世界で採用される英語試験、IELTS
世界的に認知度の高い、英語資格IELTS について聞いたことがありますか?世界140カ国、1万もの教育、政府、そして国際機関が英語力の判断基準としてIELTSスコアを採用しています。日本ではまだあまり知られていないIELTS ですが、進学・永住などカナダで長期滞在を視野に入れる方にとっては有力な武器です。
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IELTSとは
International English Language Testing Systemの頭文字をとった略称で、英語環境で就学、就労、また生活するのに必要な英語力を測定します。IELTS は主に英語圏への留学や永住権の申請の際に使用される、世界中で認知されている英語力認定試験です。
Listening、Reading、Writing、Speakingの各パートごとに0から9.0まで0.5点刻みのバンドスコアで測定されます。
試験形式
試験は英語の4技能、Listening、Reading、Writing、Speakingごとに合計4セッションで構成されています。
書面受験と、コンピュータ受験の2通りがありますが、コンピュータ受験のほうが実施頻度も多く、受験結果もより早く受け取れるのでおすすめです。
Listening 40問 約40分(30分+解答用紙への記入時間10分)
4択しか出題されないその他多くの英語試験とは異なり、地図、図表の分類、フローチャートの穴埋め、記述式問題など様々な形式で出題される。
セクション1: 日常会話(登場人物 2~3人)
セクション2: 日常生活を扱った説明(登場人物 1人)
セクション3: 学術的な会話(登場人物 2~3人)
セクション4: 学術的な講義(登場人物1人)
Reading 40問 60分
3つの長文、合計2150-2750 語
様々な分野についての長文3つについて、選択問題、正誤問題、組み合わせ問題、見出し、主題の選択、文章、要約、表などの穴埋め、記述式問題などが出題される。
参考まで、1時間で2000語以上の文章読解を求められるのは、英検だと準一級以上。
Writing 2問 60分
タスク1:約20分、150語以上
タスク2:約40分、250語以上
Speaking 3パート 約11~14分
パート1:本人確認、自己紹介など一般的な質疑応答
パート2:カードに記載されたトピックについて最長2分のスピーチ(準備時間1分)
パート3:パート2のすピートについて質疑応答、ディスカッション
試験種類
IELTSには、Academic ModuleとGeneral Training Moduleの2種類があります。
Academic Moduleは、英語圏での高等教育機関(大学、カレッジなど)への進学や留学を希望される方向けです。試験内容も、歴史、生物学など専門的かつ学術的な内容が多くなります。
大学やコースによって直接出願に必要な点数は異なりますので、希望する教育機関の出願要件をよく確認しておく必要があります。参考までに、オンタリオ州のカレッジでCertificate、Diplomaプログラムのほとんどは、IELTS 6.0、各バンド5.5以上を条件としています。
General Training Moduleは、英語圏での永住権申請や就職を希望されている方向けです。
試験内容は、生活や仕事での会話、移住関係に関わる内容が多いですが、Academic Module同様に、学術的な内容も含まれるためより幅広い知識や語彙力が求められます。
カナダの永住権申請方法はたくさんあり、一概に「何点取ればいい」というような目安はなく、点数は高ければ高いほうが有利になると言われています。
お申し込み方法
お申込みはオンラインまたは郵送で行え、受験にはIELTS IDの取得と有効期限内のパスポートが必要です。
カナダで受験する場合、IELTSはBritish Council、IDPを含む複数団体、また各教育機関を通じて受験することができます。
日本で受験する場合、IELTSは4つの団体(英検、British Council、JSAF、IDP)を通じで受験することができます。
試験日程は申し込む会場や団体によって異なるため、それぞれのホームページで確認する必要があります。
受験費用
カナダで受験
試験会場や時期によって異なりますが、$300前後+税です。
具体的な試験料金は、予約サイトより希望の会場を選択の上確認します。
https://www.ielts.ca/register-for-ielts/
日本で受験
紙媒体受験の場合、受験料は25,380円です。 ※税込み
コンピュータ受験の場合、予約団体によって異なりますが、26000円前後です。
TOEFL と違い、固定日本円金額での請求につき、為替レートによる変動はありません。
受験時の注意事項
会場に持ち込める手荷物について大変厳しく、①パスポート、②鉛筆(キャップやグリップなど装飾品不可、シャーペンやボールペンなど鉛筆以外の筆記用具不可)、③消しゴム(カバー不可)、④透明な容器に入った水(ラベル不可)、⑤試験当日に有効なパスポートのカラーコピー、のみ持ち込みが認められており、その他は荷物室に預けなければなりません。
他の英語試験と異なり、身分証明書はパスポート以外認められておらず、免許証、マイナンバーカード、学生証などでの代用ができません。さらに本人確認にあたっては、指紋認証、顔写真撮影、またSpeaking試験で本人確認も行われるなど、かなり厳重に管理されています。
合計4時間近い試験時間に休憩時間が含まれておらず、お手洗いを使いたい場合など、出入りの際の本人確認含め貴重な試験時間を削ることになるため、できるだけ試験前に済ませておくようにするのがおすすめです。
IELTSは日本でメジャーな英語試験としてあまり知られていませんが、グローバル化に伴い、世界基準の英語力を測る試験として今後はより認知度が高くなると予想されます。海外での進学や永住目的だけではなく、将来外資系や国際団体などで活躍したいという方はIELTS受験を検討してみてはいかがでしょうか。