Medical English

医療英語・ヘルスケア

カナダ留学・進学・医療英語を学ぶ

医療英語・ヘルスケアプログラム:概要

医療・看護の現場でもグローバル化が進み、クリニックや病院で外国人患者に対応する機会が増える中、「英語での医療コミュニケーション力」の重要性はますます高まっています。こうした背景を受け、日本でも医療従事者が医療英語を学び直すケースが増えていますが、それに加え、近年は「将来的にカナダで医療職に就きたい」「英語を使ったキャリア形成を目指したい」と考える方からのご相談も多くなってきました。

医療英語プログラムでは、日常会話に加え、医療用語や病状の説明、患者とのやり取りなど、現場で実際に使われる語彙や表現を学びます。

カナダで提供されているプログラムには、大きく以下のような種類があります:

語学学校による医療英語プログラム(短期):

日本で医療従事者としての経験がある方や、将来その道を志す学生が対象。英語での実務対応を意識し、4週間~12週間程度で構成されています。受講のためには、中上級レベルの英語力は必要ですが、日本での学歴・職歴などの提出は不要です。日本で医療関係の仕事に就いており、ワーキングホリデーや語学留学の集大成として学びたいという方にもおすすめです。また、大学などでも、短期で医療従事者や研究者向けのプログラム提供を行っていることもあります。

私立キャリアカレッジのヘルスケア関連プログラム(中期):

医療事務、Personal Support Worker、ヘルスケアアシスタントなどのプログラムは、私立キャリアカレッジなどで半年~1年未満で終了できるものが開講されています。留学生向けにCo-op期間がついており、就労ビザが取得できるプログラムもあります。既にそのお仕事の素地があり、日本に戻って英語を武器にキャリアの幅を広げたい方などにおすすめです。

ワンポイントアドバイス
Co-opプログラムは、トロント・バンクーバー・モントリオールで人気でしたが、2024年にカナダ政府が学生ビザの発給制限を発表し、同年3月末にトロントのあるオンタリオ州政府は州内の割当てを発表し、キャリアカレッジ(主にCo-opプログラムを提供している私立専門学校)は割当から除かれています。このため、オンタリオ州では23年までは問題なく学生ビザが発給されていたプログラムにつき、24年~25年で開講の見合わせや取りやめが続いています。ビザやプログラムの状況は常に変わるため、最新情報についてはぜひご相談ください。

公立カレッジのCertificate・Diplomaプログラム(長期):

カナダの公立カレッジで、カナダ永住権保持者や市民権保持者向けに提供されているヘルスケアプログラムは、留学生でも受講可能です。英語が第一言語の学生と学ぶため、高い英語力は必要となりますが、看護師(Registered Nurse)や准看護師(Practical Nurse)を目指したい方、その他、カナダの医療関係のお仕事への就職を目指したい方におすすめです。

ワンポイントアドバイス
2024年11月以降、PGWPの申請条件が変更になり、公立カレッジのプログラムを卒業して、現地で自由に働けるビザ(Post-Graduation Work Permit)を取得するためには、対象となる専門分野のプログラムを修了していることが条件となります。ヘルスケアの分野は対象に入っていますが、ヘルスケア関連であれば全てのプログラムが対象となるわけではありません。2025年6月にも対象プログラムの組み換えがありましたので、最新情報を踏まえたプログラム選びはご相談ください。

このような方におすすめ

  • 医療分野でお仕事をされている方
  • 外国人患者との対応や、英語での医療コミュニケーションが必要な現場で働く方
  • 英語での問診・診療説明など、実践的な会話力を身につけたい方
  • 医療用語や医療英語表現の理解を深め、キャリアに活かしたい医療系学生の方
  • 日本の医療資格を活かして、将来的にカナダでの就労や移住を目指している方

