世界中で楽しまれるアニメ制作のために、北米での新たな挑戦。シニア3Dアニメーター 佐々木 久美さん 神奈川県出身・バンクーバー在住|キャリア目標のあるカナダ留学
「キャリアにつながる留学・進学」をサポートするMYNDS。私たちがこれまでにカウンセリング・留学サポートをし、現在は社会人としてカナダで活躍する方々にスポットを当てていきます。
- カナダ滞在歴… 約4年
- 卒業校… Sheridan College,
Computer Animation Program (1年),
Digital Creature Animation program(1年) - カナダの好きなところ… みんな違うのが当たり前なこと
- 目標・目的を達成するために大切なこと… 他人と比較しないこと
- カナダの大学・カレッジ進学に興味がある
- ワーホリで働きながら留学したい
- カナダで就職・移民が気になる
- Co-op、看護師留学など多数取り扱い
あなたに合った留学のカタチをご紹介します。留学のご相談は無料です。
目次
現在について
ー現在のお仕事の内容を具体的に教えてください。
バンクーバーのアニメ―ション制作会社で、シニア3Dアニメーターとして働いています。主な仕事はキャラクターアニメーションとレイアウトの制作で、NetflixやDisney+等への配信、また長編アニメ映画も手掛けています。シニアアニメーターとして、難しいショットや見せ場となるショットを任されることが多く、同僚が作ったものを修正したりアドバイスをすることもあります。視聴者の評価や反応を見るのが楽しみで、それが仕事の励みになります。
専門分野を英語で学びたい。
アニメーションが盛んな北米での新たな挑戦。
留学前
ーカナダ留学を決めたきっかけや理由は何ですか?
日本でも同様、3Dアニメーターやレイアウトアーティストとして、ゲームや映画を作ってきました。日本もコンテンツ産業が盛んですが、北米の作品は世界中で楽しまれているため、3Dアニメーターが海外を目指すのは珍しいことではありません。また、私はCGの専門学校などに通ったことがないため自分の専門分野(アニメーションとレイアウト)以外のCG全般を英語で学んでみたいという気持ちがありました。魅力的なスタジオが多く、治安が良い、外国人に対する差別も少ないといった理由でカナダを選びました。
ー留学当時、掲げていたプランや目標はありましたか?
既にワーキングホリデービザを使えない年齢だったので、ポスグラを得る必要がありました。まずは希望のカレッジへの入学、最終的には現地CG会社への就職を目標としていました。Sheridanの芸術系のプログラムは人気が高く、落ちる人も多いと聞いていました。ポートフォリオ以外の理由で落ちたくなかったので必死で英語の勉強をし、サポートをお願いしたMYNDSには思いつく限りの質問をしました。経験豊富な方に担当して頂き、様々な事例を元にアドバイスをしてもらえてとても心強かったです。私は英語がほとんどゼロの状態でカナダに来たため、MYNDSのサポートのお陰で、安心して語学学習に集中することができました。
業界経験者のクラスメイトとお互いを高めあう。
そしてコロナウイルスという番狂わせ。
留学中
ーカレッジで学んだ内容や学習エピソードを教えてください。
トロント郊外のオークビルにあるSheridan College にて1年間のコースを2つ受講しました。1年目のComputer Animation programはCGアニメーション全般の学習、2年目のDigital Creature Animation programは実在する動物や想像上の動物のCG制作に特化した内容でした。このクラスはかなり特殊で、動物のモデリング、アニメーション、毛や筋肉のシミュレーション、人間と動物の解剖学などを学びました。
ー業界経験者の多いプログラムでの学習はレベルが高く大変だったのではないでしょうか?
とにかく課題が過酷で、いつも睡眠不足でした。クラスの大半が留学生で半分は業界経験者だったため、私にとっては馴染みやすく、分からないことはお互い教えあっていました。一番の番狂せはやはりコロナで、通学期間の半分以上がオンライン授業でした。それまでは課題をカレッジ学内でやっていたので、自宅で集中するのに苦労しました。ただ、オンライン授業では教授やクラスメイトが話す内容に字幕をつけることができたので、理解しやすかったという点はあります。
就活
ー就職活動のエピソードを教えてください。
日本での業務経験を活かし、カレッジで制作したもの以外に、受ける会社に合わせてデモリールをいくつも用意しました。面接前には実際にその会社を受けた方の面接経験談を調べ、自分なりの回答を前もって英文で書き出し準備しました。面接後には、上手く答えられなかったところは何と答えるべきだったかを英文で書き出し、振り返りを行いました。コロナの影響でワークビザの発給が遅れていた際、企業側はビザの規定について知らないこともあり、状況を説明して理解してもらうのに苦労しました。
キャリアアップにつながる心得
他人と比較しない。
スモールステップを良しとして、少しずつでも成長していく。
私の場合、同じ職種で国を変えただけなので、キャリアアップが出来たとは言えないかもしれません。ただこの業界では、より良い作品に関わりたいのなら、仕事で作っている以上に良いものを自主制作することが必須です。その時間の捻出と仕事以外での努力が重要となります。
カナダで就職を目指す学生へアドバイス
卒業後1社目に入るための就職活動は、カナダ人、留学生問わず、苦労している方がほとんどです。状況は常に変わりますし、運やタイミングの要素も大きく、なかなか就職先が決まらないというのは誰もが経験しています。すぐに就職先が決まらなくても自分を責めないでください。焦らず、奢らず、お互い頑張りましょう!
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