEER 4と5は対象外)
TEERとは、カナダの職業分類(NOC)に基づくスキルレベル区分のことです。
TEER 0〜5に分かれており、職種によってビザや永住権申請の条件が異なります。
申請者がワークパーミットを申請する前に、カナダの雇用主は以下のことを行う必要があります。
• $230のコンプライアンスフィーを支払う
• Aから始まるoffer of employmentナンバーを申請者に渡す
Francophone Mobility work permitは、フランス語能力を活かしてLMIAを回避できる制度として、雇用主・申請者双方にとって現実的な選択肢となり得ます。
永住権取得で有利になるエクスプレスエントリーのフランス語カテゴリー
カナダの永住権プログラムの一つであるエクスプレスエントリーには点数制とカテゴリー制があります。そしてカテゴリー制の一つがFrench-language proficiency(フランス語熟練者)で、フランス語のスコアがNiveaux de compétence linguistique canadiens (NCLC) 7以上必要です。カナディアンエクスペリエンスクラスに比べて、インビテーションが発行される最低点数がかなり低いので、インビテーションを受け取れる可能性が高くなります。昨年から今年にかけての最低点数は以下のとおりです。
| インビテーション発行日 | 最低点数 |
| 2025年2月19日 | 428点 |
| 2025年3月6日 | 410点 |
| 2025年3月21日 | 379点 |
| 2025年8月8日 | 481点 |
| 2025年9月4日 | 446点 |
| 2025年10月6日 | 432点 |
| 2025年10月29日 | 416点 |
| 2025年11月28日 | 408点 |
| 2025年12月17日 | 399点 |
| 2026年2月6日 | 400点 |
エクスプレスエントリーは、カナダの主要な永住権制度の一つで、点数制(CRSスコア)で候補者をランク付けし、定期的にインビテーション(招待状)が発行されます。
近年は特定分野やフランス語能力など「カテゴリー別抽選」も実施されています。
通常のカナディアンエクスペリエンスクラス(CEC)では、近年500点前後が目安となるケースも多く、
フランス語カテゴリーはそれと比較すると低めのスコアで招待が行われている傾向があります。
まとめ
一からフランス語を学ぶのは難しいですが、どうしてもカナダで就労したい、カナダに永住したいと望む人にとって、フランス語ができるとかなり有利になります。特にFrancophone Mobility work permitはスピーキングとリスニングだけでいいですし、雇用主もLMIAを申請する必要がないというメリットがあるので、頑張ってフランス語を勉強してみる価値はあると思います。
フランス語は語学でありながら、カナダでは同時に「移民戦略」の一つにもなります。
現在の言語スキルや職歴、ビザ状況などにより、自分にとって最適なルートは異なります。「有利」だからと他の要素を考えずに学習し始めるのではなく、フランス語を強みにできる可能性があるのか、現実的な方法か、しっかりと情報を整理して計画を立てる必要があります。
就労継続や永住権取得に向けて、自身に合った道筋を明確にしたい方は、専門家への相談もご検討ください。
執筆者のご紹介
Kaede Immigration Services
移民コンサルタント 阿萬 ひとみさん(R512097)
Regulated Canadian Immigration Consultant (RCIC)でCollege of Immigration and Citizenship Consultants (CICC)メンバー
トロントを拠点にカナダのビザや永住権の代理申請のサポートを行っており、サービスは学生・就労ビザ、ワーキングホリデー、個人・結婚移民、雇用主が外国人労働者を雇うときに申請するLabour Market Impact Assessment (LMIA)など多岐に渡る。MYNDSのビザサポートの監修も行っている。
ウェブサイト:https://en.kaedeimmigration.com/
Kaede Immigration Servicesのサービス、阿萬さんへのインタビューも併せてご覧ください▼
ビザ・移民手続きの心強いサポート。Kaede Immigration Services
カナダではビザ・移民に関するアドバイス、申請代行は政府公認の有資格者のみが行っています。Kaede Immigration Servicesは一人ひとりに合わせたアドバイスと手続きを丁寧かつ迅速に行っています。


