スタディーパーミットに関する変更と、カナダ留学・移民ストリームへの影響や見通し
カナダではビザや移民に関するアドバイス、申請代行は政府公認の有資格者が行うことになっています。
留学とビザは切り離せないもの。こちらではMYNDSが提携するKaede Immigration Servicesの代表・移民コンサルタント、阿萬さんより留学・ビザ・移民に関してご案内いただきます。
今回は、こちらのコラムの第2回目と第3回目にも出ているスタディーパーミットに関する変更について、一連の変更と今後のカナダ留学・移民ストリームへの影響や見通しについてお話ししたいと思います。
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目次
留学への影響と見通し、スタディーパーミットは早めの申請を
2024年1月22日以降に学生ビザを申請する場合、各州政府からの認証レター(provincial attestation letter – PAL)が必要になりました。現在、各州政府は認証レター発行の準備を進めており、3月31日までには準備が整う予定です。(小中学校や高校留学、修士・博士号プログラム、スタディーパーミット延長など、認証レターが不要なケースもあります。)2024年の新規スタディーパーミットは360,000枚と発給数に上限があるので、認証レターが発行されるようになるとスタディーパーミットの申請が殺到すると思われます。これまでは一年中いつでもスタディーパーミットを申請できていましたが、今年から2年間は発給数上限に達すると受理されなくなり、その結果留学が遅れてしまうので、早い段階で申請されることを強くお勧めいたします。
上記変更に加え、8ヶ月以上2年未満のプログラムでも3年のポストグラデュエーションワークパーミット(PGWP)の申請が可能になったことで、今後は修士号プログラムを履修する留学生が増えるのではないかと予想します。
昨年12月からの変更でカナダ留学へのハードルが上がったと感じていらっしゃる方は多いと思います。また今後は公立大学やカレッジに通う留学生の配偶者とコモンローパートナーはオープンワークパーミットを申請できなくなるので、留学前に十分な資金を貯める必要があります。インフレによる生活費の上昇や学校から十分なサポートが得られていない現状など、留学生の状況を改善するための策として今年から2年間の予定で発給数の制限が始まりましたが、状況次第では以前のように戻ることもあり得ると思います。
移民ストリームへの影響と見通し
2026年までの移民政策プランが発表されていますが、2024年の全カテゴリーのターゲット数は485,000人、2025年と2026年はそれぞれ500,000人となっています。そのうち経済移民のカテゴリーは、2024年が281,135人、2025年と2026年がそれぞれ301,250人です。カナダ政府としてはカナダへの留学経験がない人よりもある人を積極的に受け入れたいので、スタディーパーミット申請のハードルは上がったものの、永住権を目指す人にとってまだまだ留学は有利であると思います。2021年に期間限定のパスウェイプログラムができたように、今後も何らかの形で永住権プログラムができるかもしれませんし、いつ新しい情報が発表されてもいいように常にアンテナを張っておき、情報収集に努めてください。
執筆者のご紹介
Kaede Immigration Services
移民コンサルタント 阿萬 ひとみさん(R512097)
Regulated Canadian Immigration Consultant (RCIC)でCollege of Immigration and Citizenship Consultants (CICC)メンバー
トロントを拠点にカナダのビザや永住権の代理申請のサポートを行っており、サービスは学生・就労ビザ、ワーキングホリデー、個人・結婚移民、雇用主が外国人労働者を雇うときに申請するLabour Market Impact Assessment (LMIA)など多岐に渡る。MYNDSのビザサポートの監修も行っている。
Kaede Immigration Servicesのサービス、阿萬さんへのインタビューも併せてご覧ください▼
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