高卒認定からストレート進学。BC州カレッジで運動学を専攻。K.Yさん インタビュー
K.Yさん
北海道出身
学生ビザ
ブリティッシュコロンビア州・クランブルックに滞在
【背景】
– 小学校から高校までホームスクール。
– 高校1年生の年に高等学校卒業程度認定試験(以下、高認)を受け、日本での大学進学を意識して学習に励む。
– 高校3年の春頃、海外大学進学に向けて準備開始。
– 日本の大学1年生の年の9月からカナダ留学。
“留学は「積み重ね」。英語の勉強も学校の勉強も、全ては日々の積み重ねです。”
高校1年生の年に高校卒業認定を受け、日本での大学進学を意識して学習に励まれていたk.Yさん。高校3年生の年になり、海外の大学に行くのも良いかもしれないと改めて思った頃から留学への準備が始まりました。現在はBC州CranbrookのCollege of the Rockiesでkinesiologyを専攻されています。
- カナダの大学・カレッジ進学に興味がある
- ワーホリで働きながら留学したい
- カナダで就職・移民が気になる
- Co-op、看護師留学など多数取り扱い
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目次
カナダ留学準備の始まり
小学校から高校まで学校に行かず、ホームスクールで育ちました。通信教材やホームスクールの人のために塾を開いてくださっている先生に勉強を見てもらうなどして高等学校卒業程度認定試験(以下、高認)を高校1年生にあたる年に受け、そこから大学を意識して勉強していました。
元々留学は考えておらず日本の大学を受験するつもりでしたが、高校3年の春頃に改めて進路を考えた時に海外の大学へ行くのも良いのではないかと思い本格的に調べ始めました。人間の体の仕組みなどに興味があったため、スポーツ関係の勉強ができたらいいなという気持ちで親と一緒に海外の大学を調べ、カリキュラムや学費などから行きたい大学を絞り込みました。またそれと同時にTOEFLの勉強を始めました。
高認の成績を大学の出願の際に使えないかと検討していたため、親と一緒にエージェントさんも探しました。
結局カレッジの英語力を証明するためにはTOEFLのスコアが足らなかったため、オンラインで受けられるDuolingoのテストでスコアを取って提出しました。
高校3年の春から留学に向けて動き始め、翌年の8月に日本を離れ日本の大学1年生にあたる年の9月からカナダで正規留学を始めました。
留学先を決めた理由
スポーツ関連の勉強ができる学部を探し、その中でも学費など条件に合う大学を絞り込んだ結果、College of the Rockiesになりました。国には特にこだわっていなかったのですが治安、またカナダの教育水準の高さなどの理由でカナダに決めました。
クランブルックの街の様子
今滞在しているところは田舎の街です。ロッキー山脈が見え、鹿が街の中を普通に歩いています。初めは怖かったのですが、鹿はこちらが静かに歩けば静かに草を食べていたりするので最近は慣れてきました。道路を横切る時は車も止まっています。
冬の寒さはマイナス30度くらいとかなり冷え込む年と比較的暖かい年があり、今年は暖かい気がします。夏もその年によって違いますが、30度以上になります。ただ湿度が低いので、保湿が1年を通じて大切だと感じます。
街の良いところはコンパクトなところです。バス1本でスーパーやダウンタウンに行けますし、乗り継げばもっと大きなスーパーやこぢんまりとしたモールにも行けます。また静かなので都市のような騒音のない環境で勉強することができます。
家の中は暖かいので寒さは大丈夫なのですが、困っているところは乾燥です。元々乾燥肌なので冬は特に保湿が欠かせません。また実際に乾燥のために森などで火事が起きたこともあります。また治安に関してなのですが、カナダでは最近はホームレスの人が問題になっているので、基本的な防犯対策を怠ってはいけないなと改めて感じています。
街の人たちはフレンドリーで、すれ違う時に挨拶をしたりスーパーの店員さんやバスの運転手さんと話したりと小さな交流がよくあります。
カレッジではキネシオロジープログラムを受講
キネシオロジーを勉強しています。キネシオロジーはまだ日本ではあまり聞かない名前ですがスポーツ科学に近いのではないかなと思います。このカレッジでは、2年かけて解剖学やスポーツ心理学、バイオメカニクスなどを学びます。レクチャーのみのクラスもあれば、プレゼンテーションや実際にジムや体育館で体を動かしつつ学ぶラボがあるクラスもあり、扱う範囲も幅広いです。クラスごとにテストの頻度なども違うのでそれぞれに対策が必要です。なかなか難しいコースですが、先生は皆とても優しく、質問などに喜んで答えてくださったりアイデアをくださったりとサポートはしっかりしていると感じます。運動は好きだけれども得意な方ではなく、むしろ下手なのですが、運動能力は成績に影響しません。体を動かすのが苦にならない人ならこのカレッジのキネシオロジーのコースに関しては大丈夫だと思います。
学業に関してはとにかく少しでもいい成績で卒業できることを一番の目標にしています。また英語力の足りなさを日々痛感しているので、英語をもっと話せるようになりたいです。
カレッジ生の暮らし
