英語とわたしとカナダ|人生探しの一幕としてカナダへ。英語が導いてくれた今 亀山 あかねさん
亀山 あかねさん
カナダ滞在歴 : 17年
職業: 学校長
トロントにあるESLスクール「Bayswater」で校長を務め、留学生のサポートもする亀山さん。もともとは英語が目的というわけではなく、人生探しの一幕としてカナダに降り立ったという。今では英語が自分の第一言語と語る彼女に英語習得に至った経験やカナダの魅力を聞いた。
- カナダの大学・カレッジ進学に興味がある
- ワーホリで働きながら留学したい
- カナダで就職・移民が気になる
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目次
新しいものを探しに
私が17年前にカナダに初めてやってきた時、新たな世界を見るために家族や友人、そして慣れ親しんだ環境を後にしました。日本で毎日楽しく、仕事もあり不満のない日々を過ごしていたある日、双子の相方がオーストラリアへワーホリに!それをきっかけに、わたしも何か新しい事がしたいと思うようになり、たどり着いたのがカナダ、トロントでした。
英語勉強が目的ではなく、人生探しの一幕という心構えで渡航し、最初の数ヶ月はバスケットボールを始め友達作りに励みました。中学校の英語の先生が大嫌いでサボっていた英語の授業。一言で、『後悔』。それでも人が大好きな私は会話が出来ないもどかしさが募り、苦手な英語勉強を始めました。文法は比較的出来たので、シェアハウスでアニメ版のスパイダーマンとディズニーチャンネルをテレビで毎日見て、ひたすらリスニングの練習。「聞いて理解出来れば会話が出来る」という勝手な解釈で毎日毎日とことん練習。数週間が過ぎたくらいに、「あれ?だめか?!」と実感しました。
試行錯誤
色々やってみたけれど、ある程度のところで英語力の伸びが止まり、どうしたものかと考える毎日が始まりました。そしてある日、「実際に声に出して使ったことのない文法や単語は会話中に出てこない」という結論にたどり着き、そこからひたすらテレビと会話。発音に気を付けながらひたすらテレビと話してみたところ、友達と英語でのコミュニケーションがいきなりスムースになり、カナダ生活がどんどん楽しくなりました。楽しいと学習の吸収力が倍増します。
そしてどんなに文法が出来ても会話が出来ないと海外では生きていけないし、どんなに機会に恵まれても手にする事は出来ないんだと気づくことが出来たのが成功への架け橋かなと思っています。
軌道に乗って
その後、日本人経営の仕事を見つけ、数年勤務し、キャリアカレッジでビジネスコースを取りました。英語の上達につれて移民を決意、そこからは英語オンリーの環境で就職し、辿り着いたのが現在の職場、トロントにある「Bayswater」というESLスクールです。校長としてビジネスを運営する傍ら、各国から渡航する学生たちをサポートし、彼らが目標を達成したり新たな夢を見つけるお手伝いをしています。私自身が同じような経験をしたことから、彼らをより理解し、私が同じ立場にいたときに聞きたかったアドバイスなどを提供することができ毎日が充実しています。語学学校で働くことは私の夢が叶った瞬間であり、『英語』という言語が導いてくれたと感じています。
あきらめなかったからこそ。
私は人が大好きで、人とつながる事はもっと大好きです。コミュニケーションに対する「LOVE」が私の背中を押してくれて、英語はほぼ私の第一言語となりました。多文化の都市での生活を楽しみ、素晴らしい友人たちと出会い、素晴らしい思い出を作り続けています。日本にいては出来ない貴重な経験があり、自分を成長させてくれる環境があり、諦めなくてよかったと心から思っています。
苦戦していたり諦めかけている学生さんを見るたびに、自分の成長を振り返らせてくれ、あの頃の事を思い出す度に『もっと全力でサポートしよう!』と励みになります。また既に自身の壁を破り毎日を有意義に楽しんでいる学生さんを見ると、とても微笑ましく、温かい気持ちになります。これからももっともっと、カナダで一生に残る思い出になる、将来成功につながるような経験を学生さんにはしてもらいたく、その過程に貢献できたらいいなと思っています。
今、辛い壁につきあったたり、乗り越えられないハードルにぶつかっていたり、先が見えなくなってしまっている人も、諦めないことで必ず自分のHappy Placeを見つけることが出来るはずです。
この記事を読んで少しでも励みになったらいいなと思います。
カナダがくれたもの
始めはOpen Armsで受け入れてくれなかったカナダ。でも自分次第で道が広がり、他国からの人にも優しい国と気づき、そこからすべてが始まり今に至ると実感しています。カナダは比較的安全で、多様性と包容力が強く、人々の人種的背景、宗教的信念、文化的遺産に関係なく、個々の特性を尊重し受け入れる姿勢を持っている素晴らしい国です。
私がカナダに足を踏み入れた瞬間からこれまでに、数えきれないほどの宝物を授かりました。今では主人と娘も二人、大切な家族がいます。日本はいつまでも私の故郷ですが、今ではカナダが私のHOME SWEET HOMEだと思っています。
【一問一答】
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- カナダに来た時の英語力
初級 - オススメの学習ツール
テレビ番組(Sitcomsなど)を見ながら会話に参加する事!リスニング、スピーキング、ボキャブラリーの練習・学習になる!
- カナダに来た時の英語力
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