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キャリアフェアで企業がレジュメを受け取らないのはなぜ?採用につなげる会話のポイント

カナダ留学・ワーキングホリデー等、カナダでは外国人に就労の機会が与えられています。しかし、就労するとなると立ちはだかるのが、就職活動の方法が異なることをはじめ、文化や言葉、経験の壁と様々です。
こちらではMYNDSが提携するMiyaco Inc.の代表・カナダ就活アドバイザー、渡辺さんよりカナダでの就労や就職活動に関してご案内いただきます。


キャリアフェアで企業がレジュメを受け取らないのはなぜ?

「キャリアフェアで企業の担当者に『Apply online(オンラインで応募して)』と言われた…じゃあ何でキャリアフェアに行く意味があるの?」

これは実際に私がとあるサポート生から聞いた言葉です。実際キャリアフェアに参加する企業の中には、その場でレジュメを受け取ったり選考を受け付ける企業もいれば、オンラインで応募するように誘導する企業もあります。

確かにその場で応募できないとなると、「行かなくてもよかった」と思ってしまうかもしれません。

しかしカナダ就活アドバイザーの視点から断言します。「オンラインで応募して」と言われる可能性があっても、キャリアフェアに行く意味は大いにあります。

Miyaco Career 代表・就活アドバイザーの渡辺 京さん

渡辺さん

この記事では、キャリアフェアで企業がレジュメを受け取らない場合の理由と、採用につなげるための「会話のポイント」を解説します。

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企業がキャリアフェアでレジュメを受け取らないのはなぜ?

せっかく直接会いに来たのだから、その場でレジュメを受け取ってくれればいいのにと思うかもしれません。しかし、採用担当者があなたに興味がないから「オンラインで応募して」とあしらっているわけでは決してありません。

企業がキャリアフェアでオンライン応募を促す背景には、採用システムやコンプライアンス上の事情が大きく関わっています。

・ATS(採用管理システム)の都合: 企業の多くは、候補者のデータをシステムで一元管理しています。紙のレジュメを手渡されると、担当者はそれをわざわざ手入力したりスキャンしたりする手間がかかるため、最初からオンラインでの応募を求める傾向にあります。

・公平性と法的リスクの回避: カナダの労働基準法の下では、企業は「誰が、いつ、どのポジションに応募したか」を正確なデータとして残す義務があります。紙のレジュメを個別に受け取ると選考のトラッキングが複雑になり、公平性が保てなくなる可能性があるため、「全員に正規のオンラインルートを通らせる」というルールを徹底しているのです。

・そもそも現在採用をしていない(タレントプールの構築): 現在空いているポジションはなくても、将来採用したい優秀な人材を見つけたり、就職市場での認知度を広げたりする目的でキャリアフェアに参加している企業もあります。その場合、今すぐの選考がないため、直接レジュメを受け取らずに今後のためのオンライン登録フォームを案内することがあります。

つまり、「オンラインで応募して」という言葉は拒絶ではなく、単に「次のステップに進むための正しい手続きに案内しているだけ」に過ぎないのです。

 

それでもキャリアフェアに行く意味

オンライン応募に誘導されるかもしれないなら、「わざわざキャリアフェアに参加する必要はあるの?」と疑問に思うかもしれません。

結論から言うと、全員が同じようにオンライン応募をするからこそ、キャリアフェアに足を運ぶことには圧倒的な価値があります。

なぜなら、キャリアフェアは単なる「会社説明会」ではなく、リアルな現場情報を手に入れて効果的に自分をアピールするための「ネットワーキングの場」だからです。

実際に私の周りにも、カナダのキャリアフェアを通じてつながった企業に、後日応募して採用されたという人がいます。キャリアフェアにただ参加するのではなく、次のような目的をもって行くと、採用につながる確率が高まります。

・担当者との直接のつながり(コネクション)構築:
カナダの就職活動は「コネ(ネットワーキング)」が命です。キャリアフェアで直接会って自己アピールをしていれば、後日オンラインで応募した時に担当者がで「あの時会った人だ」と思い出してくれることがあります。キャリアフェアで既に自己アピールをしていい印象を残していれば、選考もスムーズに進む可能性が高まります。

求人票には載っていない「リアルな情報」の獲得:
ウェブサイトの募集要項は、一般的なことしか書かれていないことがほとんどです。一方キャリアフェアでは、採用や現場の担当者と直接話すことで「実は今、AI活用に強い人が欲しい」「チームの拡大でマネジメント志向の人が歓迎されている」といった、インターネットには出回らないリアルタイムのニーズを引き出すことができます。こういった情報があれば、企業が求める資質と自分のスキル・経験を重ねて自己アピールをすることができるため、採用に一気に近づきやすくなります。