ファストフード店のバイトでレジ担当だったのですが、訛りや話すスピードがお客さんごとに違うので初めのうちは大変でした。ですが数ヶ月続けるうちに会話のパターンを覚えられ、だいぶスムーズに対応できるようになって成長したなと思います。
寮生活はベッドルームは1人ずつそれぞれあり、6人でキッチンを共有、3人ずつでトイレとバスルームを共有します。みんな忙しくてあまり会うことはないですが、会えば笑顔で挨拶し合うように心がけています。
また学校では Peer Assisted Learning Tutoring (PAL tutor)Peer Assisted Learning Tutoring (PAL tutor)というプログラムがあり、誰でも申し込めます。このプログラムはクラスを前に良い成績で取った人がクラスの内容でわからなかったところを教えてくれるので、私はほとんどのクラスでtutor tutor の人と会って質問しています。先生が言っていたけれど理解できなかったところ、テスト範囲の質問などいろんなところで助けてもらっています。
留学前の準備で欠かさなかった英語学習
英語の勉強は大学に行けることが決まったあとも続けていました。英会話のオンラインレッスンは実際に先生と顔を合わせて話すので、良い練習になったと思います。また多読をしてきていたおかげで、長文を読む練習になりました。
留学とその先
この留学を通して、自分でも一人で海外で大学生活を送れるんだという自信がつきました。
今のところ不安は特にないですが、卒業後の進路を早く決めないとと思っています。まだまだ卒業後はわからないのですが、カレッジを卒業した後は日本で就職を考えています。また英検準一級までしか取れていないため、帰国後に一級を目指したいです。英語力をもっと高め、強みにていきたいと同時に、スポーツ関係の勉強をしているので、学んだ知識を活かせるキャリアに就くことができればと思います。
これからカナダへ来る留学生へ
勉強、言語の壁など大変なことはありますが、日本を離れて違う文化や言語のな中で勉強できる環境というのはとても貴重な経験になると思います。応援しています!
【一問一答】
- 留学後はどんな仕事や企業に就職したいですか?
まだ本当に決められていませんが、スポーツ関係の企業もしくは英語を活かせる仕事に就きたいです。そのためにも英語力をもっとあげないといけないと思います。 - 留学中、英語力は伸びたと感じますか?
リスニング力は少し伸びた気がしています。授業の内容もリスニング力を上げるのに役に立っています。また留学生や現地に住んでいるインド人の方の使うインド英語などは今まで勉強してきたアメリカ英語とはまた違い、それらを聞き取るのが初めは本当に大変で何度も聞き返していましたが、だんだん聞き取れるようになって気がします。スピーキング、ライティングについてはついつい知っている単語を繰り返し使ってしまいがちなのでもっと色々な単語を覚えなくてはいけないな…と感じています。 - 役に立ったツールやアプリ、SNS
Quizletというアプリが暗記勉強に役に立ちました。自分で暗記カードを作れたり、他の人の作った暗記カードを使えたりするので重宝しています。 - 辛い・きついと感じたこと
とにかく人と話すことが苦手なので、一年目は特に大変でした。一人で過ごすのは苦ではないのですが、同じクラスに知り合いや友達がいると勉強のわからないところを教えあったり、ちょっとした会話で気晴らしができたりするのでやはり授業の時間以外も気軽に会える程度の友達は作れるといいと思います。幸い二年目の今は自分の気持ちにも余裕が出てきて、先生やクラスメートとの距離も縮まってきたので一年目より気持ちが楽です。
他はやはり言語の壁です。伝えたいことをどう言えばいいかがわからなかったり、相手が話しかけてきてくれているのに理解できなかったりするのは意外とストレスが溜まります。最近は相手が話したあとに、私が理解できたところを相手につまりこういうこと?と聞き返すと相手も私がどこまで理解したかがわかるので効率がいいことに気がつきました。 - うれしい・楽しいと感じたこと
一年目、カナダで迎えた誕生日に突然クラスメートがケーキを買ってきてくれてお祝いしてくれたことが嬉しくてよく覚えています。また日常だと先生の冗談の意味がわかって笑えたりするのが楽しいです。
あと英語が理解できた時や自分が英語をちゃんと喋れた時は嬉しくて一人で思い返してにやけています。
また、クリスマスなどの行事には大学内にも寮の共有スペースにもツリーやクリスマスの飾りがつけられているので、見ていてとても楽しいです。 - カウンセラーの進路アドバイスや留学サポート
MYNDSさんは高認でのカレッジへの出願サポートの経験があり、とても頼りになりました。
MYNDSさんとのメールのやり取りやアドバイスがなければここまで来れなかったと思っています。留学の準備中やカナダへ行くまでのやり取りでも、不安な点などをメールで尋ねればすぐにお返事をいただけたので、次はこれをすればいいんだとわかりとてもありがたかったです。今もビザの話などをサポートしていただいていますが、フレンドリーに接してくださるのでいつもとても感謝しています。 - 留学ライフを一言で表すなら?
積み重ねです。英語の勉強も高認も、全部日々の積み重ねでした。留学してからも、勉強に関しても英語に関しても、やっぱり毎日の積み重ねが大切だなあと感じます。
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