雇用主の就労ビザサポート、あまり知られていないLMIA申請
カナダではビザや移民に関するアドバイス、申請代行は政府公認の有資格者が行うことになっています。
留学とビザは切り離せないもの。こちらではMYNDSが提携するKaede Immigration Servicesの代表・移民コンサルタント、阿萬さんより留学・ビザ・移民に関してご案内いただきます。
「今働いているところからワークパーミットをサポートしてもらえることになりましたが、実際に何をすればいいのかがわかりません」、「今ワーキングホリデーで働いていてもうすぐワークパーミットが切れますが、もっと働き続けたいです」というお問い合わせをいただくことがあります。今回は雇用主限定のワークパーミットについてお話させていただきます。
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目次
ワークパーミット申請に必要なLMIAとは
雇用主限定のワークパーミットの申請には、ほとんどのケースでLabour Market Impact Assessment (略してLMIAと呼ばれます)が必要です。LMIAとはカナダの雇用主が外国人労働者を雇用する際にカナダ政府に申請をするもので、時間や労力、費用がかかります。
LMIAの申請準備には最低でも約1ヶ月かかり、準備にかかる時間は雇用主がどれだけ早く対応してくださるかによります。
まず雇用主はジョブバンクや他の媒体を使って求人活動を行います。学歴や経験など条件を満たすカナダ人と永住権保持者と面接をし、適切な人材が見つからなかった場合のみLMIAを申請できます。外国人労働者がビジネスにどのような利益をもたらすのか、外国人労働者を雇用することによってどのようにカナダ経済にプラスになるのか、などの説明も必要です。また会社の経営状況に関するドキュメントを提出したり、審査官と電話インタビューを行います。ワークパーミットのためのLMIA申請には申請料が$1,000かかり、この費用は雇用主が支払わなくてはいけません。LMIAの申請料に加え、移民コンサルタントや弁護士などを雇う際にかかる費用も全て雇用主の負担となり、外国人労働者が負担することは禁止されています。
LMIAの知識がなく、就労継続の望みが絶たれることも
ほとんどの雇用主がLMIAの申請方法についてご存じなく、「雇用主は書類にサインをするだけで外国人労働者はワークパーミットを申請できる」と勘違いされています。上記手順をご説明すると「そんなに大変な作業をしなければいけないとは知らなかった。費用も時間もかかるならサポートはできない。」と断られるケースも結構あります。「ワークパーミットを延長してカナダで働き続けることができる!」と喜んだ外国人労働者は一転して泣く泣く帰国せざるを得なくなります。悲しい思いをしないためにも、外国人労働者もLMIAやワークパーミットに関して少しは知識を身につけておくといいかもしれません。
外国人労働者をこれまでたくさん雇用していて、LMIAの申請経験もある雇用主であれば、サポートの話はスムーズに進むと思います。しかし、これまで一度もLMIA申請経験がない雇用主でも、「どうしてもうちで働いてほしい」と思うスタッフに対しては積極的にLMIAの申請に協力してくださる方もいらっしゃいます。働いている間に真面目にお仕事に取組み、雇用主とより良い信頼関係を作っておくことが重要だと思います。
執筆者のご紹介
Kaede Immigration Services
移民コンサルタント 阿萬 ひとみさん(R512097)
Regulated Canadian Immigration Consultant (RCIC)でCollege of Immigration and Citizenship Consultants (CICC)メンバー
トロントを拠点にカナダのビザや永住権の代理申請のサポートを行っており、サービスは学生・就労ビザ、ワーキングホリデー、個人・結婚移民、雇用主が外国人労働者を雇うときに申請するLabour Market Impact Assessment (LMIA)など多岐に渡る。MYNDSのビザサポートの監修も行っている。
Kaede Immigration Servicesのサービス、阿萬さんへのインタビューも併せてご覧ください▼
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