実際に、経済学の学術誌『Journal of Development Economics』に掲載された実証研究(※1)でも、非常に興味深いデータが示されています。この研究によると、ジョブフェアへの参加は、10ヶ月後の正規雇用への就業率を10.6%も上昇させることがわかっています。論文内では、この結果について「フェアがもたらす最大の価値は、その場での仕事の獲得ではなく、『情報の獲得』である可能性が高い」と結論づけています。つまり、フェアの最大の価値は「仕事をもらうこと」ではなく、選考を有利に進めるための「生きた情報を手に入れること」なのです。

※1) Emily A. Beam (2015). “Do job fairs matter? Experimental evidence on the impact of job-fair attendance”. Journal of Development Economics, 120, 32-40. URL: https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC8550568/ 

その後のオンライン応募に活きる会話の仕方

だからこそ、ただ会場に行き、企業のブースで「どんなお仕事ですか?」「採用はしていますか?」と、ウェブサイトを見ればわかるような質問をするだけでは、せっかくのチャンスを活かしきれません。

重要なのは「何をどう話すか」であり、そのためにしっかり準備をしておく必要があります。具体的には、「自分の強み・スキル・経験をもって、その企業にどう貢献できるか」を伝えましょう。

そうすれば、その後の「オンライン応募」を他の一般応募者と明確に差別化することができます。

ここでは、ブースでの会話を成功させる具体的な3つのステップをご紹介します。

1. 課題(ペインポイント)を聞き出す

企業が人を雇うのは、単に空き枠を埋めるためではなく、何かしらの「解決したい課題(ペインポイント)」があるからです。まずはそこを探り当てましょう。

質問例:

  • 現在社内で力を入れている分野は何ですか?
  • 現在社内の一番の課題は何ですか?
  • 入社後最初の3ヶ月で一番期待される成果は何ですか?

2. 自分の経験を「関連付け」て短く伝える

相手のニーズを聞き出したら、ただ頷くのではなく、自分の経験がその課題解決にどう役立つかを簡潔に(30秒以内で)アピールします。

すると企業に「この人こそうちにぴったりな人材だ!」と思ってもらいやすくなります。

会話例:

  • 「おっしゃる課題は、私が前職(あるいは大学のプロジェクト)で経験した〇〇の状況に非常に似ています。その際は〇〇というアプローチで解決に導くことができました。」
  • 「私は〇〇を使えるので、御社では例えば△△をして貢献できると思います。」

3. 担当者のお名前・連絡先をもらう

会話が弾んだら、去り際に必ず相手の名前と連絡先(メールアドレスやLinkedIn)を聞きましょう。翌日にフォローアップメールを送ったり、応募時にその方とお話したことに触れることで、より強い印象を与えることができます。

トロントで日系企業と直接話せる大チャンス「Career Connect in Toronto」

トロントで日系企業にご関心のある方に朗報です。GTA地域の数々の日系企業が集まるキャリアフェアが、2026年10月4日(日)に開催されます!

日本語や日本での経験を活かしたい方や、トロントでキャリアの選択肢を広げたい方はぜひ参加してみてください。

その際は、事前に出展する企業をチェックし、どの企業にどのような質問をするか・どのように自己アピールをするかをしっかり準備しておきましょう。

まとめ

キャリアフェアは準備次第で採用への近道となります。会場で直接応募ができなくても、担当者と何をどう話すかを事前に用意しておくことが大事です。

ブースでは企業のリアルな課題を聞き出し、自分の経験と関連づけてアピールしましょう。

トロントの日系企業に興味があるなら、2026年10月4日(日)のCareer Connect in Toronto 2026でぜひ実践してみてください!

Miyaco Career 代表・カナダ就活アドバイザーの渡辺 京さん執筆者のご紹介
Miyaco Inc.
Kyo Watanabe – カナダ就活アドバイザー
Instagram: https://www.instagram.com/kyo.miyaco/
・Career Professionals of Canada の Career Development Foundations Course 修了
・飲食・航空・オフィス系等、多岐にわたる業界で日本人の就職活動を支援
・ハミルトンのマクマスター大学で9か月間の交換留学経験あり
・日本で3年のIT営業を経てカナダ・トロントに移住、現地で証券会社アシスタント職を経験

Miyaco Inc.のサービス、渡辺さんへのインタビューも併せてご覧ください▼

 


 

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