カナダ移民大臣、留学生詐欺を抑制する新たな規則を発表
カナダ移民大臣、留学生詐欺を抑制する新たな規則を発表
移民大臣のマーク・ミラー氏は、留学のために偽の入学許可証が使われていたケースを受け、留学生を詐欺から保護するための新しい規則を発表した。
移民省は詐欺の実態を調査するために今年6月に特別委員会を立ち上げる。詐欺の手口は、留学エージェントなどの代理店が偽の入学許可状を発行し、留学生をカナダに入国させるというものだった。
2023年10月現在までに調査された103件のうち、約40%の学生が詐欺に関与しており、残りの学生はその被害者であることが明らかになっている。
ミラー大臣は留学生を受け入れる学校は、12月1日より、移民省との間ですべての入学許可証を確認する必要があると述べた。
また、大臣は学校自体にも目を向け、次の秋セメスターには留学生向けのサービスやサポート、学習成果の水準が高い高等教育機関を優遇する制度を設立する計画を進めている。
水準の高い学校への出願者は、学生ビザの審査において優先されるかもしれない。
カナダ移民・難民・市民権省(Immigration, Refugees and Citizenship Canada)
Immigration, Refugees and Citizenship Canadaの頭文字からIRCCと言われる。日本語ではカナダ移民・難民・市民権省と訳されるが、通称はカナダ移民省やカナダ移民局。
1994年にCitizenship and Immigration Canada(市民権移民省、通称CIC)として設立され、2015年11月にジャスティン・トルドー内閣により、現在の名称に改称された。カナダ連邦政府機関の一つとして、カナダの移民・難民政策、カナダ市民権に関する業務を担当している。
留学生のほとんどは出願に必要な様々な書類を集め、厳しい入学条件をクリアし、学校らの正式な入学許可証を受領してはじめて学生ビザの申請をしている。
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https://www.cbc.ca/news/politics/international-student-fraud-rules-1.7010427