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AI時代の通訳という仕事|英語とキャリア

翻訳・通訳ソリューション提供・プロ通訳者翻訳者育成・語学教育・国際会議の企画運営などをサービスの中心とした企業で働く、”翻訳・通訳業界の専門家”が語る!

英語学習者、留学生の中には将来は英語を使う仕事に就きたいと仰る方が多いです。中でも通訳や翻訳は母国語を活かすことができる、フリーランスや派遣など仕事形態が自由なイメージがある、ということから数十年に渡って人気があります。
一方、最近では日本のポケトークなど同時通訳できるツールが増えており、人から機械に代わっていくのではないかという話題も出ています。当然、明日から全てが機械に代わるということはありませんが、それでは今、通訳者を目指すのであれば、需要があるのはどのようなポジションや役割なのでしょうか。また、どのようなことを意識するべきなのでしょうか。

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通訳業界の現状

コロナ禍を経た今、実はコロナ以前よりも通訳のお仕事は増えています。実際、需要が上回って手配が追い付かないという事態も起こっています。
背景としては、コロナ禍を経て世界がその遅れを取り戻そうと一気に動いている、また様々な面でリモート業務が発達した為、日本と他国の距離が以前よりも近くなっている(リモート通訳の増加:オンライン会議等で通訳者も別の場所から参加)ということが言えます。更にもう一つの重要な要素として、AI通訳の性能は人が行う通訳より劣っているということが挙げられます。(今後変わると予想されますが、実は何年も前から言われている中、現在はまだ大きな変化はありません。)

需要のある場面

企業の上層部が参加する海外拠点との会議やグローバル会議、株主総会、官公庁が各国と行う会議など、機密性が高い会議では専門性と精度、またその場の柔軟な対応が必須となり、所謂職人のような通訳がまだまだ必要とされています。中にはパーティや会食での通訳もあり、機械を入れにくいという場面も実情としてあります。企業などでは一部の方は英語が堪能な場合が多々ありますが、やはり通訳のプロではないという点と、対複数のような場では通訳者が手配されることが多いです。
日本でも様々な国際イベントが開かれようとしている中、それに付随した通訳や、円安で観光客が急増している為、観光業界での需要が高まっています。業界で言うと、地方で特色が異なり、例えば主要都市では大企業や政府官公庁関連の通訳、車などの製造業が多い地方ではものづくり系に関連する通訳、また日本の歴史の流れを汲んで、関西地方では製薬業界の通訳需要があります。

通訳者に求められるもの

通訳者というと、まず真っ先に高い英語力が連想されると思いますが、実は同等以上に重要な要素として日本語力(コミュニケーション能力)が挙げられます。会議やビジネスが行われる場面での通訳は、通訳者自身が十分理解できていたとしても、それを他者にニュアンスが変わることなく、そして過不足なく伝える必要があります。先述のように、AIが人の通訳より劣っているという点は、その辺りが機械では未だ十分に機能しないためです。特に日本語を訳す場合、多くの日本人は主語と述語が明確でなく、かつ短文で話すことをしません。つまり通訳されることを前提とした話し方がされません。その点で、通訳者の状況を読み取る能力、話者が伝えたいことを瞬時に判断できる能力などの高い技術が必要になってきます。ある意味では機械的ですが、人と人のコミュニケーションを取り持つため、実際は多くの細かい判断の上で通訳は成り立っています。
ところで、重要な場面での通訳の成功可否は、80%は準備がカギを握る、と言われることがあります。いかに優秀な通訳者であっても、会議内容や企業毎に使用される専門用語、議題の背景知識、通訳を依頼した側の意図などを知らずして精度の高い通訳は決してできません。大きな通訳の場では事前に通訳者を含んだ打ち合わせが設けられたり、資料が提供されたりしますので、その際の事前準備力は非常に重要になってきます。

働きやすい勤務形態

通訳者は生涯続けられる仕事です。一般的にはフリーランスとして各エージェントに登録し稼働する方が多く、稼働時間の調整が可能です。その為ライフステージによって稼働可能時間が変化する場合でも続けやすく、能力が高い方であればエージェントから絶えず依頼があります。通常、半日もしくは1日という2パターンの単位で賃金が発生し、1時間の稼働でも2時間の稼働でも半日分の収入となります。(これらはあくまで一般的な例です。)
気になる収入例ですが、駆け出しで仕事量が少ない場合は月10~20万円、安定すると月30-50万円、また経験を積んで通訳者としてのランクが上がると月100万円以上稼ぐという通訳者も少なくありません。

通訳者を目指すにあたって

英語力は必須ですが、先述のように日本語力は一般の日本人より磨く必要があります。通訳学校に通う方の中でよくある例が、海外経験が長く英語を非常に流暢に話せ、かつ発音もよく通訳者として有利と考える方がいますが、そういった方は大抵日本語の訳出で躓きます。むしろ正しい日本語を話せ、日本でのビジネスマナーがある方が、現場では重宝されます。実際、現在第一線で活躍する通訳者の中には、留学経験が無いという方も多く存在します。
ランクの高いプロ通訳者になる(=収入を上げる)には経験を積むしかありませんが、その業界の知識を意欲的に身に着け、常に技術を磨くという向上心が必須です。ちなみに、プロ通訳者であっても常に英語力キープの為のトレーニングを日課としている方が殆どです。通訳をする以上、英語漬けの日々にはなり得ず、常に日本語と英語を使い分けるため、どちらかの発話に詰まる、という状況では仕事になりません。
もう一点、見落とされがちですが、実はチームワークが必要な場面も少なくありません。通訳は集中力と気力を非常に要するため、長時間の通訳の場合、通常ペアを組んで交代しながら通訳します。そういった場ではやはりペア通訳者との連携や、フォローし合うような姿勢も必要になってきます。
他のどの仕事とも変わらず、やはり言葉が話せるだけでは一人前にはなり得ないということですね。ただ、上記のような努力を続け稼働していくと、通訳を担当した企業の社長や相手国からエージェントを通して指名があり、○○の際にはAさんに依頼、とお仕事が固定になることも多々あります。

まとめ

現状のAIでは現場で求められる通訳が十分になされないため、人が行う通訳の需要はしばらく続くとみられています。またはしばらくAIと共存していく形が取られると考えられています。英語を例に出してこれまでお話しましたが、多言語であれば尚更です。
ボランティア通訳のようなものから各国首脳が集まる場での通訳、またプロスポーツ選手の専属通訳や海外映画のプロモーション通訳などお仕事は幅広いものです。自己管理能力と責任能力が高く、努力を続けられる方は非常にやりがいがあり、生涯続けられるお仕事と言えます。

 

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