 おすすめの学校

ブリティッシュコロンビア州バンクーバー:
ILSC
Medical English Diploma/Certificates

プログラムのポイント
  • セッション終了後にDiplomaやCertificateを取得可能
  • 必要な分野のみのセッション受講可能
  • 医療ケーススタディを利用しての実践的な授業
受講レベルとプログラム期間
  • ​​ILSC 中級2以上
  • Certificateコース 1セッション4週間
  • Diplomaコース 計3セッション12週間

ILSCは世界各国にキャンパスをもつ世界規模の実績ある語学学校です。ILSCではただ英語を学ぶだけではなく、プラスアルファで学べる選択プログラムがとても充実しています。その一つにあるのが、作業療法の経歴を持つESL講師によってつくられたMedical English Diploma/Certificates プログラムです。このプログラムは、医療従事者向けに作られているプログラムで、医療現場でのスタッフや患者さんとの英語でのコミュニケーション能力の向上、リスニング力の向上を図ることができます。1セッション4週間で構成されており、セッション毎に、学習内容が変わるため、自分が必要な分野のみ受講することも可能です。学生は、新しい実践的な専門用語を学ぶことができるのはもちろん、医療ケーススタディの研究や患者の状態の記述、ロールプレイを行う機会もあります。

料金

※2025年2月時点での授業料です。学校から提示されるプロモーションは時期によって変わるため、詳細はお問い合わせください。

サンプル見積もり

ILSC 学校情報はこちら

オンタリオ州トロント:
IBT College
Health Office Administrator Diploma

プログラムのポイント
  • キャリアカレッジ(専門学校)
  • 医療現場の受付に求められる知識を学習(専門的な医療用語、事務手続き、医療に特化した専門ソフトウェア、患者さんや医療関係者とのコミュニケーションスキルなど)
  • 実践重視の授業
  • インターンシップを体験できる=カナダで仕事を得るチャンスを得られる!
受講レベルとプログラム期間
  • プログラムのみ41週間
  • プログラム+Co-op 82週間

IBT Collegeは、様々な専門プログラムを提供しているトロントの私立キャリアカレッジです。カナダでの就職に繋がる実践的な内容を学べることから、留学生はもちろん、カナダ人の学生も通ってます。プログラムのみの受講も可能ですが、ほとんどのプログラムにCo-op(インターンシップ)を付けることができるため、学生は習得した知識をCo-op期間中に実践して身に付けることができます。Health Office Administratorのプログラムもその一つで、41週間で英語力をつけながら、医療現場の受付に求められる知識を習得し、残りの41週間を実際のカナダの医療現場で働く体験ができるという大人気のプログラムです。Co-op先を探す際も、学校が手厚くサポートしてくれるので安心です。

料金

※2025年2月時点での授業料です。学校から提示されるプロモーションは時期によって変わるため、詳細はお問い合わせください。

授業料 + 教科書:$9,850

IBT 学校情報はこちら

ケベック州モントリオール:
McGill大学
Medical English as a Foreign Language (EFL) for Nurses

プログラムのポイント
  • 看護師学生や看護師などの医療関係者向け
  • カナダの名門大学、マギル大学でのキャンパスライフを体験
  • 大学教授よるセミナー参加
  • カナダの医療現場を看護師の後をついて見学
  • 日帰りオタワ旅行を含む様々なアクティビティー
  • 空港送迎付き
  • カナダの生活をホームステイを通して体験
受講レベルとプログラム期間
  • IELTS 5.5 以上
  • 3週間の集中プログラム

マギル大学はケベック州モントリオールに位置する、北のハーバード大学としても知られる、カナダの名門大学です。世界トップクラスの教育機関であるだけあり、マギル大学附属語学学校には質の良い洗練されたプログラムが揃っています。Medical English as a Foreign Language (EFL) for Nursesは、看護師学生や看護師、または医療関係者向けに作られており、休暇が取りにくい医療従事者にぴったりな3週間集中プログラムとなっています。このプログラムでは、午前中の授業にプライマリケアを提供するにあたって必要な基本的言語の強化を行い、午後にマギル大学の看護教授によるワークショップ、医療現場へ訪問などさまざまなアクティビティーが組まれています。プログラム外でも、空港送迎付き、さらにホームステイの手配も込みで、学生へのサポートがとても厚く、医療英語の学習+カナダの文化体験もできるおすすめのプログラムです。
※12人以上の登録でプログラム開講

料金

2025年度料金の発表なし(※都度、問い合わせ)

ブリティッシュコロンビア州ビクトリア:
Camosun College
Health Care Assistant

プログラムのポイント
  • 最前線の介護スタッフとして機能するための知識・技能・姿勢を養う
  • 医療専門職の指導のもと、利用者中心のケアに重点を置き、身体的・精神的・社会的な健康サポート技術を身につける
  • 日中・夜間の臨床実習(クリニカルプレースメント)が含まれ、現場での業務経験が豊富に得られる
  • 英語力に不安のある方は、ESLとセットになったオプションあり
  • 短期集中型のプログラムで、早く修了し、現場に出ることができる
受講レベルとプログラム期間
  • IELTS 6.0 以上
  • 28週間(※14週間/1セメスターとし、セミスター間の休みなしで一気に完了させるスケジュール。2セメスターのため、PGWP対象)
料金

$13,686 ※25年料金

オンタリオ州キッチナー:
Conestoga College
Enhanced Practice for Internationally Educated Nurses

プログラムのポイント
  • 海外で看護学士号を取得し、すでに一度プロの看護師として実務経験がある方向け
  • カナダの看護専門基準(College of Nurses of Ontario)に基づき、実践的な看護スキルを習得
  • 医療機関(病棟・外科・長期ケアなど)で合計400時間超の臨床実習を経験
  • NCLEX・OSCEスタイルの模擬試験を通して、看護登録試験対策もサポート
受講レベルとプログラム期間
  • IELTS 6.5 以上
  • 2年

※出願にあたり、看護大学の成績、日本での看護師資格の翻訳の提出が必要です。成績要件がありますので、詳しくはご相談ください。

料金

$20,523(初年度・25年料金)
※2年目(26年度)の料金は、26年度に発表となります

組み合わせ可能な「留学のカタチ」

英語留学:語学力を伸ばした後の目標に

ワーキングホリデー:プログラムを受講してからワーホリ切り替え(※健康診断要)など組み合わせ可能

Co-op留学:日本で知識や経験を役立てる、または、現地就労に繋げる選択肢も。

カレッジ・大学進学:カナダ就労や移民を目指す

カナダ進学・看護師の資格を活かしてカナダ就労・移民を目指す

看護師留学

日本で、看護師としての経験をお持ちの方は、別途、こちらもご覧ください。

受講条件・注意点

語学学校が開講する医療英語プログラムは限られており、開講日が固定されていることが多く、受講人数が集まらないとキャンセルとなる場合もあります。受講をご希望の際は、早めのスケジュール確認と申込みをおすすめします。

カナダでは医療・福祉・教育といった分野は州政府の管轄となっており、同じような職種であっても州によって資格名称・研修期間・必要英語レベル・移民の要件が異なります。そのため、進学先・就職先を決める際は、「どの州で学ぶか・働くか」を視野に入れてプランニングすることが重要です。

よくある質問と回答

現地で、医療機関でのボランティアやオブザベーション(見学)は可能ですか?

カナダ滞在中に「日本とカナダの医療の違いを見てみたい」と希望される方は多くいらっしゃいます。語学学校や大学機関が提供している一部の短期プログラムでは、グループでの病院訪問やオブザベーションの機会があらかじめ組み込まれていることがあります。ただし、個人での見学や医療機関でのボランティア活動は、ビザや感染管理、保険の観点から制限が厳しく、特に患者と接触する可能性のあるボランティア活動は、短期滞在者や学生ビザ保持者には認められないことがほとんどです。

私立・公立カレッジの医療系プログラムには、学内での実習や、提携医療機関での実習が必須科目として含まれており、実際の医療現場に近い環境で学ぶことができます。

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